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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 ナイトセッションで2万6990円まで買われ、カバーを狙った短期筋のロングが入りやすい


大阪3月限
日経225先物 26880 +350 (+1.31%)
TOPIX先物 1944.5 +19.0 (+0.98%)

 日経225先物(3月限)は、前日比350円高の2万6880円で取引を終了。寄り付きは2万6890円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万6915円)にサヤ寄せする形で買いが先行した。現物の取引開始後には2万6760円まで上げ幅を縮める場面も見られたが、切り上がる5日移動平均線が支持線として機能するなか、2万6800円~2万6860円辺りの狭いレンジで推移。日中高値圏で一進一退の値動きとなるなか、後場半ば辺りには円相場が1ドル=129円台後半まで円安に振れたほか、グローベックスの主要な米株先物が小幅ながらプラスに転じたことで、終盤にかけて一時2万6910円まで買われた。

 円相場が1ドル=130円台で推移するなか、ナイトセッションで2万6990円まで買われた。日銀が午後の金融調節で共通担保資金供給オペを通知するなど、金利上昇を抑える姿勢を改めて示したことで、長期金利が低下。これを手掛かりに、日経225先物は18日の日銀金融政策決定会合後の急伸場面で付けた2万6920円を上回ってきた。週明けの米国市場の動向次第ではあるものの、直近の戻り高値水準を上回ってきたことにより、節目の2万7000円および75日線が位置する2万7100円水準を試す展開が意識されよう。

 ボリンジャーバンドの+1σを上回ってきており、75日線水準まで切り下がってきた+2σまでのリバウンドを狙った動きもありそうだ。NT倍率は先物中心限月で13.82倍だった。5日線を支持線に上値を抑えられている25日線水準に接近しており、円安に振れて推移するようだと、25日線突破からNTロングを仕掛けてくる動きも想定しておきたい。

 また、日経225先物は75日線を捉えてくると、昨年12月の金融政策決定会合の結果を受けた急落分を埋めてくる可能性がある。これによりショートカバーを交えたヘッジ対応の動きが強まるとも考えられ、カバーを狙った短期筋のロングも入りやすいだろう。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが880枚、BofAが460枚、シティが300枚程度の売り越しに対して、日産が430枚、フィリップが300枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はBNPパリバが1330枚、ABNアムロが640枚、JPモルガンが630枚、ソジェンが420枚程度の売り越しに対して、BofAが1270枚、ゴールドマンが900枚、ドイツが450枚程度の買い越しだった。

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