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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:IDOM、TSIHD、ベイカレント

IDOM <日足> 「株探」多機能チャートより
■りらいあ <4708>  1,107円  +150 円 (+15.7%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 りらいあコミュニケーションズ<4708>がストップ高カイ気配。前週末13日の取引時間終了後、同社に対し三井物産<8031>が、新設した買収目的会社を通じて完全子会社化を目的に、1株1465円で株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。株価はTOB価格にサヤ寄せする動きとなっている。買付予定数は4113万833株(下限1951万8200株、上限設定なし)で、3月頃のTOB開始を目指す。りらいあは所定の手続きを経て上場廃止となる予定。完全子会社化後はKDDI<9433>の子会社であるKDDIエボルバと経営統合するという。東京証券取引所はりらいあ株式を1月13日付で監理銘柄(確認中)に指定した。

■IDOM <7599>  754円  +99 円 (+15.1%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 IDOM<7599>が急騰。13日の取引時間終了後、23年2月期第3四半期累計(3~11月期)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。営業利益の見通しを従来の170億円から前期比微増の185億円に引き上げた。営業利益は減益予想から一転して増益を見込むこととなり、好感されたようだ。売上高の見通しは据え置いた。小売台数は前期並みで推移しているものの、台数あたりの粗利が改善する見通し。卸売台数はこれまでの予想と比べ増加する見込みとなったという。3~11月期の売上高は前年同期比5.9%減の3242億4800万円、営業利益は同4.4%減の141億1500万円だった。

■TSIホールディングス <3608>  465円  +61 円 (+15.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 TSIホールディングス<3608>が急騰している。前週末の13日取引時間終了後に発表した23年2月期第3四半期累計(3~11月期)の連結最終利益が通期計画を上回って着地したことに加え、自社株買いの実施などを発表しており、好感されたようだ。同社は取得総数500万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.8%)、取得総額20億円を上限に、自社株買いを実施する。取得期間は1月16日から9月29日で、取得した株式の全数を10月31日に消却する予定。また、3~11月期の売上高は前年同期比11.1%増の1154億600万円、最終利益は同15.4%減の46億2100万円だった。最終利益は通期計画(前期比2.3倍の24億円)を上回った。更に、同社は3年以上長期保有する株主を対象とした既存の優待制度に加え、毎年2月末時点で1000株以上を保有する株主を対象に、同社ブランドの株主限定品などのなかから株主が優待内容を選択可能な「えらべる株主優待制度」を新設すると発表した。

■ベイカレント <6532>  5,070円  +595 円 (+13.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 ベイカレント・コンサルティング<6532>が続急伸。前週末の13日取引時間終了後に発表した23年2月期第3四半期累計(3~11月)の単独決算は、売上高に相当する売上収益が前年同期比32.1%増の549億2700万円、最終利益が同34.4%増の148億2300万円だった。大幅な増収増益となったうえ、最終利益の通期計画に対する進捗率は約80%に上り、堅調な業績を評価した買いが集まったようだ。DX(デジタルトランスフォーメーション)や事業戦略に関するプロジェクトの受注が順調だったという。通期の業績予想は据え置いた。

■FPパートナー <7388>  4,525円  +410 円 (+10.0%)  11:30現在
 13日に決算を発表。「今期経常は16%増で3期連続最高益更新へ」が好感された。
 FPパートナー <7388> [東証G] が1月13日大引け後(15:00)に決算を発表。22年11月期の経常利益(非連結)は前の期比2.1倍の38.1億円に急拡大し、23年11月期も前期比16.3%増の44.3億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、3期連続増益になる。
  ⇒⇒FPパートナーの詳しい業績推移表を見る

■Sansan <4443>  1,422円  +76 円 (+5.7%)  11:30現在
 13日に決算を発表。「9-11月期(2Q)経常は黒字浮上」が好感された。
 Sansan <4443> [東証P] が1月13日大引け後(15:00)に決算を発表。23年5月期第2四半期累計(6-11月)の連結経常損益は1億1300万円の赤字(前年同期は6億4300万円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒Sansanの詳しい業績推移表を見る

■セントラル警備保障 <9740>  2,290円  +108 円 (+5.0%)  11:30現在
 セントラル警備保障<9740>が大幅高で3日ぶりに反発している。前週末13日の取引終了後、三井物産<8031>が同日付で発表したりらいあコミュニケーションズ<4708>に対するTOBに応募し、24年2月期に投資有価証券売却益45億4800万円を特別利益として計上するとしたことが好材料視されている。なお、CSPはりらいあ株式619万3344株を所有しており、TOBに応じて全株式を売却する。

