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【材料】タクマ---3Q増収・2ケタ増益、業績予想の上方修正に加え期末配当金の増配を発表

タクマ <日足> 「株探」多機能チャートより

タクマ<6013>は9日、2023年3月期第3四半期(22年4月-12月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比7.5%増の1,006.68億円、営業利益は同73.6%増の92.12億円、経常利益は同69.0%増の99.86億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同72.0%増の70.19億円となった。

環境・エネルギー(国内)事業について、当第3四半期累計期間は堅調な需要の獲得に努め、ごみ処理プラントの基幹改良工事1件、長期O&M1件、燃料転換を含むバイオマス発電プラントの新設5件、産業廃棄物処理プラントの新設1件などを受注したが、受注高は前年同期比216.78億円減の651.17億円となった。また、主にEPC事業における案件構成の変化により、売上高は前年同期比61.42億円増の820.23億円、営業利益は同40.10億円増の99.86億円となった。

環境・エネルギー(海外)事業について、当第3四半期累計期間は受注・売上ともに海外現地法人におけるメンテナンスサービスが中心となり、受注高は廃棄物発電プラントの設備更新工事の受注があった前年同期比3.59億円減の11.51億円となった。一方、メンテナンス受注の増加等により、売上高は8.62億円、営業損失は1.24億円といずれも前年同期に比べ若干の改善となった。

民生熱エネルギー事業について、当第3四半期累計期間は新型コロナウイルス感染症の影響により停滞していた設備稼働率や新規設備需要に回復傾向が見られ、受注高は前年同期比8.03億円増の142.13億円、売上高は同2.11億円増の120.88億円、営業利益は同0.97億円増の5.39億円となった。

設備・システム事業について、当第3四半期累計期間は半導体産業用設備が堅調に推移したほか、建築設備事業における大型案件の受注により、受注高は前年同期比44.73億円増の114.19億円となった。また、売上高は同2.55億円増の59.61億円、営業利益は同0.33億円増の5.99億円となった。

2023年3月期通期については、同日、業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比6.6%増の1,430.00億円(前回予想と変わらず)、営業利益が同36.0%増(前回予想比9.8%増)の135.00億円、経常利益が同36.2%増(同11.5%増)の145.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同30.5%増(同6.6%増)の97.00億円としている。

また、期末配当予想について、2023年3月期の親会社株主に帰属する当期純利益が過去最高益を更新する見通しであること、及び足元の財務状況等を総合的に勘案した結果、前回予想の19.00円から5.00円増額の1株当たり24.00円とすることを発表した。これにより、当期の年間配当金は、過去最高の1株当たり43.00円(うち中間配当金19.00円)となる予定。

《NS》

 提供:フィスコ

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