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【材料】ワールプール、8億-9億ドルの経費削減を見込む=米国株個別

 家電メーカーのワールプール<WHR>が前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想を下回ったものの、1株利益は予想を上回った。

 同社はまた、鉄鋼や樹脂などの資材価格が下落し、強力なコスト削減策と相まって8億-9億ドルの経費削減が見込まれると発表した。昨年打撃を受けた営業利益率が今年は改善を見込んでおり、フリーキャッシュフロー(FCF)の見通しも予想を上回っている。同社のピーターズCFOは「材料費の削減はすでに始まっており、より低コストで契約を結んでいる」と語った。

 同社は住宅市場低迷の影響を受けているが、今年後半には需要が回復すると見ている。中古住宅販売が回復しなくても、消費者は老朽化した家電製品の買い替えが必要になると予想。

 ピーターズCFOは「多くの消費者は3%以下の住宅ローンを抱えている家を離れたくはなく、それはリフォームの機会を提供する。買い替え需要が弊社の事業の約半分を占める」と述べた。

 ただ、株価は上昇して始まったものの、直ぐに戻り売りに押され下げに転じている。

(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):3.89ドル(予想:3.25ドル)
・売上高:49.2億ドル(予想:51.1億ドル)
  北米:28.5億ドル(予想:30.0億ドル)
  EMEA:10.3億ドル(予想:9.92億ドル)
  南米:8.31億ドル(予想:7.98億ドル)
  アジア:2.19億ドル(予想:2.77億ドル)
・EBIT(調整後):1.71億ドル(予想:2.19億ドル)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):19ドル(従来:22~24ドル)(予想:21.8ドル)
・売上高:194億ドル(予想:191億ドル)
・FCF:9.50億ドル(従来:12.5億ドル)(予想:7.16億ドル)

(NY時間10:15)
ワールプール<WHR> 153.02(-0.52 -0.34%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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