【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):ソシオネクスト、良品計画、スマレジなど
ソシオネクス <日足> 「株探」多機能チャートより
ソシオネクスト<6526>:6810円(+530円)
大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断「1」、目標株価9500円で新規カバレッジを開始している。独自のソリューションSoCのビジネスモデルにより、今後着実に売上高の増加とともに、利益成長が可能であると予想しているもよう。また、半導体業界の中でシクリカルレスの側面を有する稀有な存在とも位置付けているようだ。22年3月期から27年3月期の売上高年平均成長率は19%増と予想している。
ソフトバンクG<9984>:5986円(+170円)
大幅続伸。雇用統計をきっかけに米ナスダック指数が上昇しており、買い安心感が強まる展開になっている。また、英紙では、同社傘下の英半導体設計会社アームのロンドン上場を巡る協議を英政府が再開したとも報じられている。スナク首相が先月にアームのCEOと会談、孫正義氏も会議に参加しているもよう。昨年7月以降、政権の混乱などで協議は停止の状況となっていた。
エーザイ<4523>:8593円(+446円)
大幅続伸。米バイオジェンと共同開発したアルツハイマー病薬「レカネマブ」の迅速承認を取得したと先週末に発表している。もともと6日に結果が発表される見込みであったが、足元ではリスク回避の換金売り圧力も強まっていたため、正式発表を受けてあらためて期待感を反映する動きにもなっている。なお、バイオジェンは6日に2.8%上昇し、前日は1.6%の下落に。年間薬剤費は2万6500ドルに設定、想定をやや上回っているもよう。
レーザーテック<6920>:23095円(+1065円)
大幅続伸。米ハイテク株高の流れを受けて国内半導体関連にも買いが先行する形になっている。先週末に発表された米雇用統計では、平均時給の伸びが想定以上に鈍化する形になっており、長期金利低下に伴いグロース株には買い安心感が強まっているもよう。前日の米国市場でも、NYダウが反落する一方でナスダックは続伸。SOX指数は先週末の4.7%上昇に続き、前日も1.9%の上昇に。
良品計画<7453>:1418円(-144円)
大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は50億円で前年同期比55.0%減となり、90億円程度の市場コンセンサスを大幅に下振れている。国内事業の利益率悪化が想定以上となる形に。原材料高や円安による仕入価格の上昇が響いたもよう。通期計画340億円、前期比3.7%増は据え置きだが、下振れも意識される状況のようだ。また、同時に発表した12月の既存店売上高も前年同月比3.4%減と前年割れが継続。
スマレジ<4431>:2201円(+175円)
大幅に続伸。タブレットを利用したクラウドPOSレジ「スマレジ」の昨年12月時点の登録店舗数が前月比1478店増の12万1522店になったと発表している。内訳は、無料プランが1120店増の9万4036店、有料プランは358店増の2万7486店。登録店舗数の伸びが前月(1413店増)から加速したことが好感されているほか、4日に昨年来高値を記録した後に株価が下落していたことから、押し目買いも入っているようだ。
tripla<5136>:2039円(+99円)
大幅に5日ぶり反発。定款を一部変更し、事業目的に損害保険代理業を加えると発表している。ホスピタリティソリューション事業の一環として宿泊キャンセル保険の提供を検討しているため。保険商品を提供する会社と連携し、triplaが代理店として連携先の商品を販売する予定。新規事業に対する期待に加え、前日までの続落を受けて自律反発を期待する向きの買いも入っているようだ。
イオレ<2334>:1000円(-29円)
朝高後、マイナス転換。情報提供サービス業のオモイデノ(大阪市)が運営するペット旅行専門メディア「休日いぬ部」を取得すると発表している。取得価額は0.90億円で、事業譲受日は2月1日の予定。「休日いぬ部」はペットが宿泊可能な約1万2000施設の情報を掲載し、月間約30万人が訪問するWebサービス。従来の顧客ターゲットに加え、らくらく連絡網などイオレが保有する会員基盤とも連携させながら、成長実現を目指す。
《ST》
提供:フィスコ