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【市況】東京株式(大引け)=175円高、米CPI前で買い一巡後伸び悩むも物色意欲は旺盛

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 14日の東京株式市場は前日の米株高を受け朝方から主力株を中心に広範囲に買いが優勢となり、日経平均株価は切り返す展開となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比175円45銭高の2万7602円77銭と反発。プライム市場の売買高概算は10億1953万株、売買代金概算は2兆4260億円。値上がり銘柄数は1458、対して値下がり銘柄数は330、変わらずは48銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク選好ムードで日経平均は朝方に300円近い上昇をみせる場面があった。前日の米国株市場では1月の消費者調査がインフレの先行き鈍化を示唆する内容だったことで長期金利が低下し、ハイテク株などを中心に買いが広がった。NYダウは370ドルあまりの上昇をみせ、東京市場でもこの流れを引き継ぐ格好となった。しかし、買い一巡後は1月の米CPI発表を日本時間今晩に控え、上値の重い展開を強いられた。朝方の取引開始時に2万7700円台まで上昇させたが、ほぼ“寄り天”に近い状況となった。一方、日経平均は伸び悩んだものの、大引け時点で業種別では33業種中32業種が上昇、個別株も値上がり銘柄数がプライム市場全体のほぼ80%を占めるなど、物色の強い地合いだったといえる。

 個別ではレーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が高く、ルネサスエレクトロニクス<6723>も値を上げた。日本製鉄<5401>は活況高。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも堅調。三井松島ホールディングス<1518>が値を飛ばし、三菱重工業<7011>の上昇も目立った。タナベコンサルティンググループ<9644>がストップ高で値上がり率トップ、円谷フィールズホールディングス<2767>、ファインデックス<3649>、レアジョブ<6096>、シチズン時計<7762>など値幅制限いっぱいに買われる銘柄が多数出た。

 半面、日立製作所<6501>が冴えず、リクルートホールディングス<6098>の下げも目立つ。ダブル・スコープ<6619>は急落した。オプトラン<6235>がストップ安に売られたほか、クロス・マーケティンググループ<3675>、セグエグループ<3968>、タツモ<6266>などが大幅安。オーイズミ<6428>も大きく値を下げた。

出所:MINKABU PRESS

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