■日本トムソン <6480>  549円  +16 円 (+3.0%)  11:30現在
 日本トムソン<6480>が地合い悪の間隙を縫って急動意、一時5%強の上昇で560円まで駆け上がった。東京株式市場では、日銀の政策修正に伴う国内金利上昇への思惑が募るなかバリュー株シフトの動きが観測される。この流れを受けて、高い収益成長力をみせながら株価指標面で割安圏に位置する銘柄に物色の矛先が向いている。同社は半導体製造装置向けを中心に直動案内機器で高い商品競争力を誇るが、国内初の自社技術で開発したニードルベアリングなど少量多品種型生産を強みとし、業績は22年3月期を境に一変、急回復局面に突入している。23年3月期営業利益は前期比53%増の90億円を予想するが、PER5倍台、PBR0.5倍台と指標面で抜群の割安感がある。

■サイバーエージェント <4751>  1,197円  +19 円 (+1.6%)  11:30現在
 サイバーエージェント<4751>がしっかり。16日、連結子会社のBABEL LABELと米ネットフリックス<NFLX>が、今後5年間にわたる映画やドラマの製作及び世界190カ国への配信を目的とした戦略的パートナーシップを締結したと発表。今後の業績に対するポジティブな影響を期待した買いが入ったようだ。BABEL LABELは、直近で映画「余命10年」を手掛けた藤井道人監督らが所属するコンテンツスタジオ。これまでネットフリックス向けに「新聞記者」や「野武士のグルメ」など数々の作品を製作してきた。

■エーザイ <4523>  8,230円  +127 円 (+1.6%)  11:30現在
 エーザイ<4523>が堅調。朝安後は切り返す展開となった。午前9時30分、米製薬企業バイオジェン<BIIB>と共同開発する「レカネマブ」について、日本国内において早期アルツハイマー病に関する適応で新薬承認申請を行ったと発表。これを材料視した買いが株価の支えとなったようだ。レカネマブは米国では6日に米食品医薬品局(FDA)からアルツハイマー病治療薬として迅速承認を取得。フル承認への変更に向け生物製剤承認一部変更申請を提出した。欧州でも9日に欧州医薬品庁(EMA)に販売承認申請を提出した。

■ドトル日レス <3087>  1,648円  +13 円 (+0.8%)  11:30現在
 ドトール・日レスホールディングス<3087>が反発している。前週末13日の取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高を1244億200万円から1250億円(前期比14.3%増)へ、営業利益を21億5300万円から23億5000万円(前期17億8300万円の赤字)へ、純利益を9億2000万円から22億円(前期比80.2%増)へ上方修正し、あわせて14円を予定していた期末配当予想を16円へ引き上げると発表したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の業績に与える影響が徐々に薄れ、営業規制などがなかったことから売上高の回復傾向が明確となったとしている。また、想定よりも助成金収入が増加したことも寄与する。なお、年間配当は30円(前期26円)となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高944億5900万円(前年同期比15.3%増)、営業利益20億4500万円(前年同期9億2100万円の赤字)、純利益29億5500万円(前年同期比18.7%減)だった。

■オキサイド <6521>  7,600円  -1,500 円 (-16.5%) ストップ安売り気配   11:30現在
 オキサイド<6521>がストップ安の水準となる前営業日比1500円安の7600円までウリ気配を切り下げた。前週末の13日取引時間終了後、23年2月期の業績予想の下方修正を発表しており、これをネガティブ視した投資家の売り注文が膨らんだようだ。最終利益の見通しは6億5000万円から3億8700万円(前期比21.9%減)に引き下げた。増益見通しから一転して減益の予想となる。売上高は63億3900万円から58億7000万円(同23.4%増)に見直した。半導体事業で海外から調達する一部部材で不具合が多発し、レーザー製品の生産量が一時的に落ち込んだという。現時点で不具合の発生原因を抜本的に解決するまでには至っておらず、発注量を増やすなどの対策をとっているとしている。第4四半期(12~2月)に未達分を上積みして生産するのは困難な状況となっており、今期に計画した売上高の一部が来期にずれ込むこととなった。23年2月期第3四半期累計(3~11月)の決算は、売上高が前年同期比23.7%増の44億2100万円、最終利益が同8.4%減の3億8000万円だった。同社はあわせて、イスラエル企業で非線形光学結晶及び電気光学デバイスの研究、開発、製造、販売を手掛けるライコル・クリスタルズを子会社化するとも発表した。

