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【材料】日東電がエレキ向け市況悪化で通期業績予想を下方修正、上限4.7%の自社株買い実施へ

日東電 <日足> 「株探」多機能チャートより
 日東電工<6988>はこの日の取引時間終了後、23年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正した。最終利益の見通しは1150億円から1000億円(前期比3.0%増)に引き下げた。エレクトロニクス向け製品の市況が急速に悪化するなか、4~12月期までの業績と今後の見通しを業績予想に反映した。

 売上収益の見通しは9550億円から9400億円(同10.1%増)に減額した。一方、同社は取得総数700万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.73%に相当)、取得総額500億円を上限とする自社株買いを2月3日から7月31日の間、実施すると発表した。

 4~12月期の連結決算は、売上収益が前年同期比14.3%増の7389億7900万円、最終利益が同22.9%増の957億6600万円だった。オプトロニクス事業は車載向け光学フィルムの需要が増加したほか、スマートフォン向け高輝度基板が伸長した一方、ハードディスクドライブ(HDD)市場の調整や韓国の連結子会社における火災に関する費用の計上が響いた。

 新型コロナウイルスのワクチン向け核酸アジュバントの新規受注が7~9月期以降停止したことなどに伴い、ヒューマンライフ事業は大幅な減益となった。自動車材料に関する事業の一部譲渡に伴う減損損失の計上も業績を押し下げる要因となった。

出所:MINKABU PRESS

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