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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「1月後半、戻り正念場」

株式評論家 富田隆弥

日経平均株価は4日の大発会に2万5661円まで下落したが、その後は順調に推移。12日時点で5日続伸し2万6547円の高値を付けた。背景にはナスダックが4日続伸(11日時点1万0931ポイント)するなど米国株の上昇がある。

◆ナスダックのチャートを見ると、およそ1年間に及ぶ調整を経て昨年10月安値の1万0088ポイントと12月安値の1万0207ポイントで二点底を打っており、新年の上昇に期待が膨らむ。米国株の反発を追い風に、日経平均株価も昨年来の往来下限ゾーンである2万5600円台から切り返した。

◆ただし、チャートで「好転」を確認するには、もう少し上値が必要だ。ナスダックであれば12月の戻り高値1万1571ポイントや上から降りてくる200日移動平均線(11日時点1万1668ポイント)を、日経平均株価であれば上に控える移動平均線(12時点で25日線2万6859円、200日線2万7278円)を抜く必要がある。それを確認するまでは「アヤ戻し」であって、正念場をこれから迎える。

◆米国ではインフレ鈍化を背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げペースを鈍化させるとの観測が株高要因になっている。だが、インフレ鈍化にはリセッション(景気後退)懸念がつきまとい、為替は日米金利差の縮小観測から「ドル安・円高」の流れが続く可能性がある。

◆「ソフトランディングだ」「適温相場だ」と“いいとこ取り”で上昇する米国株だが、チャートはここからが正念場。先行きの「好転」への期待は膨らむが、その前に調整を挟む可能性もある。新年相場も2週間を経過し、年末までの軟調相場で膨らんだショート(売り)の買い戻しはそろそろ一巡するだろう。1月後半はこうした見方も念頭に置いて臨むことが必要と思われる。

(1月12日 記、次回更新は1月21日を予定)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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