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【市況】16日の株式相場見通し=反発か、米株高受けリスク選好も上値に重さ

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 16日の東京株式市場は主力株をはじめ幅広い銘柄に買い戻しの動きが優勢となり、日経平均株価は反発しそうだ。ただ上値も重く、2万7000円台後半で売り買いを交錯させる展開が想定される。前日の米国株市場では朝方発表された1月の米小売売上高が市場コンセンサスを上回る強い内容であったことから、FRBによる金融引き締めが長期化することへの警戒感が再燃しリスク回避目的の売りが広がった。NYダウは一時200ドルを超える下げとなったものの、その後は押し目買いに戻り足となり、結局NYダウは小幅プラス圏で着地している。また、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も100ポイントあまり高く引け3日続伸となった。東京市場ではここ日経平均が日々上昇と下落を繰り返す方向感の定まらない展開で日足陰線が多くなっている。きょうは前日の下げ分を取り戻す形で上値を指向しそうだが、取引後半の値動きが注目されるところ。外国為替市場で1ドル=134円台まで円安が進んでいることは株価の押し上げ材料となる。一方、国内企業の決算発表が大方終了したことでマクロ面に目が向きやすくなるなか、引き続き日銀の金融政策修正に対する思惑が上値を押さえる展開も想定される。

 15日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比38ドル78セント高の3万4128ドル05セントと小幅反発。ナスダック総合株価指数は同110.448ポイント高の1万2070.593だった。

 日程面では、きょうは1月の貿易統計、12月の機械受注統計、1月の首都圏マンション販売など。海外では、1月の中国70都市の新築住宅価格動向、1月の豪失業率、インドネシア中銀とフィリピン中銀の政策金利公表、1月の米卸売物価指数(PPI)、1月の米住宅着工件数、2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、週間の米新規失業保険申請件数など。

出所:MINKABU PRESS

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