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【市況】米長期金利の一時4%乗せも動じず、ハイテク株を見直す動きが意識される/オープニングコメント

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 2日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開が継続するものの、底堅さは意識されそうだ。1日の米国市場はNYダウが5ドル高と小幅に上昇した半面、ナスダックは76ポイント安とまちまちだった。2月のISM製造業景気指数は予想を若干下回ったものの、項目別で投入価格指数が予想を上回り、インフレが当面高止まりする可能性が示された。米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言を受けて、長期金利が一時4%台に乗せたことも重荷となった。ただし、底堅さは見られており、値ごろ感からの買いからNYダウは小幅に上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の27485円。円相場は1ドル136円10銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まろう。ただし、日経225先物はナイトセッションで一時27390円まで下げる場面も見られたが、足もとでのレンジ内での推移だった。米長期金利が一時4%台に乗せるなかで波乱の動きは見られなかったことから、押し目狙いの買いは入りやすいだろう。2月のISM非製造業景気指数の結果待ちから積極的な上値追いの流れは期待しづらいだろうが、ショートは仕掛けづらくさせさそうだ。

 また、ナスダックは下落したものの、200日線水準で踏ん張りを見せている。前日のハンセン指数の強い値動きによる反動はありそうだが、米国では半導体の米国内生産や研究開発などに530億ドル(約7兆2400億円)を投じる「CHIPS法」の下で支給する企業補助金の申請について詳細が公表されたこともあり、リバランス中心ではあるもののハイテク株を見直す動きなども意識されそうだ。

 日経平均は75日、200日線が支持線として意識される一方で、25日線が上値抵抗となる。底堅さが意識されるなか、27480円辺りで推移している25日線を上回っての底堅さが見られてくるようだと、押し目狙いの水準も切り上げてくる可能性はあるだろう。米経済指標の発表待ちによる様子見ムードが強まりやすいものの、リバウンド狙いでの対応に向かわせよう。

《AK》

 提供:フィスコ

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