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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 OP権利行使価格の2万6250円~2万6500円のレンジを想定


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 26320 -20 (-0.07%)
TOPIX先物 1913.0 +0.5 (+0.02%)
シカゴ日経平均先物 26320 -20
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 19日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。米新規失業保険申請件数が前週比1万5000件減の19万件となり、昨年9月以来の低水準だった。市場予想(21万5000件辺り)を下回り、米景気の減速感が強まるなかでも、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの警戒から売られた。また、イエレン財務長官が、連邦債務が上限に達し特別な資金管理措置に着手したと報じられると、政府機関の閉鎖リスクを懸念した売りも強まった。S&P500業種別指数はメディア、エネルギー、ヘルスケア機器・サービスが上昇した一方で、半導体・同製造装置、資本財、家庭用品・パーソナル用品が下落。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比20円安の2万6320円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中大阪比変わらずの2万6340円で始まり、その後は売り優勢の展開から2万6240円まで下落した。米国市場の開始後に買い戻され、2万6260円~2万6400円辺りで推移し、2万6320円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売り優勢の展開が見込まれるものの、前日の下落で日銀プレーによる需給調整は一巡したと考えられ、こう着感が強まりそうだ。チャート上では25日移動平均線に上値を抑えられる一方で、切り上がる5日線が支持線として意識されている。そのため、5日線が位置するオプション権利行使価格の2万6250円辺りでは底堅さがみられそうである。一方で、25日線での攻防になるようだと、オプション権利行使価格の2万6250円~2万6500円辺りでの推移を想定。

 日銀イベント通過によって、市場の関心は米国の金融政策の行方に集まり、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて神経質になりそうだ。また、本格化する日米決算の行方を見極めたいとするムードが強まりやすく、積極的にロングを積み上げてくる動きは期待しづらい。狭いレンジでのこう着が継続するなか、押し目狙いでの短期的なスキャルピング中心の売買になるだろう。

 VIX指数は20.52に上昇した。依然としてボトム水準ではあるが、一時21.71まで上昇し、25日線を上回る場面も見られたことから、やや神経質にさせそうだ。なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.77倍に低下した。直近の上昇に対するリバランスの範囲ではあるものの、5日線が位置する13.74倍辺りを下回ってくるようだと、改めてNTショートのポジションを積み上げてくる可能性はありそうだ。

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