【市況】【投資部門別売買動向】海外勢が現先合算で5666億円売り越す一方、個人は2410億円買い越す (1月第1週)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
東証が13日に発表した2023年1月第1週(4日~6日)の投資部門別売買動向(現物)によると、欧米の景気後退が改めて懸念され日経平均株価が前週末比120円安の2万5973円と4週連続の下落となったこの週は、海外投資家が2週ぶりに売り越した。売越額は640億円だった。前週は1782億円の買い越し。海外投資家は先物の投資部門別売買動向では日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物の合計で4週連続の売り越しとなった。売越額は5026億円だった。現物と先物の合算でも4週連続で売り越し、売越額は5666億円と前週の2719億円から拡大した。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行も8週連続で売り越したものの、売越額は50億円にとどまった。
一方、個人投資家が2週ぶりに買い越し、買越額は2410億円だった。前週は307億円の売り越しだった。自社株買いが中心とみられる事業法人は40週連続で買い越し、買越額は1397億円だった。
日経平均が4週続落する中、海外投資家が現物・先物合算で5666億円売り越す一方、個人投資家は2410億円買い越した。
■投資部門別売買代金差額 (1月4日~6日)
東証・名証2市場の内国普通株式市場の合計[総合証券ベース(全51社)]
※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
1月 ―――
第1週 ▲640 ▲50 2,410 [ 1,632 778 ] 25,973円 ( -120 円)
12月 ―――
第4週 1,782 ▲62 ▲307 [ ▲1,100 792 ] 26,094円 ( -140 円)
第3週 ▲2,418 ▲419 2,788 [ 1,178 1,610 ] 26,235円 ( -1291 円)
第2週 ▲164 ▲1,003 1,287 [ ▲662 1,950 ] 27,527円 ( -373 円)
第1週 ▲797 ▲1,477 568 [ 80 488 ] 27,901円 ( +123 円)
11月 ―――
第5週 ▲101 ▲3,628 5,245 [ 2,583 2,661 ] 27,777円 ( -505 円)
第4週 4,029 ▲200 ▲5,367 [ ▲4,806 ▲560 ] 28,283円 ( +383 円)
第3週 ▲169 ▲669 ▲185 [ ▲1,638 1,452 ] 27,899円 ( -363 円)
第2週 5,209 1,071 ▲6,504 [ ▲4,754 ▲1,749 ] 28,263円 ( +1063 円)
第1週 3,904 ▲98 ▲931 [ ▲1,503 571 ] 27,199円 ( +94 円)
10月 ―――
第4週 835 1,100 ▲1,041 [ ▲1,107 65 ] 27,105円 ( +214 円)
第3週 ▲4,930 1,330 1,482 [ 96 1,386 ] 26,890円 ( -200 円)
第2週 1,524 1,459 ▲136 [ ▲769 633 ] 27,090円 ( -25 円)
第1週 4,035 2,301 ▲4,544 [ ▲2,675 ▲1,869 ] 27,116円 ( +1178 円)
9月 ―――
第4週 ▲5,644 641 6,206 [ 4,649 1,556 ] 25,937円 ( -1216 円)
第3週 ▲1,756 ▲817 2,036 [ 1,522 513 ] 27,153円 ( -413 円)
第2週 ▲670 ▲1,194 2,784 [ 896 1,887 ] 27,567円 ( -647 円)
第1週 ▲213 ▲2,650 ▲1,090 [ ▲737 ▲353 ] 28,214円 ( +563 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース