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【材料】トレンドは冴えない、今期最終益16%減の計画を嫌気

トレンド <日足> 「株探」多機能チャートより
 トレンドマイクロ<4704>は冴えない。16日の取引終了後に22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の業績予想を開示した。最終利益は前期比15.9%減の251億円を見込む。大幅減益の見通しを嫌気した売りが膨らんだようだ。

 人件費やクラウド費用の増加の影響を業績予想に織り込んだ。売上高は同11.0%増の2485億円を計画する。

 同時に、新たな株主還元の基本方針についても発表した。株主資本の更なる効率性向上を目的に、前期の連結純利益の100%を最低限の目安としてそれ以上の額を目指し、今後数年間、継続して還元する方針。自己株式の取得を中心に年間配当金とあわせて還元を行い、配当性向は70%とする。買収などで多額のキャッシュを使用した場合は、その分を年間自己株取得総額から差し引く。

 当面の自己株式取得額目標は、数年で総額500億円を上限の目安とする。この一環として今回、取得総額250億円、取得総数520万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.74%)を上限とする自社株買いを決議した。取得期間は2月17日から10月17日までとする。

出所:MINKABU PRESS

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