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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:任天堂、トヨタ、イオンファン

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■任天堂 <7974>  5,459円  +123 円 (+2.3%)  11:30現在
 任天堂<7974>は3日続伸。サウジアラビアのパブリック・インベストメント・ファンドが任天堂株を買い増ししたことが15日の取引終了後に明らかとなり、これを思惑視した買いが集まったようだ。同日に財務省に提出された変更報告書によると、同ファンドの保有比率は6.07%から7.08%に上昇した。保有目的は純投資。報告義務発生日は2月8日となっている。

■トヨタ自動車 <7203>  1,913.5円  +39.5 円 (+2.1%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が買い優勢。外国為替市場でのドル高・円安を追い風に、昨年来上値抵抗ラインとなっている75日移動平均線との下方カイ離を縮小する動きをみせている。外国為替市場では米長期金利上昇を背景にドルを買う動きが強まり、一時1ドル=134円台に入る円安となっており、同社株をはじめとする自動車セクターは輸出採算改善期待から株価にプラス材料として働く。また、同社は前日に3月の世界生産台数を90万台程度にすることを発表、前年同月比で5%増加した水準となる。当初計画よりは少ないが、半導体不足というサプライチェーン問題が続くなかも、工場の稼働数を増やし生産台数は増勢となる。これもポジティブ材料として意識されやすい。

■イオンファンタジー <4343>  2,926円  +38 円 (+1.3%)  11:30現在
 イオンファンタジー<4343>が8日ぶりに反発した。15日の取引終了後に発表した1月度の既存店売上高は前年同月比12.9%増となった。増収基調を継続したほか、前年比の伸び率は12月の5.0%増を上回っており、好感されたようだ。子ども向けに人気の「パウパトロール」の限定景品や、ポケモン景品の人気が業績をけん引した。1月度の全店ベースでの合計売上高は同12.7%増となった。

■三越伊勢丹 <3099>  1,376円  +17 円 (+1.3%)  11:30現在
 百貨店やドラッグストア関連株が高い。三越伊勢丹ホールディングス<3099>や高島屋<8233>といった百貨店株のほか、マツキヨココカラ&カンパニー<3088>やクスリのアオキホールディングス<3549>などのドラッグストア株が値を上げている。日本政府観光局が15日に発表した1月の推計訪日外客数は149万7300人となった。コロナ禍前の2019年1月との比較では5割強の水準に回復しており、年2000万人台も視野に入るペースとなっている。訪日外国人(インバウンド)関連の需要回復で百貨店やドラッグストアといった消費セクターへの業績回復期待が膨らんでいる。

■日本製鉄 <5401>  2,991円  +35 円 (+1.2%)  11:30現在
 日本製鉄<5401>が6日続伸。株価は一時、18年1月以来、5年1カ月ぶりとなる3000円台に乗せた。9日の決算発表で、23年3月期の連結純利益予想は前期比5.1%増の6700億円と据え置かれた。ただ、在庫評価差などを除いた実力ベースの連結事業利益は、6900億円と最高益を更新する見込みであり、好実態を評価する買いが継続している。今期配当は年180円の見込みで、配当利回りは6%台。今期予想連結PERも4倍台と割安感が顕著で見直し買いが入っている。

■三菱UFJ <8306>  982.3円  +1.2 円 (+0.1%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが頑強な値動きをみせるほか、第一生命ホールディングス<8750>など生保株も上値指向にある。ここにきて米国では強い経済指標が相次ぐことを受けて、再びFRBによる金融引き締めが長期化するとの見方が再燃しており、これを背景に米長期金利の上昇傾向が強まっている。そのなか、前日の米10年債利回りは終値ベースで今年初めてとなる3.8%台に上昇、ゴールドマン・サックス<GS>やJPモルガン<JPM>など大手金融株も上昇する銘柄が目立った。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクや大手生保にとっては運用環境改善につながる材料として好感されている。一方、国内の長期金利も次期日銀総裁のもとでこれまでの大規模金融緩和策の修正がなされるとの見方が強く、大手金融株には追い風とみられている。

■片倉工業 <3001>  1,720円  -44 円 (-2.5%)  11:30現在
 片倉工業<3001>が冴えない。15日の取引終了後、22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の業績予想を開示した。売上高は前期比12.3%増の385億円、最終利益は同7.7%減の26億円を見込む。最終減益の計画を嫌気した売りが優勢となった。22年12月期は売上高が前の期比8.9%減の342億7400万円。最終利益は同43.1%減の28億1700万円と大幅減益だった。医薬品事業は、自社販売体制の商流切り替えのための一時的な販売減と、薬価改定などが響き、減収・営業赤字となった。23年12月期は構造改革などを通じ採算性の改善を図る方針。連結子会社のトーアエイヨーでの希望退職の募集も発表している。

■メディネット <2370>  87円  +20 円 (+29.9%)  11:30現在
 メディネット<2370>が高い。15日の取引終了後、NKT細胞を体内で活性化させる新たな免疫細胞加工技術を開発し、医療機関への提供を開始したと発表した。これを材料視した買いが集まったようだ。NKT細胞は血液中にごくわずかしかない希少な細胞で、化合物反応を通じて活性化し、抗腫瘍効果を発揮することが知られている。メディネットが特許権を保有する樹状細胞ワクチン加工技術を活用し、体内のNKT細胞を効率よく活性化することが確認されているという。今回開発した技術の提供により、がん患者の幅広い治療選択に貢献できるとしている。