■デンカ <4061>  2,536円  -479 円 (-15.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 デンカ<4061>は大きく売られ昨年来安値を更新。前週末13日の取引終了後に23年3月期業績予想の下方修正を発表。営業利益を前期比17.8%減の330億円とし、従来予想(430億円)から一転減益となる見通しを示したことが嫌気されている。売上高も同6.5%増の4100億円(従来予想4450億円)に引き下げた。世界経済の急激な減速により、電子・先端製品やクロロプレンゴムといった主力製品の需要が大きく減少したことが要因。あわせて、従来75円としていた期末配当予想を30円に減額すると発表した。これにより、年間配当は前期比45円減の100円となる見込み。

■北の達人 <2930>  264円  -39 円 (-12.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 北の達人コーポレーション<2930>が大幅安。前週末13日の取引終了後に23年2月期業績予想の修正を発表。営業利益を12億4100万円から7億7300万円(前期20億8200万円)へ引き下げており、これが嫌気されている。新規獲得件数が想定を上回っていることから、売上高については90億6400万円から98億2500万円(同95億1000万円)へ引き上げた。一方、新規獲得に向けた広告宣伝費の増加により、利益は減少する見込み。同時に発表した第3四半期累計(22年3~11月)決算は、売上高が69億900万円(前年同期72億9600万円)、営業利益が7億1800万円(同16億円)だった。

■イオンファンタジー <4343>  2,364円  -327 円 (-12.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 イオンファンタジー<4343>が急落している。前週末13日の取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高を789億円から732億円(前期比21.7%増)へ、営業利益を26億円から3億円(前期34億800万円の赤字)へ、最終損益を4億円の黒字から34億円の赤字(同45億700万円の赤字)へ下方修正し、あわせて15円を予定していた期末配当予想を5円へ引き下げたことが嫌気されている。ゼロコロナ政策の影響から中国事業で売り上げの低下が継続し、12月に入りゼロコロナ政策の緩和が行われたものの、依然として第4四半期の売り上げが不透明なことなどが要因。また、中国事業の業績悪化に伴い減損損失や店舗休止損失を計上することも響く。なお、年間配当は10円(前期20円)となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高527億7800万円(前年同期比23.8%増)、営業損益1億3400万円の赤字(前年同期39億3000万円の赤字)、最終損益22億3200万円の赤字(同46億8700万円の赤字)だった。

■モリト <9837>  874円  +150 円 (+20.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 モリト<9837>はカイ気配。同社は13日取引終了後、23年11月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比8.6%増の23億円としていることや、年間配当計画を前期比22円増配の54円としていることが好感されているようだ。売上高は同3.1%増の500億円となる見通し。基軸商品に加え、機能性、サステナブルやエコにこだわった付加価値商品の販売に注力するとしている。

■プログリット <9560>  950円  +150 円 (+18.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 プログリット<9560>はストップ高の950円水準でカイ気配となっている。前週末13日の取引終了後に発表した第1四半期(9~11月)連結決算が売上高6億7400万円、営業利益1億5400万円となり、前年同期は四半期決算を開示していないため前年同期との比較はできないものの、会社側によると売上高で21.6%増、営業利益で57.2%増の実質大幅な増収増益となったとしていることが好感されている。昨年9月に東証グロース市場へ上場したことに伴う知名度向上により、特に個人顧客の予約数・契約数が増加傾向にあることが要因。また、サブスクリプション型の英語学習サービスである「シャドテン」でYouTuberとのタイアップ動画などのプロモーションによる申し込み数の増加、学習コンテンツの拡充やアプリの顧客体験改善による平均継続期間の増加などがあり、有料課金ユーザーが増加の一途をたどっていることが寄与した。

■幸和製作所 <7807>  772円  +100 円 (+14.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 幸和製作所<7807>がカイ気配。前週末13日の取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高を58億9800万円から62億600万円(前期比8.6%増)へ、営業利益を2億9900万円から6億1100万円(同3.5%増)へ、純利益を1億6800万円から4億1600万円(同4.0%増)へ上方修正し、減益予想から一転して営業増益予想としたことが好感されている。介護用品・福祉用具製造販売事業で、「シトレア」を中心とする歩行車が好調に推移していることに加えて、コロナ禍による生活必需品のオンライン通販需要拡大を背景にEC事業の車いす・シルバーカーなどの販売が想定を上回っていることが要因としている。同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高47億8400万円(前年同期比9.0%増)、営業利益5億1100万円(同5.8%減)、純利益3億6500万円(同0.9%減)だった。

●ストップ高銘柄
 グッドパッチ <7351>  661円  +100 円 (+17.8%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 バリュエンス <9270>  2,395円  -500 円 (-17.3%) ストップ安   11:30現在
 など、2銘柄

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