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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:伊勢化、三菱商、タムラ

伊勢化 <日足> 「株探」多機能チャートより
■伊勢化学工業 <4107>  5,890円  +710 円 (+13.7%)  11:30現在
 伊勢化学工業<4107>は大幅反発。前週末3日の取引終了後に23年12月期業績予想を発表。売上高は前期比13.4%増の290億円、営業利益は同19.8%増の45億円と前期に続き過去最高業績を更新する見通しを示しており、これを好感した買いが集まっている。堅調なヨウ素の国際市況を背景に業績拡大を見込む。配当予想は前期比35円増の220円を計画している。同時に発表した22年12月期決算は、売上高が前の期比25.6%増の255億6400万円、営業利益が同38.6%増の37億5600万円だった。

■IRジャパン <6035>  2,061円  +228 円 (+12.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 アイ・アールジャパンホールディングス<6035>が大幅高で底値圏から急浮上してきた。前週末3日の取引終了後に22年4~12月期決算を発表し、営業利益は前年同期比64.3%減の8億7900万円と大幅減益で着地した。ただ、通期計画の5億3000万円を大きく上回っており、これを受けて業績への過度な警戒感が後退し買い戻す動きが出ているようだ。売上高は同24.4%減の46億2100万円だった。同社元役員が証券取引等監視委員会から調査を受けた問題に絡み、事業を積極的に行えず大型プロジェクトの受託が大幅に減少したことが要因。同問題を巡る一連の費用の発生などで販管費が増加したことも響いた。なお、通期見通しは据え置いている。

■イリソ電子工業 <6908>  4,600円  +390 円 (+9.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 3日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が73%増益で着地・10-12月期も93%増益」が好感された。
 イリソ電子工業 <6908> [東証P] が2月3日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比72.5%増の58.6億円に拡大し、通期計画の71億円に対する進捗率は82.6%に達し、5年平均の72.7%も上回った。
  ⇒⇒イリソ電子工業の詳しい業績推移表を見る

■日本セラミック <6929>  2,686円  +211 円 (+8.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 日本セラミック<6929>は大幅高で7連騰。前週末3日の取引終了後、22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の業績予想を開示した。売上高は前期比6.6%増の248億円、営業利益は同14.9%増の48億円を見込む。売上高と営業利益、経常利益は過去最高を更新する見通しとなっており、好感されたようだ。自動運転や電気自動車(EV)領域、省エネ関連分野などに対し、センサー製品の拡販に努め、安定的な利益を確保する。業績見通しの前提となる為替レートは1ドル=130円とした。22年12月期の売上高は前の期比8.9%増の232億5800万円、営業利益は同23.6%増の41億7800万円だった。

■三菱商事 <8058>  4,635円  +337 円 (+7.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 三菱商事<8058>はカイ気配スタート。前週末3日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算の発表にあわせ、通期の純利益予想を1兆300億円から1兆1500億円(前期比22.7%増)に上方修正した。また、取得総数3300万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.3%)、取得総額1000億円を上限とする自社株買いの実施と配当予想の増額修正も公表しており、好感されたようだ。天然ガス事業や自動車・モビリティ事業、金属資源事業での持ち分利益が増加し、業績予想に織り込んだ。自社株の取得期間は2月16日から4月30日までの予定で、東証における市場買付けによって実施する。更に、これまで78円としていた期末配当予想を25円増額。前期末比24円増配の103円(年間配当予想は30円増配の180円)に見直した。4~12月期の純利益は前年同期比48.2%増の9557億5900万円となった。

■タムラ製作所 <6768>  802円  +58 円 (+7.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 タムラ製作所<6768>がカイ気配スタートで一気に株価水準を切り上げている。同社はトランスやリアクターの大手メーカーで、次世代パワーデバイスとして注目される酸化ガリウムパワー半導体などへの取り組みでも先駆している。足もとの業績も急回復局面に入っている。前週末3日取引終了後に発表した23年3月期第3四半期(22年4~12月)決算は営業利益が前年同期比7.1倍の31億4400万円と大幅な伸びを達成した。産業機械向けやエアコン向けにトランスやリアクター需要が旺盛で収益を押し上げており、これを好感する買いが集中した。なお、通期営業利益については前期比2.9倍の45億円を予想している。

■日本曹達 <4041>  4,360円  +245 円 (+6.0%)  11:30現在
 日本曹達<4041>がカイ気配スタートで4日ぶりに大きく切り返す展開となっている。同社は農薬と化学品が収益の2本柱となっており、半導体向けなど電子材料なども手掛けるが、業績は絶好調といってよく、同社が前週末3日取引終了後に発表した23年3月期第3四半期(22年4~12月)決算は営業利益が前年同期比2.3倍の147億8100万円と急増した。通期売上高や営業利益予想に変更はないものの、好業績を背景に株主還元を強化、今期の年間配当を従来計画の180円に40円も上乗せし220円とすることを発表し、これがサプライズとなった。これにより同社株の配当利回りは前週末終値換算で5%を上回る水準となり、買いを呼び込む格好となった。

■セーレン <3569>  2,442円  +135 円 (+5.9%)  11:30現在
 セーレン<3569>が大幅反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「2022年4~12月期の連結純利益が、前年同期比4割増の93億円前後になったことが分かった」と報じられており、4~12月期として最高益を更新するとの観測が好材料視されている。記事によると、世界的な脱炭素化の流れを受けて、電気自動車(EV)向けの合成皮革シート材などが好調だったという。また、23年3月期通期業績予想の上方修正も検討するとあることから、期待感も強まっているようだ。なお、決算発表は8日を予定している。