■電算 <3640>  1,999円  +400 円 (+25.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 電算<3640>がカイ気配。同社は15日取引終了後、23年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の12億5000万円から22億円(前期比76.7%増)に上方修正したことが好感されているようだ。売上高予想も175億円から177億円(同2.3%増)に引き上げた。公共分野での長野県次世代業務環境構築業務などの案件や各種法制度改正対応、産業分野での販売管理システム・リース業務パッケージ・生産管理システムなどの各種システム導入、両分野における機器販売及び保守などにより売り上げを確保。利益面では新型コロナウイルス感染症対策に伴う各種対応などが伸びたことや、産業分野で各種システムの引き合いが増加し、開発・導入作業が順調に進捗したことなどが寄与した。また、期末配当を従来計画比8円増額の28円にすることもあわせて発表。中間配当17円を加えた年間配当は45円(前期は35円)となる。

■マイクロアド <9553>  2,169円  +400 円 (+22.6%) ストップ高   11:30現在
 マイクロアド<9553>が連日でストップ高の水準に買われた。14日の取引終了後に発表した23年9月期第1四半期(22年10~12月)の連結決算では、最終利益の通期計画に対する進捗率が約35%に上り、15日の同社株は業績の上振れを期待した投資家の買いを集めた。更に16日には地方自治体に特化したマーケティングプロダクト「まちあげ」の提供を開始すると発表。これを手掛かり視した買い注文が株高に弾みをつけた格好となった。「まちあげ」は、同社の「UNIVERSE」が保有するウェブ上の行動履歴や位置情報データを分析し、地方自治体の実施する各種政策に対し、より親和性の高い層をとらえた広告配信が可能になるなどの特徴を持つという。

■APHD <3175>  740円  +103 円 (+16.2%)  11:30現在
 エー・ピーホールディングス<3175>が急騰。15日取引終了後に発表した1月度の月次営業レポートによると、同社の国内飲食店の既存店売上高は前年同月比2.0倍となった。大幅な増収となったことを評価した買い注文が集まったようだ。同社は居酒屋「塚田農場」などを展開する。既存店の客数は同2.0倍、客単価は同4.5%増となった。全店ベースでの売上高は同2.2倍だった。

■MITホールディングス <4016>  738円  +100 円 (+15.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 MITホールディングス<4016>がストップ高カイ気配となっている。同社は15日取引終了後、23年11月期から25年11月期までを対象期間とする中期経営計画を策定したと発表。最終年度の連結営業利益目標を3億円(22年11月期実績は1億2000万円)としていることが評価されているようだ。最終年度の売上高目標は60億円(同43億5700万円)に設定。システムインテグレーションサービスを安定的な経営基盤として、人材育成と研究開発投資により、デジタルトランスフォーメーション(DX)ソリューションサービスの戦略的な拡大成長を実現し、ITプラットフォームビルダー&プロバイダーとしての成長を目指すとしている。

■まんだらけ <2652>  1,234円  +125 円 (+11.3%)  11:30現在
 まんだらけ<2652>の上げ足が止まらない。前日に18年ぶりに上場来高値更新となったが、きょうは買いに弾みがつき青空圏を突き進む展開となっている。漫画専門の古本を手掛けるが、一方でアニメ原画やフィギュアなどへの展開力で他社と一線を画している。同分野は訪日外国人客のニーズも高水準で、1月の訪日客が150万人近くに達するなか、インバウンド特需が再び期待される状況にある。足もとの業績も絶好調で、23年9月期第1四半期(22年10~12月期)の営業利益は4億5600万円となったが、これは前年同期実績と比べ3倍以上の水準で、第1四半期時点で早くも通期業績予想の大幅増額修正の可能性が意識されているもようだ。

■ハナツアーJ <6561>  1,910円  +160 円 (+9.1%)  11:30現在
 HANATOUR JAPAN<6561>が大幅高で3日続伸。日本政府観光局が15日に発表した1月の訪日外客数は149万7300人(推計値)だった。水際対策が緩和された昨秋以降、急速な増加傾向が続いており、コロナ禍前の2019年1月との比較では5割強の水準に達している。これを受け、今後のインバウンド需要回復への期待が一段と強まり、韓国を中心とする訪日外国人向けの旅行業を手掛ける同社に思惑的な物色が向かっているようだ。直近14日の決算発表では、今23年12月期に黒字転換を果たす見通しを示している。

■ツナグGHD <6551>  558円  +46 円 (+9.0%)  11:30現在
 ツナググループ・ホールディングス<6551>が大幅高、前日比11%高となる568円まで一気に水準を切り上げた。訪日外国人観光客が急増するなか人手不足が顕著となっており、小売りや飲食業に重点を置いたアルバイト採用代行業務を手掛ける同社に商機が膨らんでいる。23年9月期第1四半期(22年10~12月)はトップラインが25%の伸びを示すなど、コロナ禍の反動で足もとの業績についても急回復傾向が鮮明だ。テクニカル的にもきょうは大陽線を示現し日足一目均衡表の雲抜けを果たしていることで、目先上値を見込んだ追随買いを誘っているもよう。

●ストップ高銘柄
 キャンバス <4575>  2,801円  +500 円 (+21.7%) ストップ高   11:30現在
 グッドライフカンパニー <2970>  946円  +150 円 (+18.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 東京ラヂエーター製造 <7235>  590円  -150 円 (-20.3%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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