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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 バルカー、OLC、ソシオネクス (30日大引け後 発表分)

バルカー <日足> 「株探」多機能チャートより

 1月30日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 バルカー <7995> [東証P]  ★今期経常を一転21%増益・最高益に上方修正、配当も30円増額
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の67億円→87億円に29.9%上方修正。従来の6.9%減益予想から一転して21.0%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。主力のシール製品事業で半導体製造装置・デバイス向けなどの先端産業市場を中心に販売が想定以上に伸びることが寄与。サプライチェーンの整備などの事業構造改革や原価低減の推進も上振れにつながる。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の120円→150円(前期は125円)に増額修正した。
  併せて、発行済み株式数の1.24%にあたる22万株または5億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

 モロゾフ <2217> [東証P]  ★今期経常を一転17%増益に上方修正
 ◆23年1月期の連結経常利益を従来予想の19.5億円→24.9億円に27.7%上方修正。従来の8.3%減益予想から一転して17.1%増益見通しとなった。行動制限の解除を背景にクリスマスや年末年始の商戦が堅調に推移し、売上高が計画を上回ることが寄与。生産性向上や店舗人員体制の最適化に加え、原材料価格や光熱費高騰の影響が限定的だったことも上振れにつながる。

 マクニカHD <3132> [東証P]  ★今期経常を13%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の450億円→510億円に13.3%上方修正。増益率が26.8%増→43.7%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は昨年10月に続き、3回目。主力の半導体ビジネスが注力分野の産業機器や車載市場を中心に引き続き堅調に推移するほか、ネットワーク事業ではクラウドサービスやエンドポイントセキュリティ関連商品の導入が伸びる。

 セック <3741> [東証P]  ★今期経常を10%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も6円増額
 ◆23年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の11.3億円→12.4億円に9.7%上方修正。増益率が2.1%増→12.0%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。第3四半期に移動体通信事業者向けのXR(クロスリアリティ)関連の開発が大幅に増加したことに加え、官公庁向けや宇宙天文分野の開発も伸び、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の62円→68円(前期は61円)に増額修正した。

 OLC <4661> [東証P]  ★今期経常を22%上方修正
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の806億円→981億円に21.7%上方修正。増益率が7.1倍→8.7倍に拡大する見通しとなった。ハロウィーンやクリスマスのスペシャルイベント、東京ディズニーシーの新規ナイトショーが好調だったほか、レジャー需要の回復で入園者数が増加することが上振れの要因となる。

 東邦金 <5781> [東証S]  ★今期経常を50%上方修正
 ◆23年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の1億5000万円→2億2500万円に50.0%上方修正。減益率が78.8%減→68.2%減に縮小する見通しとなった。半導体市場でタングステン・モリブデン製品の販売が好調を維持していることに加え、貴金属電極の新規安定受注に成功し、売上高が計画を上回ることが寄与。材料歩留まりの改善や原価低減の進展なども上振れにつながる。

 ソシオネクス <6526> [東証P]  ★今期経常を15%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も30円増額
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の170億円→195億円に14.7%上方修正。増益率が87.8%増→2.2倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。データセンター/ネットワークなどの分野で新製品の量産立ち上げに伴う製造委託先の生産枠確保が進んだことに加え、想定為替レート(上期1ドル=130円、下期1ドル=120円)より円安が進行したことが収益を押し上げる。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の160円→190円(前期は無配)に増額修正した。

 ウェッズ <7551> [東証S]  ★今期経常を64%上方修正・9期ぶり最高益、配当も10円増額
 ◆23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比94.1%増の24.5億円に拡大して着地。新車販売が徐々に持ち直すなか、主力のアルミホイールやスチールホイールの販売が伸びたことが寄与。
  併せて、通期の同利益を従来予想の15.3億円→25.2億円に64.2%上方修正。増益率が0.8%増→65.5%増に拡大し、9期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の20円→30円(前期は20円)に大幅増額修正した。

 東ソワール <8040> [東証S]  ★前期経常を3.2倍上方修正、未定だった配当は3期ぶり20円で復配
 ◆22年12月期の経常損益(非連結)を従来予想の1億4000万円の黒字→4億4900万円の黒字(前の期は9億1100万円の赤字)に3.2倍上方修正した。小売事業を中心に店舗の集客が回復したことに加え、販管費が想定を下回ったことが要因。
  業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当を20円実施し、3期ぶりに復配する方針とした。

 NECキャピ <8793> [東証P]  ★今期経常を一転18%増益に上方修正、配当も36円増額
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の110億円→135億円に22.7%上方修正。従来の3.7%減益予想から一転して18.2%増益見通しとなった。リース事業とファイナンス事業の売上総利益、インベストメント事業におけるファンド収益が想定を上回ることが要因。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の74円→110円(前期は74円)に大幅増額修正した。

 ギックス <9219> [東証G]  ★上期経常は12倍増益で着地、対通期進捗率94%
 ◆23年6月期上期(7-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比12倍の1億9500万円に急拡大して着地。主力のデータインフォーム(DI)事業で大手顧客企業を中心に縦横展開(部内展開と社内展開)が順調に進み、DIコンサルティングとDIプラットフォームの取扱高が増加したことが寄与。
  通期計画の2億0700万円に対する進捗率は94.2%に達しており、業績上振れが期待される。

 中部電 <9502> [東証P]  ★今期経常を一転黒字に上方修正、未定だった配当は50円実施
 ◆23年3月期の連結経常損益を従来予想の1700億円の赤字→600億円の黒字(前期は593億円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。燃料価格や卸電力取引市場価格が想定より大幅に下落しており、期ずれ差損の縮小に加え、ミライズの電源調達コストやパワーグリッドの需給調整費用の減少、JERAのLNGスポット調達が改善することなどが上振れの要因となる。
  併せて、従来未定としていた今期の年間配当は50円(前期は50円)実施する方針とした。

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