日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
28日の東京株式市場は、売り優勢の展開となり日経平均株価は反落する公算が大きそうだ。前日の欧州株市場は高安まちまちの展開ながら、ドイツやフランスなどの主要国の株価指数は堅調だった。ただ、米国株市場では強気優勢の地合いとは言いにくく、中国の新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とした規制が一段と緩和される動きにあることを好感してNYダウは上昇をみせたものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は軟調な展開を強いられた。東京市場では今週に入り日経平均株価が押し目買いでリバウンドに転じたが、上値では戻り売り圧力が拭えず上げ幅は限られる状況にある。足もとでは米10年債利回りの上昇を背景に半導体セクターをはじめハイテク系グロース株に向かい風が強い。外国為替市場ではドルが買われ1ドル=133円台半ばまで円安が進行していることで、これはポジティブ材料として働きやすいが、薄商いのなか上値を積極的に買い進む動きは見込みにくそうだ。
27日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比37ドル63セント高の3万3241ドル56セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同144.637ポイント安の1万353.226だった。
日程面では、きょうは11月の鉱工業生産速報値、日銀金融政策決定会合の主な意見(12月19~20日開催分)、11月の自動車輸出実績など。海外では11月の米仮契約住宅販売指数などが発表される。
出所:
MINKABU PRESS