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【市況】【↑】日経平均 大引け| 小幅続伸、欧米株高や中国株堅調を受け買い優勢 (1月30日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  27384.77
高値  27486.42(09:16)
安値  27337.25(13:16)
大引け 27433.40(前日比 +50.84 、 +0.19% )

売買高  11億3070万株 (東証プライム概算)
売買代金  2兆7730億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は小幅ながら続伸、欧米株高に追随
 2.春節明けの上海市場が堅調推移、投資家心理改善
 3.今週FOMCを控え、マイナス圏で推移する場面も
 4.為替市場で円高進行も、輸出株への影響は限定的
 5.目先利食いや戻り売りこなし、引けにかけ締まる

■東京市場概況

 前週末の米国市場ではNYダウは前日比28ドル高と6日続伸した。FRBが利上げペースを緩めるとの観測や決算発表の内容が好感されたアメックス<AXP>などが上昇し指数を押し上げた。

 週明けの東京市場では、方向感のつかみにくい展開で途中マイナス圏に沈む場面もあったが、日経平均株価は取引終盤に締まり小幅ながら続伸して引けた。

 30日の東京市場は、はっきりしない値動きとなった。前週末の欧州株市場や米国株市場が総じて強い動きを示したものの、NYダウが終盤に急速に伸び悩むなど、やや買い疲れ感もみられた。東京市場でも前週は日経平均が大きく水準を切り上げていたこともあり、きょうは目先筋の利益確定売りや戻り売りで上値が重かった。週央に予定されるFOMCの結果を前に、積極的に上値を買い進む動きはみられず、マイナス圏で推移する時間帯もあった。一方、春節明けの上海株市場が強さを発揮し上値指向を続けたことは市場センチメントにプラスに働いた。外国為替市場ではドル・円相場が一時1ドル=129円台前半まで円高方向に振れたものの、輸出株などに与える影響は限定的だった。

 個別では、信越化学工業<4063>が商いを膨らませ大幅高で上値追い態勢を継続、ファナック<6954>も買いを集めた。これに連動するようにキーエンス<6861>やSMC<6273>なども値を上げた。ソシオネクスト<6526>も上昇。資生堂<4911>が高く、HOYA<7741>、オムロン<6645>も堅調。サンワテクノス<8137>が急伸、イントラスト<7191>、アジアパイルホールディングス<5288>が大幅高となった。キヤノン電子<7739>、セック<3741>も高い。
 半面、日本製鉄<5401>が冴えず、日立製作所<6501>も軟調。オリエンタルランド<4661>も冴えない動き。三菱商事<8058>も売りに押された。日本M&Aセンターホールディングス<2127>はストップ安となり、ベステラ<1433>も大きく値を下げた。テノ.ホールディングス<7037>が売られ、KOA<6999>、ジャフコ グループ<8595>なども下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は信越化 <4063>、ファナック <6954>、東エレク <8035>、日東電 <6988>、ファストリ <9983>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約84円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、SBG <9984>、中外薬 <4519>、京セラ <6971>、電通グループ <4324>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約26円。

 東証33業種のうち上昇は15業種。上昇率の上位5業種は(1)化学、(2)繊維製品、(3)空運業、(4)精密機器、(5)陸運業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)石油石炭製品、(3)鉱業、(4)保険業、(5)証券商品先物。

■個別材料株

△nms <2162> [東証S]
 23年3月期業績予想を上方修正。
△YKT <2693> [東証S]
 22年12月期業績は計画上振れ。
△モビルス <4370> [東証G]
 仙台市のLINE公式アカウントに「自治体向けソリューション」が採用。
△アジアパイル <5288> [東証P]
 23年3月期営業利益大幅増額で過去最高更新へ。
△イントラスト <7191> [東証P]
 4-12月期営業4割増益を好感。
△ムラキ <7477> [東証S]
 23年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△キヤノン電 <7739> [東証P]
 今期の増収・営業増益見通しを好感。
△サンワテク <8137> [東証P]
 第3四半期営業利益は64%増で期末配当予想を増額修正。
△山九 <9065> [東証P]
 配当性向40%水準目標の中期経営計画を発表。
△AGP <9377> [東証S]
 23年3月期利益及び配当予想の上方修正と自社株消却を好感。

▼日本M&A <2127> [東証P]
 10-12月期は減収減益で着地。
▼HCSHD <4200> [東証S]
 23年3月期業績予想を下方修正。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)サンワテク <8137>、(2)兼松エレク <8096>、(3)イントラスト <7191>、(4)アジアパイル <5288>、(5)キヤノン電 <7739>、(6)セック <3741>、(7)モバファク <3912>、(8)山九 <9065>、(9)マースGHD <6419>、(10)Jテック・C <3446>。
 値下がり率上位10傑は(1)日本M&A <2127>、(2)ベステラ <1433>、(3)RPA <6572>、(4)テノ.HD <7037>、(5)JIA <7172>、(6)Casa <7196>、(7)SHOEI <7839>、(8)コア <2359>、(9)四国化HD <4099>、(10)スターマイカ <2975>。

【大引け】

 日経平均は前日比50.84円(0.19%)高の2万7433.40円。TOPIXは前日比0.26(0.01%)安の1982.40。出来高は概算で11億3070万株。東証プライムの値上がり銘柄数は960、値下がり銘柄数は794となった。東証マザーズ指数は773.76ポイント(2.80ポイント高)。

[2023年1月30日]


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