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【注目】明日注目すべき【好決算】銘柄 M&A総研、カゴメ、田中化研 (27日大引け後 発表分)

M&A総研 <日足> 「株探」多機能チャートより

 1月27日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 M&A総研 <9552> [東証G]  ★10-12月期(1Q)経常は13億円で対通期進捗率44%
 ◆23年9月期第1四半期(10-12月)の経常利益(非連結)は13.9億円で着地。国内の中小企業によるM&A市場が拡大を続けるなか、M&Aアドバイザー数を増加させることによって成約件数33件、うち4件が大型案件(手数料総額1億円以上)となり、過去最高の四半期売上高を達成した。
  第1四半期実績だけで、通期計画の31.4億円に対する進捗率は44.4%に達しており、業績上振れが期待される。

 YKT <2693> [東証S]  ★前期経常を20%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も3円増額
 ◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の10億円→12億円に20.0%上方修正。増益率が57.7%増→89.3%増に拡大し、従来の22期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。船積スケジュールが未確定で売上計上時期が見通せなかった電子機器の輸出取引が期末にかけて順調に進み、売上高が計画を12.8%も上回ったことが利益を押し上げた。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の5円→8円(前の期は5円)に大幅増額修正した。

 カゴメ <2811> [東証P]  ★前期最終を32%上方修正
 ◆22年12月期の連結最終利益を従来予想の69億円→91億円に31.9%上方修正。減益率が29.3%減→6.8%減に縮小する見通しとなった。海外子会社の売上収益と事業利益が増加したことに加え、欧州各国の急激な物価上昇に対する税務優遇措置などによって海外子会社の税金費用が減少することが上振れの要因。

 田中化研 <4080> [東証S]  ★4-12月期(3Q累計)経常は4.4倍増益・通期計画を超過
 ◆23年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比4.4倍の23.9億円に急拡大して着地。主原料であるニッケルとコバルトの国際相場が依然として高い水準で推移していることに加え、スウェーデン・ノースボルトへの技術支援の対価を計上したことが収益を押し上げた。
  通期計画の14億円を大幅に上回っており、業績上振れが期待される。

 アジアパイル <5288> [東証P]  ★今期経常を38%上方修正・4期ぶり最高益更新へ
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の40億円→55億円に37.5%上方修正。増益率が84.4%増→2.5倍に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。国内事業でコンクリートパイルの需要が増加し、新工法「Smart-MAGNUM工法」を中心に大型工事が順調に完工していることが要因。原材料価格の高騰が続くものの、新工法による増収効果と新工法の施工効率の改善によって工事採算が改善することも利益を押し上げる。

 瑞光 <6279> [東証S]  ★今期最終を一転56%増益に上方修正
 ◆23年2月期の連結最終利益を従来予想の15.7億円→27.1億円に72.1%上方修正。従来の9.3%減益予想から一転して56.1%増益見通しとなった。瑞光(上海)電気設備の民事訴訟で多額の和解金が発生することに加え、旧工場の一部売却による特別利益や投資有価証券売却益の計上などが最終利益を押し上げる。

 ムラキ <7477> [東証S]  ★今期経常を一転34%増益に上方修正、配当も5円増額
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の1億1800万円→2億0900万円に77.1%上方修正。従来の24.4%減益予想から一転して34.0%増益見通しとなった。洗車関連商品などの順調な販売や値上げ効果で売上高が計画通りに推移するなか、効率的な仕入れコントロールや効率営業によるコスト削減が利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の15円→20円(前期は20円)に大幅増額修正した。

 蝶理 <8014> [東証P]  ★今期経常を8%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額
 ◆23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比35.0%増の110億円に拡大して着地。国内衣料品分野の回復やサステナブル商材の堅調な販売を背景に、繊維事業の収益が大きく伸びたことが寄与。化学品事業でファインケミカルや無機ファインを中心に販売が好調だったことも大幅増益に貢献した。
  併せて、通期の同利益を従来予想の120億円→130億円に8.3%上方修正。増益率が16.8%増→26.5%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の100円→105円(前期は84円)に増額修正した。

 AGP <9377> [東証S]  ★今期経常を68%上方修正、配当も15円増額
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の2.3億円→4億円に68.1%上方修正。増益率が0.8%増→69.5%増に拡大する見通しとなった。商品販売事業における発注控えや先送りの影響で売上高は計画未達となるものの、各種コストが想定を下回ることが利益を大きく押し上げる。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の15円→30円(前期は5円)に大幅増額修正した。
  併せて、自己株式44万株(発行済み株式数の3.15%)を2月10日付で消却すると発表。

 蔵王産業 <9986> [東証S]  ★今期経常を一転4%増益・最高益に上方修正、配当も13円増額
 ◆23年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の11.6億円→13.8億円に18.8%上方修正。従来の12.7%減益予想から一転して3.7%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。家庭用のリンサーや小型スチーム機器、業務用搭乗式大型清掃機の販売が順調に推移していることが要因。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の68円→81円(前期は78円)に増額修正した。

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