■JCU <4975>  3,310円  +160 円 (+5.1%)  11:30現在
 3日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が10%増益で着地・10-12月期も16%増益」が好感された。
 JCU <4975> [東証P] が2月3日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比9.7%増の73.9億円に伸び、通期計画の91億円に対する進捗率は81.3%に達し、5年平均の73.9%も上回った。
  ⇒⇒JCUの詳しい業績推移表を見る

■トヨタ自動車 <7203>  1,927円  +35.5 円 (+1.9%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>、日産自動車<7201>など自動車株に高いものが目立つ。前週末発表された1月の米雇用統計で、非農業部門の雇用者数の伸びが事前予想を大幅に上回り米経済の強さが確認されたことで、外国為替市場で急速にドル買い・円売りの動きが生じた。更に、きょうは次期日銀総裁人事で雨宮正佳副総裁に打診が入ったとの報道がなされるなか、次期総裁が雨宮氏の場合は金融政策の急な修正は行われない可能性が高いとの見方が広がり、1ドル=132円台前半まで改めて円が売り直される展開となった。そうしたなか、輸出株の中でもとりわけ為替感応度の高い自動車セクターは輸出採算改善思惑から買いが誘導されている。

■日特建設 <1929>  922円  +15 円 (+1.7%)  11:30現在
 日特建設<1929>は5日ぶりに反発。前週末3日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を685億円から710億円(前期比7.5%増)へ、営業利益を46億円から50億円(同10.5%増)へ、純利益を30億5000万円から33億円(同0.9%減)へ上方修正したことが好感されている。基礎・地盤改良工事が好調に推移しており、施工促進にも努めた結果、売上高の増加につながった。加えて原価低減なども寄与することが要因としている。なお、第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高539億400万円(前年同期比12.3%増)、営業利益43億8400万円(同32.9%増)、純利益28億1000万円(同26.0%増)だった。

■村田製作所 <6981>  7,767円  +76 円 (+1.0%)  11:30現在
 村田製作所<6981>をはじめTDK<6762>、京セラ<6971>など電子部品株が軒並み堅調な値動きをみせている。前週末の米国株市場では、その前日に決算を発表したアップル<AAPL>が買われ、昨年10月28日以来約3カ月ぶりの高値をつけた。売上高と一株利益が市場コンセンサスを下回ったものの、スマートフォンの売れ行き低迷は事前に織り込まれており、今後利益率の改善を見込んでいることなどが好感され、空売り筋の買い戻しを誘発した。これを受けて、東京市場でもアップルの有力サプライヤーである電子部品株に買いが優勢となっている。また、外国為替市場では1ドル=132円台まで急速に円安が進んだことも追い風材料となった。

■チャームケア <6062>  1,111円  -134 円 (-10.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 3日に決算を発表。「上期経常は34%増益で着地」が嫌気された。
 チャーム・ケア・コーポレーション <6062> [東証P] が2月3日大引け後(15:00)に決算を発表。23年6月期第2四半期累計(7-12月)の連結経常利益は前年同期比33.9%増の11.7億円に拡大したが、通期計画の43.8億円に対する進捗率は26.9%にとどまり、5年平均の45.1%も下回った。
  ⇒⇒チャームケアの詳しい業績推移表を見る

■カチタス <8919>  2,704円  -311 円 (-10.3%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 3日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は11%減益」が嫌気された。
 カチタス <8919> [東証P] が2月3日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比1.6%増の106億円となり、通期計画の138億円に対する進捗率は77.0%となり、5年平均の78.8%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒カチタスの詳しい業績推移表を見る

■ジーテクト <5970>  1,399円  -118 円 (-7.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率4位
 ジーテクト<5970>が急落している。前週末3日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を3240億円から3110億円(前期比31.5%増)へ、営業利益を141億円から103億円(同5.8%減)へ、純利益を115億円から76億円(同14.4%減)へ下方修正したことが嫌気されている。北米における半導体影響や中国の新型コロナウイルス再拡大などにより、得意先である自動車メーカーの更なる減産に加えて、急激な生産変動による固定費負担や円高進行などが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高2357億900万円(前年同期比41.2%増)、営業利益102億1800万円(同54.9%増)、純利益84億500万円(同55.5%増)だった。

■新東 <5380>  1,706円  +300 円 (+21.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 新東<5380>がストップ高の1706円水準でカイ気配となっている。前週末3日の取引終了後に発表した第2四半期累計(22年7~12月)単独決算が、営業利益4400万円(前年同期比2.1倍)と大幅増益となったことが好感されている。住宅着工件数が低水準で推移したことを受けて、売上高は26億9100万円(同4.5%減)と減収となったものの、原油価格高騰による製造コスト上昇や円安による商品の仕入コスト増加などに対して販売価格への転嫁を行ったことが奏功した。なお、23年6月期通期業績予想は引き続き未定としている。

●ストップ高銘柄
 東和ハイシステム <4172>  1,930円  +400 円 (+26.1%) ストップ高   11:30現在
 ダイワ通信 <7116>  1,965円  +400 円 (+25.6%) ストップ高   11:30現在
 セキュア <4264>  1,042円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   11:30現在
 GEI <9212>  706円  +100 円 (+16.5%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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