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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ZHD、NTN、ソニーG

ZHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■日新電機 <6641>  1,686円  +300 円 (+21.6%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 日新電機<6641>はストップ高カイ気配。2日の取引終了後、同社に対し住友電気工業<5802>が完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。TOB価格は1株1700円。株価はTOB価格にサヤ寄せする動きとなった。住友電は連結子会社の日新電を完全子会社化し一体となることで、技術や製品・サービスの融合や顧客基盤の共有を進め、中期的な企業価値向上を図る。買い付け予定数は5188万3220株(下限1625万8425株、上限設定なし)。買い付け期間は2月3日から3月22日まで。TOB成立後に日新電は上場廃止となる予定で、これを受け東京証券取引所は2月2日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。

■Zホールディングス <4689>  427.1円  +52.7 円 (+14.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 Zホールディングス<4689>が急騰、株価はここにきて切り返し歩調を強めている。2日取引終了後に発表した23年3月期第3四半期(22年4~12月)決算は最終利益が前年同期比2.7倍の1801億5100万円と急拡大した。好調な広告収入が利益を押し上げている。4~9月期の時点では26%減益だったが、10~12月期に躍進し大幅増益に転じた。また、同日に23年度中をメドにZHDとヤフー、LINEの3社が合併する計画であることを発表、これが株価を強く刺激する格好となっている。

■愛三工業 <7283>  820円  +74 円 (+9.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 愛三工業<7283>は急騰。同社はトヨタ系自動車部品会社で燃料ポンプや燃料噴射システムを主力に手掛け、電動車制御システム分野への展開にも積極的。2日取引終了後に発表した23年3月期第3四半期(22年4~12月)決算は営業利益が前年同期比29%増の93億8600万円と大幅な伸びを達成した。製品販売数量の増加に加え、為替の円安効果が寄与した。また、足もとの好決算を受けて通期業績予想の上方修正も発表、営業利益は従来予想の105億円から135億円(前期比38%増)に大幅増額している。8期ぶりに過去最高益の大幅更新となりこれがポジティブサプライズとなった。なお、今期の年間配当も従来計画に3円上乗せの33円(前期実績29円)とする。これにより配当利回りは前日終値換算で4.4%まで高まっており、これも株高を後押ししている。

■NTN <6472>  286円  +24 円 (+9.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 NTN<6472>が急伸。2日の取引終了後に発表した22年4~12月期決算は、売上高、営業利益ともに大幅な増収増益で着地。4~6月期に赤字に沈んだ最終損益も足もと改善が進んでおり、好決算を評価した買いが一気に流入している。22年4~12月期の売上高は前年同期比21.6%増の5694億2200万円、営業利益は同3.9倍の98億9100万円だった。日本や米州、欧州など各部門とも売り上げは好調。売価転嫁や為替の影響などで日本部門の利益が大きく伸びており、全体業績を牽引した。最終損益は前年同期実績(15億800万円の赤字)から大きく改善し、7億5400万円の赤字で着地した。

■日本酸素HD <4091>  2,270円  +174 円 (+8.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 日本酸素ホールディングス<4091>は急反発した。2日の取引終了後に発表した23年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、売上収益が前年同期比26.2%増の8730億4200万円、最終利益が同4.5%増の524億円だった。10~12月期の最終利益は同9%増と、7~9月期から一転して前年同期比で増益に転じたことを好感した買いが集まったようだ。10~12月期は米国と欧州のガス事業が大幅な増収増益となった。価格改定などが奏功し、為替の影響を除いたベースでも売上収益とセグメント利益が大きく伸長した。

■KADOKAWA <9468>  2,520円  +143 円 (+6.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 KADOKAWA<9468>が3日ぶりに反発している。同社は2日取引終了後、23年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の178億円から210億円(前期比13.4%増)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高予想も2381億円から2486億円(同12.4%増)に上方修正。重点事業である出版、アニメ、ゲーム、教育におけるデジタル分野、及び海外事業が好調に推移しており、なかでも22年2月に発売したゲームIP「ELDEN RING」の収益が当初想定を大きく上回っていることが主な要因だとしている。

