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【市況】22日の株式相場見通し=大幅続落、米株急落を受けリスクオフの地合いに

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 22日の東京株式市場は主力株中心に幅広く売りに晒され、日経平均株価は2万7000円台前半まで水準を切り下げそうだ。前日の欧州株市場では主要国の株価指数が総じて軟調な値動きとなった。発表された2月のユーロ圏製造業PMIが9カ月ぶりの高水準となり、ECBの金融引き締め策が長期化するとの思惑からリスク回避目的の売りが優勢だった。更に米国株市場でも、2月の製造業PMIが市場コンセンサスを上回り8カ月ぶりに好不況の分水嶺とされる50を上回ったことから、FRBのタカ派傾斜が懸念される状況となった。米長期金利上昇を背景にハイテク株や景気敏感株など広範囲に売りが広がり、NYダウは約700ドルの急落となったほか、ナスダック総合株価指数も300ポイント近い下げでダウの下落率を上回った。東京市場でも、この流れを引き継いでリスクオフの地合いとなることが予想される。外国為替市場で大きくドル高・円安に振れていることは、輸出セクター中心に株価の下支え材料となるが、押し目に買い向かう動きは限定的となりそうで、米株価指数先物やアジア株市場の動向を横にらみに、場合によっては2万7000円近辺まで下げ幅を広げる場面も考えられる。

 21日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比697ドル10セント安の3万3129ドル59セントと大幅反落。ナスダック総合株価指数は同294.971ポイント安の1万1492.301だった。

 日程面では、きょうは1月の企業向けサービス価格指数、1月の全国スーパー売上高など。海外ではニュージーランド中銀の政策金利発表、2月の独Ifo企業景況感指数、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(1月31日~2月1日開催分)など

出所:MINKABU PRESS

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