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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 短期的ではあるものの、OP権利行使価格の2万6000円~2万6375円のレンジを想定


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 26220 +70 (+0.26%)
TOPIX先物 1897.0 +5.5 (+0.29%)
シカゴ日経平均先物 26215 +65
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 23日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。朝方発表された11月の米個人消費支出(PCEコア)価格指数は前年同月比4.7%上昇と市場予想(4.6%程度)を上回った。米連邦準備理事会(FRB)のタカ派姿勢を和らげるほどではなく、米長期金利が上昇。NYダウは一時200ドル超下落する場面も見られた。その後、12月の米ミシガン大学消費者態度指数(確定値)が59.7に上昇し、予想(59.1程度)を上回ったほか、1年先のインフレ期待は4.4%に低下し、約1年半ぶりの低水準となったことが支援材料となり、上昇に転じた。S&P500業種別指数はエネルギー、小売、メディアが上昇した一方で、自動車・同部品、耐久消費財・アパレル、テクノロジー・ハード・機器が下落。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、日中大阪比65円高の2万6215円で終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比20円安の2万6130円で始まり、その後プラスに転じると、緩やかなリバウンドにより一時2万6290円まで買われた。米国市場でのPCEコア価格指数の結果を受けた下落局面では、2万6060円まで売られたものの、終盤にかけて持ち直しを見せ2万6220円で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。ただし、テクニカル面では引き続き、切り下がるボリンジャーバンドの-2σと-3σに沿った下落を見せているため、下へのバイアスが強まりやすい。26日は米国など主要な市場が休場になるため、海外投資家のフローは限られる。短期的な取引中心でリバウンドを試す展開になろうが、2万6230円で推移するボリンジャーバンドの-2σをクリアしても、2万6330円辺りに位置する5日移動平均線辺りでは強弱感が対立しやすいだろう。

 ボリンジャーバンドの-3σは2万5570円辺りまで切り下がってきているため、これに沿った調整となれば、10月3日につけた2万5530円(ナイトセッションを含む)が射程に入ってくる。一方で、23日の日中取引のほか、その後のナイトセッションでも2万6000円を割り込まなかったことから、ひとまず2万6000円を支持線としたリバウンドが意識されてくる可能性はあるだろう。短期的ではあるものの、オプション権利行使価格の2万6000円~2万6375円のレンジを想定しておきたい。

 VIX指数は20.87に低下した。引き続き25日線を挟んでのレンジ推移だが、ボトム圏に接近してきたこともあり、祝日明け後の米国市場の自律反発も意識されそうだ。また、為替市場では円相場が1ドル=132円80銭台と落ち着いた動きを見せている。日銀が長期金利の許容変動幅を拡大したことを受けた売り圧力が一巡したといった見方に向かわせそうだ。

 なお、先週末のNT倍率は先物中心限月で一時13.80倍まで低下した。3月安値を下回り、2020年5月以来の水準まで下押した。トレンドは一段の低下が意識されやすいものの、いったんはNTショートの巻き戻しも入りやすいだろう。

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