【市況】【↓】日経平均 大引け| 5日ぶりに反落、目先の利益確定売りが優勢 (1月26日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 27444.64
高値 27502.15(09:01)
安値 27284.08(13:17)
大引け 27362.75(前日比 -32.26 、 -0.12% )
売買高 9億8370万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆4657億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は5日ぶりに反落、利益確定売りに押される
2.前日の欧州株全面安、米国株高安まちまちで買い疲れ感も
3.1ドル=129円台前半への円高進行が輸出株にマイナス作用
4.直近1000円高の反動も、押し目買い観測され下げは小幅に
5.半導体関連株やメガバンクなど軟調でセンチメント冷やす
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比9ドル高と小幅に4日続伸した。ハイテク株が軟調も米利上げ減速観測が相場を下支えした。
東京市場では強弱観が対立するなか、日経平均株価はやや売りに押される展開となった。ただ、下値では押し目買いが活発で下げは小幅にとどまった。
26日の東京市場は、朝方はやや買い優勢で日経平均は高く始まったが、その後は次第に下値を探る動きとなった。前週末の欧州株市場が全面安だったほか、米国株市場では主要株価指数が高安まちまちの展開で方向感が見えにくく、東京市場でも様子見ムードが漂った。外国為替市場で1ドル=129円台前半までドル安・円高が進んだことも輸出セクター中心にマイナスに作用した。日経平均は前日までの4営業日で1000円ほど水準を切り上げていたこともあり、目先利益確定売り圧力が表面化しやすかった。ただ、下値では押し目買いも観測され、取引終盤は下げ渋った。業種別では33業種中18業種が上昇したが、個別では値上がり銘柄数を値下がり数が200ほど上回った。
個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が軟調だったほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも値を下げた。日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>なども売られた。キーエンス<6861>、ダイキン工業<6367>が下落、武田薬品工業<4502>も安い。インソース<6200>が急落、ジェイテックコーポレーション<3446>も利食われた。松屋<8237>、寿スピリッツ<2222>などの下げも目立った。
半面、日本電産<6594>がしっかり、オリンパス<7733>、HOYA<7741>も頑強な値動き。ダブル・スコープ<6619>が大きく買われた。伊藤園<2593>が物色人気となり大幅上昇したほか、RPAホールディングス<6572>が値上がり率トップに買われ、HIOKI<6866>も急伸。大日本印刷<7912>、力の源ホールディングス<3561>なども値を飛ばした。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はオリンパス <7733>、信越化 <4063>、HOYA <7741>、資生堂 <4911>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約19円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、ダイキン <6367>、ソニーG <6758>、ファストリ <9983>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約67円。
東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)不動産業、(2)精密機器、(3)その他製品、(4)水産・農林業、(5)化学。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)石油石炭製品、(3)電気機器、(4)銀行業、(5)機械。
■個別材料株
△伊藤園 <2593> [東証P]
外資系証券のレーティング引き上げを好感。
△DDHD <3073> [東証P]
経済再開とインバウンド特需で飲食業への追い風強まる。
△エコモット <3987> [東証G]
遠隔臨場システムが「NETIS」に登録。
△アイサンテク <4667> [東証S]
愛・地球博記念公園で自動運転の実証実験を実施。
△日パレット <4690> [東証S]
レンタル稼働率向上など寄与し23年3月期業績予想を上方修正。
△シライ電子 <6658> [東証S]
豊田合 <7282> [東証P]との特許出願公開が伝わる。
△HIOKI <6866> [東証P]
23年12月期の増益・増配計画を好感。
△日ギア <6356> [東証S]
23年3月期営業利益大幅増額で前期比6倍超に。
△アイドマHD <7373> [東証G]
子会社キーパーソンマーケティングを設立。
△キムラユニテ <9368> [東証S]
配当性向目標の引き上げと期末配当の増額修正。
▼弁護士COM <6027> [東証G]
10~12月期の最終減益拡大を嫌気。
▼セルシード <7776> [東証G]
東証が信用規制の臨時措置を実施。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)RPA <6572>、(2)日置電機 <6866>、(3)WSCOPE <6619>、(4)伊藤園 <2593>、(5)日本アクア <1429>、(6)マーキュリア <7347>、(7)DDHD <3073>、(8)ドトル日レス <3087>、(9)T-BASE <3415>、(10)イオンファン <4343>。
値下がり率上位10傑は(1)インソース <6200>、(2)Jテック・C <3446>、(3)松屋 <8237>、(4)川崎汽 <9107>、(5)スタティアH <3393>、(6)MARUWA <5344>、(7)イビデン <4062>、(8)寿スピリッツ <2222>、(9)ジャムコ <7408>、(10)商船三井 <9104>。
【大引け】
日経平均は前日比32.26円(0.12%)安の2万7362.75円。TOPIXは前日比2.29(0.12%)安の1978.40。出来高は概算で9億8370万株。東証プライムの値上がり銘柄数は761、値下がり銘柄数は966となった。東証マザーズ指数は777.28ポイント(0.95ポイント安)。
[2023年1月26日]
株探ニュース