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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 オーバル、タムラ、三菱商 (3日大引け後 発表分)

オーバル <日足> 「株探」多機能チャートより

 2月3日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 オーバル <7727> [東証P]  ★今期経常を34%上方修正・32期ぶり最高益更新へ
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の8.2億円→11億円に34.1%上方修正。増益率が74.8%増→2.3倍に拡大し、32期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。売上高が堅調に推移するなか、徹底した調達コストの削減に加え、好調な受注を背景に製作案件の比率が増加することが利益を押し上げる。外部委託していた一部の生産プロセスを自社生産化し、工場稼働率が向上したことも上振れにつながる。

 日特建 <1929> [東証P]  ★今期経常を一転8%増益に上方修正
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の45.5億円→50億円に9.9%上方修正。従来の1.6%減益予想から一転して8.1%増益見通しとなった。生産性向上を目的に注力している基礎・地盤改良工事が好調に推移し、売上高が計画を上回ることが寄与。原価低減の進展なども上振れに貢献する。

 エヌアイデイ <2349> [東証S]  ★今期経常を一転3%増益・最高益に上方修正、配当も3円増額
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の22.5億円→25.5億円に13.3%上方修正。従来の8.8%減益予想から一転して3.4%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。システム開発事業やシステムマネジメント事業などが想定以上に伸び、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の23円→26円(前期は23円)に増額修正した。

 TIS <3626> [東証P]  ★今期最終を31%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆23年3月期の連結最終利益を従来予想の398億円→520億円に30.7%上方修正。増益率が0.9%増→31.8%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。政策保有株式の売却に伴い、売却益128億円を特別利益に計上することが最終利益を押し上げる。
  併せて、自己株式671万株(発行済み株式数の2.7%)を消却すると発表。

 日本曹達 <4041> [東証P]  ★4-12月期(3Q累計)経常は2.4倍増益、今期配当を40円増額修正
 ◆23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の208億円に急拡大して着地。殺虫剤や殺菌剤の輸出向け販売が好調だった農業化学品事業が収益を牽引した。医薬品添加剤や半導体フォトレジストなどの販売増加に加え、原燃料価格高騰に伴う値上げ効果も大幅増益につながった。また、持分法による投資利益が増加したことも利益を押し上げた。
  通期計画の237億円に対する進捗率は88.0%に達しており、業績上振れが期待される。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の180円→220円(前期は180円)に増額修正した。

 ユシロ <5013> [東証S]  ★今期経常を56%上方修正
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の7.9億円→12.3億円に55.7%上方修正。減益率が48.8%減→20.3%減に縮小する見通しとなった。自動車生産台数の回復とともに金属加工油剤の販売が伸び、売上高が計画を上回ることが寄与。原材料価格高騰分の価格転嫁や原価低減、コスト削減による利益改善も上振れに貢献する。

 藤商事 <6257> [東証S]  ★今期経常を2.1倍上方修正
 ◆23年3月期の連結経常損益を従来予想の15億円の黒字→31億円の黒字(前期は5.9億円の赤字)に2.1倍上方修正した。第2四半期と第3四半期に投入したパチンコ遊技機の販売台数が計画を上回ることが寄与。シリーズ機種に比べて付加価値の高い新規タイトルの販売比率が上昇したことも利益を押し上げる。

 タムラ <6768> [東証P]  ★4-12月期(3Q累計)経常が3.5倍増益で着地
 ◆23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比3.5倍の25.2億円に急拡大して着地。電子部品事業で産業機械やエアコン、電動工具向けの販売が増勢だったほか、電子化学実装事業ではソルダーペーストの堅調な需要を取り込んだ。価格改定や円安効果に加え、開発費用の減少で情報機器関連事業の赤字が縮小したことも大幅増益に貢献した。

 三共興 <8018> [東証S]  ★今期経常を12%上方修正、配当も7円増額
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の25億円→28億円に12.0%上方修正。増益率が6.4%増→19.2%増に拡大する見通しとなった。国内外の市場環境が回復基調で推移し、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の18円→25円(前期は24円)に大幅増額修正した。期末配当利回りは5.11%に上昇。

 三菱商 <8058> [東証P]  ★今期最終を12%上方修正、配当増額と自社株買いも発表
 ◆23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比48.2%増の9557億円に拡大して着地。市況上昇を追い風に豪州原料炭事業の収益が拡大したほか、自動車関連事業で販売台数が増加したことが寄与。不動産運用会社の売却益に加え、天然ガス価格の上昇で持ち分法投資利益が膨らんだことも大幅増益に貢献した。
  併せて、通期の同利益を従来予想の1兆300億円→1兆1500億円に11.7%上方修正。増益率が9.9%増→22.7%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の155円→180円(前期は150円)に増額修正した。また、発行済み株式数の2.3%にあたる3300万株または1000億円を上限に自社株買いを実施すると発表。取得した株式はすべて消却する。

 日伝 <9902> [東証P]  ★今期経常を一転4%増益に上方修正、配当も10円増額
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の48.5億円→63億円に29.9%上方修正。従来の20.3%減益予想から一転して3.6%増益見通しとなった。企業が積極的な設備投資姿勢を継続するなか、生産能力の増強に加え、デジタル化や脱炭素化に向けた取り組みも底堅く推移し、売上高が計画を上回ることが寄与。経費削減の進展も上振れに貢献する。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の50円→60円(前期は65円)に増額修正した。期末配当利回りは3.34%に上昇。

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