【市況】【投資部門別売買動向】海外勢が現先合算で5週ぶりに買い越す一方、個人と信託銀は売り越す (1月第2週)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
東証が19日に発表した1月第2週(10日~13日)の投資部門別売買動向(現物)によると、前週末発表の米雇用統計を受けインフレ警戒感が後退したことから日経平均株価が前週末比145円高の2万6119円と5週ぶりの上昇となったこの週は、海外投資家が2週ぶりに買い越した。買越額は1705億円だった。前週は640億円の売り越し。海外投資家は先物の投資部門別売買動向では日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物の合計で5週連続の売り越しとなった。売越額は1212億円だった。現物と先物の合算では5週ぶりに買い越し、買越額は492億円だった。前週は5666億円の売り越しだった。自社株買いが中心とみられる事業法人は41週連続で買い越し、買越額は1035億円だった。
一方、個人投資家は2週ぶりに売り越し、売越額は598億円だった。前週は2410億円の買い越しだった。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行は9週連続で売り越し、売越額は1196億円と前週の50億円から急拡大した。
日経平均が5週ぶりに反発する中、海外投資家が現物・先物合算で5週ぶりに買い越す一方、個人投資家と信託銀行は売り越した。
■投資部門別売買代金差額 (1月10日~13日)
東証・名証2市場の内国普通株式市場の合計[総合証券ベース(全51社)]
※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
1月 ―――
第2週 1,705 ▲1,196 ▲598 [ ▲812 214 ] 26,119円 ( +145 円)
第1週 ▲640 ▲50 2,410 [ 1,632 778 ] 25,973円 ( -120 円)
12月 ―――
第4週 1,782 ▲62 ▲307 [ ▲1,100 792 ] 26,094円 ( -140 円)
第3週 ▲2,418 ▲419 2,788 [ 1,178 1,610 ] 26,235円 ( -1291 円)
第2週 ▲164 ▲1,003 1,287 [ ▲662 1,950 ] 27,527円 ( -373 円)
第1週 ▲797 ▲1,477 568 [ 80 488 ] 27,901円 ( +123 円)
11月 ―――
第5週 ▲101 ▲3,628 5,245 [ 2,583 2,661 ] 27,777円 ( -505 円)
第4週 4,029 ▲200 ▲5,367 [ ▲4,806 ▲560 ] 28,283円 ( +383 円)
第3週 ▲169 ▲669 ▲185 [ ▲1,638 1,452 ] 27,899円 ( -363 円)
第2週 5,209 1,071 ▲6,504 [ ▲4,754 ▲1,749 ] 28,263円 ( +1063 円)
第1週 3,904 ▲98 ▲931 [ ▲1,503 571 ] 27,199円 ( +94 円)
10月 ―――
第4週 835 1,100 ▲1,041 [ ▲1,107 65 ] 27,105円 ( +214 円)
第3週 ▲4,930 1,330 1,482 [ 96 1,386 ] 26,890円 ( -200 円)
第2週 1,524 1,459 ▲136 [ ▲769 633 ] 27,090円 ( -25 円)
第1週 4,035 2,301 ▲4,544 [ ▲2,675 ▲1,869 ] 27,116円 ( +1178 円)
9月 ―――
第4週 ▲5,644 641 6,206 [ 4,649 1,556 ] 25,937円 ( -1216 円)
第3週 ▲1,756 ▲817 2,036 [ 1,522 513 ] 27,153円 ( -413 円)
第2週 ▲670 ▲1,194 2,784 [ 896 1,887 ] 27,567円 ( -647 円)
第1週 ▲213 ▲2,650 ▲1,090 [ ▲737 ▲353 ] 28,214円 ( +563 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース