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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 海外投資家のフローが限られると、2万6125円~2万6375円での狭いレンジに


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 26220 -140 (-0.53%)
TOPIX先物 1899.0 -5.5 (-0.28%)
シカゴ日経平均先物 26210 -150
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 27日の米国市場は、NYダウが上昇した一方で、 S&P500、ナスダックは下落。中国政府が新型コロナウイルス対策で海外からの入国者に義務付けていたホテルでの強制隔離を来月8日から撤廃すると発表。中国経済への不安が和らいだことを好感した、アジア市場の上昇を引き継ぐ格好から、買い先行で始まった。ただし、米景気を巡る先行き不安は根強く、米長期金利の上昇を受けてハイテク株などが売られた。また、年末を控えて節税目的の売りも出やすかったようだ。S&P500業種別指数は、電気通信サービス、エネルギー、家庭用品・パーソナル用品が上昇した半面、自動車・同部品、半導体・同製造装置、メディアが下落。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比150円安の2万6210円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中大阪比10円安の2万6350円で始まり、直後に付けた2万6400円を高値に軟化し、米国市場の取引開始後には一時2万6150円まで売られる場面が見られた。売り一巡後に2万6290円まで下落幅を縮めたものの戻りは鈍く、終盤にかけて再び弱含み、2万6220円で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の展開になりそうだ。クリスマス明け後の海外市場の動向が注目されるものの、米国市場では長期金利の上昇が重荷となった。中国の防疫措置の緩和については前日に相当織り込まれていると考えられ、前日の上昇に対するリバランスの動きが先行する格好だろう。前日に5日移動平均線水準での底堅さが見られていたが、ナイトセッションであっさり割り込んでおり、短期的なショートも入りやすいと考えられる。

 もっとも、円相場は1ドル=133円40銭台で推移するなど、やや円安に振れていることもあり、売り一巡後は底堅さが意識されそうだ。そのため、オプション権利行使価格の2万6250円を中心に、上下の権利行使価格である2万6000円~2万6500円のレンジを想定する。クリスマス明けの海外投資家のフローが限られるようだと、一段とレンジは狭まるとみられ、2万6125円~2万6375円での狭いレンジとなろう。

 VIX指数は21.65と小幅に上昇した。引き続き25日線を挟んだボトム圏でのレンジ推移であり、リスクオフには向かわないとみられる。そのため、短期的にショートが強まる局面では、その後のリバウンド狙いのロングスタンスになりそうだ。

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