■ソニーグループ <6758>  12,030円  +540 円 (+4.7%)  11:30現在
 ソニーグループ<6758>が大幅続伸している。2日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、営業利益を1兆1600億円から1兆1800億円(前期比1.9%減)へ、純利益を8400億円から8700億円(同1.4%減)へ上方修正したことが好感されている。テレビの販売台数減少でエレキ事業の売上高計画を下方修正したほか、映画製作における一部作品の劇場公開日の変更の影響で、売上高は11兆6000億円から11兆5000億円(同15.9%増)へ下方修正した。ただ、為替の好影響でゲーム事業の営業利益計画を増額したことが利益を押し上げる。なお、第4四半期の想定為替レートは1ドル=134円前後(従来予想140円前後)、1ユーロ=139円前後(同138円前後)としている。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高8兆4762億円(前年同期比10.7%増)、営業利益1兆797億円(同1.5%増)、純利益8089億6800万円(同4.9%増)だった。ゲーム事業で自社制作ゲームソフトウェアの販売が増加したことや、為替の好影響で半導体事業が大幅増益となったことなどが寄与した。あわせて、未定としていた期末配当予想を40円にするとした。年間配当予想は75円(前期65円)になる予定だ。

■村田製作所 <6981>  7,768円  +278 円 (+3.7%)  11:30現在
 村田製作所<6981>は3日続伸。同社は2日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正した。また、米アップル<AAPL>が2日発表した22年10~12月期決算は減収減益となった。もっとも、スマートフォン市場の停滞によるアップルの業績低迷は、ある程度は織り込まれていたとみられている。アップルの株価は時間外取引で下落したものの、その後一時上げに転じる場面もあるなど底堅く推移しているようだ。今後のアップルの業績の回復に伴って、村田製の電子部品需要が持ち直しに向かうことを期待した買いが入ったようだ。村田製は今期の売上高予想を1兆8200億円から1兆6800億円(前期比7.3%減)、最終利益予想を2970億円から2260億円(同28.1%減)に引き下げた。スマートフォンやパソコンの市場低迷と在庫調整の長期化を背景に、電子部品需要の減少が見込まれるほか、生産高の減少による操業度損も発生し、利益を押し下げる。想定為替レートはこれまでの1ドル=140円から23年1~3月期は1ドル=127円と円高方向に見直した。

■ファーストリテイリング <9983>  80,300円  +340 円 (+0.4%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>が続伸している。2日の取引終了後に発表した1月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高が前年同月比10.9%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。気温が低く推移したことで防寒衣料の販売が好調だった。客数は同1.5%減と2カ月ぶりに前年割れとなったが、客単価が同12.6%増となり牽引した。

■寿スピリッツ <2222>  8,510円  +30 円 (+0.4%)  11:30現在
 寿スピリッツ<2222>が反発している。2日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を429億2000万円から464億円(前期比44.1%増)へ、営業利益を61億4000万円から79億5000万円(同5.7倍)へ、純利益を41億7500万円から54億1300万円(同2.8倍)へ上方修正したことが好感されている。昨年10月に始まった全国旅行支援や水際対策の緩和、更に3年ぶりに行動制限のない年末年始・帰省シーズンを迎え、人流が想定以上に回復に向かったことから事業環境が好転。そうしたなか、主力商品対策など販売施策の推進が奏功し第3四半期累計(22年4~12月)業績が売上高・利益ともに計画を上回ったことが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計決算は、売上高353億7000万円(前年同期比54.3%増)、営業利益68億5600万円(同8.0倍)、純利益47億1100万円(同3.2倍)だった。新ブランドによる出店を積極的に展開してきた東京駅エリアで売り上げが拡大。シュクレイを筆頭に各セグメントで軒並み増収増益となった。

■フジミインコ <5384>  6,420円  -350 円 (-5.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率7位
 2日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は4%減益」が嫌気された。
 フジミインコーポレーテッド <5384> [東証P] が2月2日大引け後(16:20)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比18.6%増の115億円に伸び、通期計画の153億円に対する進捗率は75.5%に達したものの、5年平均の79.0%を下回った。
  ⇒⇒フジミインコの詳しい業績推移表を見る

■三菱自動車工業 <7211>  484円  -21 円 (-4.2%)  11:30現在
 三菱自動車工業<7211>は軟調。朝高後は下げに沈む展開となった。2日の取引終了後に発表した23年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、売上高が前年同期比27.5%増の1兆8053億2000万円、最終利益が同2.9倍の1307億5400万円となった。大幅な増収増益となったことに加え、最終利益の通期計画に対する進捗率は93%に上った。これらを好感した買いが先行したものの、上値の重さが意識され、目先の利益を確定する目的の売りが膨らんだようだ。4~12月期は円安や販売価格の引き上げなどが業績を押し上げる要因となった。一方、通期の業績見通しは売上高予想のみ従来の2兆5300億円から2兆4800億円(前期比21.6%増)に下方修正した。ASEAN地域や北米、欧州などでの販売台数見通しを引き下げている。また、日産自動車<7201>と仏ルノーが見直しを進めていた提携関係について、6日に英国ロンドンで共同の記者会見を開くと伝わっており、アライアンス内での三菱自の扱いを巡る不透明感が株式市場では意識されているようだ。

■コナミグループ <9766>  6,000円  -240 円 (-3.9%)  11:30現在
 コナミグループ<9766>は安い。2日の取引終了後に23年3月期業績予想の下方修正を発表。売上高を3200億円から3030億円(前期比1.2%増)へ、営業利益を765億円から425億円(同42.9%減)へ引き下げており、これを嫌気した売りが出ている。ゲーム制作などを手掛ける主力のデジタルエンタテインメント事業で、一部タイトルの収益計画を見直したことが要因。配当予想は据え置いた。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)の決算は、売上高が2268億7800万円(前年同期比5.5%増)、営業利益が375億2300万円(同37.8%減)だった。

■パナHD <6752>  1,147.5円  -42.5 円 (-3.6%)  11:30現在
 パナソニック ホールディングス<6752>が5日続落している。2日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、営業利益を3200億円から2800億円(前期比21.7%減)へ、純利益を2350億円から2100億円(同17.8%減)へ下方修正したことが嫌気されている。売上高は8兆2000億円(同11.0%増)の従来見通しを据え置いたものの、中国のICT市況やFA市況の悪化などによる事業環境の変化を織り込んだとしている。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高6兆2245億円(前年同期比14.8%増)、営業利益2342億2000万円(同14.6%減)、純利益1628億7000万円(同16.7%減)だった。顧客の自動車生産回復や部材高騰分の価格改定効果でオートモーティブ事業は増益となったが、家電などのくらし事業やデータセンター向け蓄電システムなどエナジー事業も苦戦した。

■KDDI <9433>  3,909円  -109 円 (-2.7%)  11:30現在
 KDDI<9433>は3日続落。同社は2日取引終了後、決算発表を行い第3四半期累計(22年4~12月)の連結純利益は前年同期比3.9%減の5323億6800万円の減益となった。22年7月に発生した大規模通信障害による返金や対応費用の発生が響いたほか、燃料高騰などが減益要因に働いた。これを受け、株価は売りが先行している。23年3月期の同利益は前期比2.3%増の6880億円の予想で据え置いている。

■セキュア <4264>  892円  +150 円 (+20.2%) ストップ高   11:30現在
 セキュア<4264>が連日のストップ高。全国で多発した強盗事件や、飲食店内での迷惑行為を巡る報道が相次ぐなか、監視カメラの設置が一段と進むとの思惑から関連銘柄を物色する動きが広がり、引き続き監視カメラシステムを手掛ける同社への買いが集まったようだ。一方、監視カメラ関連銘柄では、セーフィー<4375>が下落するなど、利益を確定する目的の売りに押される銘柄もある。

■シーズメン <3083>  653円  +100 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 シーズメン<3083>がストップ高。9時15分に関東財務局に提出された大量保有報告書で、サイフ(東京都中央区)の保有割合が6.94%となり、新たに5%を上回ったことが判明したことから思惑的な買いが入っているようだ。サイフはJDドット・コムADR<JD>をはじめとする中国京東グループの企業で、保有目的は純投資としている。なお、報告義務発生日は1月26日。

●ストップ高銘柄
 テクノアソシエ <8249>  1,538円  +300 円 (+24.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 AIAIグループ <6557>  1,045円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   11:30現在
 靜甲 <6286>  799円  +100 円 (+14.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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