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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):Aバランス、東エレク、オークマ

Aバランス <日足> 「株探」多機能チャートより
■Abalance <3856>  5,420円  +700 円 (+14.8%) ストップ高   本日終値
 Abalance<3856>がストップ高。正午ごろ、24年6月期を最終年度とする中期経営計画の数値目標について、売上高を1500億円から2518億円(22年6月期924億3500万円)へ、営業利益を45億円から158億円(同16億9700万円)へ再上方修正したと発表しており、好材料視された。同社は21年10月に中計を発表。その後、太陽光パネル製造事業を行うベトナム子会社のVSUN社の業績が好調に推移していることから、22年9月に上方修正した。今回の修正は、VSUN社の業績が引き続き好調に推移していることが要因だが、更に23年10月竣工予定のセル工場稼働後における利益率改善の影響については、稼働後の状況から合理的な将来見通しが可能となった時点で改めて目標値の見直しを行うとしている。

■ニチレキ <5011>  1,518円  +126 円 (+9.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 ニチレキ<5011>が後場上げ幅を拡大。午後1時30分ごろに自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。上限を100万株(発行済み株数の3.27%)、または18億円としており、取得期間は23年3月1日から24年2月29日まで。株主還元の充実及び資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的としている。

■東京エレクトロン <8035>  47,770円  +3,180 円 (+7.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など大手半導体製造装置メーカーのほか、ルネサスエレクトロニクス<6723>、SUMCO<3436>など半導体関連全般が買い優勢の展開となっている。前日の米国株市場では画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>がコンセンサスを上回る決算発表を好感され、終値で14%高と急騰した。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3.3%高と大幅高に買われており、これを受けて東京市場でも同関連株に幅広く買いが広がっている。

■オークマ <6103>  5,410円  +290 円 (+5.7%)  本日終値
 オークマ<6103>が大幅反発。22日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を50万株(発行済み株数の1.61%)、または20億円としており、取得期間は2月24日から4月28日まで。株主への利益還元及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にすることが目的としている。

■A&Dホロン <7745>  1,394円  +64 円 (+4.8%)  本日終値
 A&Dホロンホールディングス<7745>の上値追い鮮烈。ここ上げ足を強めていたが、きょうはマドを開け一段高に買われ新値街道を突き進む展開にある。計測・計量機器の大手メーカーで電子てんびんは国内トップシェアを誇るほか、昨年4月に電子ビーム技術を強みとする半導体関連装置メーカーのホロンと経営統合(持ち株会社化し親会社はA&D)しており、両社の技術融合による次世代テスター開発など成長分野での展開力を増している。足もとの業績は絶好調といってよく、22年10~12月期は前年同期比倍増の29億300万円と急拡大した。今週に入り三井トラスト・アセットマネジメントが大量保有報告を行っており、日興アセットマネジメントと合わせて同社株式を5.69%保有していることが判明した。投資信託など機関投資家の買い需要が観測されるなか、上値期待が一段と高まっているもようだ。

■日本郵船 <9101>  3,595円  +144 円 (+4.2%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運株が総じて高く、業種別騰落率ランキングで断トツの上昇率となっている。一頭地を抜く配当利回りの高さに着目した配当権利取り狙いの買いを誘引しているほか、祝日前の22日に日本格付研究所(JCR)が海運大手3社についてそれぞれ1段階格上げしたことも、投資家の買い安心感につながったもようだ。一方、昨年末以来一貫して下値を探っていたバルチック海運指数が前週17日をターニングポイントに急速に戻りに転じていることも物色人気に拍車をかけている。同指数は鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の値動きを表す総合指数で1985年の1月4日を1000として算出しているが、ばら積み船部門を持つ海運株との連動性も高い。21年10月には5500強まで高騰したが、それ以降は下げトレンドに転換。最近は停滞する中国経済などを背景に2カ月近くにわたり下落基調を続け、530まで売り込まれた経緯がある。ただ目先底入れを明示し、前日まで5日続伸して816まで水準を戻している。

■トクヤマ <4043>  2,161円  +78 円 (+3.7%)  本日終値
 トクヤマ<4043>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は22日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続するとともに、目標株価を3100円から3900円に引き上げた。原燃料の石炭安を要因に24年3月期の業績予想を増額修正した。具体的には23年3月期の連結営業利益は会社予想で前期比26.6%減の180億円の見通しだが、同証券では24年3月期は今期推定比91.7%増の345億円(従来予想は310億円)へ急回復すると見込んでいる。

■荏原 <6361>  5,650円  +200 円 (+3.7%)  本日終値
 荏原<6361>が3営業日ぶりに反発。同社はきょう、世界で初めて水素発電向け液体水素昇圧ポンプの開発に成功したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。この製品は、水素発電ガスタービンへの水素供給に必要となるもの。マイナス253度の液体水素を扱える大容量かつ発電用に高圧化したポンプは、技術的な難易度が高いため現在は市場に存在していないが、同社は強みを持つ高圧遠心ポンプと極低温の技術をベースに、世界初の液体水素燃料供給用ポンプとして23年内に市場投入を予定しているという。

■神戸物産 <3038>  3,710円  +120 円 (+3.3%)  本日終値
 神戸物産<3038>は高い。22日の取引終了後に発表した1月度単独業績で、営業利益が前年同月比6.1%減となったものの、前月の同14.9%減と比べ減益幅が縮小しており、これが好感された。売上高は同10.5%増だった。新規出店2店舗があったことで店舗数が1012店舗となり、前年同月に比べ56店舗増加したことが寄与した。商品別では、引き続き利便性の高い冷凍野菜や飲食店などで使用される業者向け商材の出荷が増加した。

■モリタホールディングス <6455>  1,218円  +37 円 (+3.1%)  本日終値
 モリタホールディングス<6455>が反発。22日の取引終了後、EVモーターズ・ジャパン(北九州市若松区)が実施する第三者割当増資の一部を引き受けるとともに、業務提携契約を締結すると発表したことが好感された。EVモーターズは、バスやトラック、トライクなどの商用電気自動車(EV)に特化した開発・製造・販売を行っており、今回の資本・業務提携により消防車両に適した独自のEVシャシを共同開発するのが狙い。出資額は2億円でEVモーターズが新たに発行するC種優先株式40株を取得する。なお、同件による23年3月期業績への影響は軽微としている。

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