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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):富士山MS、イントラマト、いい生活

富士山MS <日足> 「株探」多機能チャートより
■富士山マガジンサービス <3138>  797円  +42 円 (+5.6%)  本日終値
 富士山マガジンサービス<3138>が後場急上昇。正午ごろ、無配を予定していた22年12月期の配当予想を未定に修正したことが好感された。同時に配当政策の基本方針を配当性向20%をメドに変更しており、この方針変更に伴い配当を実施するとしている。なお、配当額は決定次第発表する。

■NTTDイン <3850>  1,719円  +66 円 (+4.0%)  本日終値
 エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート<3850>が6日ぶりに反発。午前11時ごろ、同社の業務全体のデジタル化・自動化をエンドツーエンドで実現するプラットフォーム「intra-mart」が、トヨタファイナンス(名古屋市西区)のローコード開発を活用した社内業務の「KAIZEN」基盤に採用されたと発表しており、好材料視された。トヨタファイナンスでは、RPAやExcelのマクロ機能などのEUC(エンドユーザーコンピューティング)を活用し、個々の社内業務を効率化するようシステム整備を行うなか、紙の書類をベースとした膨大な業務プロセスが課題となり、ワークフローを軸としたローコード開発ツールの導入の検討を開始。その結果、広範囲で業務プロセスをカバーし、社内業務の「KAIZEN」を推進することができるデジタル基盤に「intra-mart」を採用したという。

■いい生活 <3796>  459円  +15 円 (+3.4%)  本日終値
 いい生活<3796>が続伸。午前10時ごろ、サカイ引越センター<9039>と業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視された。今回の提携は、それぞれが提供しているサービスのノウハウを掛け合わせ、不動産管理会社が抱える業務効率化や営業力強化といった課題を解消するのが狙い。サービス面では、いい生活が提供するWeb入居申込システム「いい生活賃貸クラウド 申込受付」を通じて入居申込をした消費者の情報を、サカイ引越が提供する引越サービスと連携。これにより不動産賃貸管理会社は入居者から希望があった場合、名前や住所、連絡先といった情報を重複して入力することなく、サカイ引越に送ることが可能となり、入居申込から引越し手続きまでをウェブ上で完結できるようになるとしている。

■ロボペイ <4374>  1,294円  +40 円 (+3.2%)  本日終値
 ROBOT PAYMENT<4374>は6日ぶりに反発。22日の取引終了後、りそなデジタルハブ(東京都台東区)と「請求管理ロボ」における販売代理店契約を締結したと発表しており、好材料視された。りそなデジタルハブは、中堅・中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に取り組み、ITベンダーの紹介からシステム導入前後のカスタマーサクセスまでワンストップでサポートするりそなグループの会社。今回の販売代理店契約の締結により、りそなデジタルハブが保有する顧客網とワンストップでのサポート体制を活用し、中小企業への請求業務以外の領域も含めた総合的な経理DXを支援する。

■AGS <3648>  700円  +20 円 (+2.9%)  本日終値
 AGS<3648>が続伸。22日の取引終了後、綜合警備保障<2331>との業務提携に基づき開発した自治体向け「派出システム(派出用税公金システム)」を、岡山県玉野市へサービス提供を開始したと発表しており、好材料視された。「派出システム」は、派出窓口における現金取り扱いや納付書集計などを自動化し、派出の合理化と市民の利便性確保を同時に実現するサービス。今年9月に北海道紋別市へサービス提供の第1号として提供したのに続き、第2号案件として玉野市に提供するという。

■コンフィデンス <7374>  1,853円  +19 円 (+1.0%)  本日終値
 コンフィデンス<7374>が反発。午前10時ごろ、主にゲーム開発のテスト工程を受託するゲームQAの受託事業でブロックチェーンゲームのQAへの対応を開始したと発表しており、好材料視された。同社ではこれまでスマートフォン向けタイトルを中心に家庭用タイトルまで幅広くゲームQAの受託を行ってきたが、近年ではWeb3.0領域のブロックチェーンゲームの開発に着手するゲーム会社が増加していることや、今後更にブロックチェーンやNFTゲームの開発案件が増えることが見込まれていることから、検証可能な体制を整備するとしている。

■西華産業 <8061>  1,559円  +12 円 (+0.8%)  本日終値
 西華産業<8061>が高い。午後1時、西日本地区での原子力発電所設備関連の販売代理店業務を開始する方向で、三菱重工業<7011>と基本合意に達したと発表。22日に政府がGX(グリーントランスフォーメーション)実行会議で、原発の運転期間延長を認めることや次世代原発の開発を目指す方針を決定し、原発関連と位置付けられる銘柄が物色されるなか、今回の発表を手掛かり視した買いが入ったようだ。西華産はこれまで三菱重の事業用・産業用の火力発電所設備の販売代理店業務を行っていた。原発関連の業務開始に備え、人員の増強と新たな拠点の開設に乗り出すという。

■伊勢化学工業 <4107>  5,440円  +40 円 (+0.7%)  本日終値
 伊勢化学工業<4107>が続伸。22日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を250億円から255億円(前期比25.3%増)へ、営業利益を32億円から37億円(同36.6%増)へ、純利益を21億円から25億円(同41.0%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を75円から110円へ引き上げたことが好感された。ヨウ素の国際市況が予想を上回る水準で推移するとともに、為替相場が想定を超える円安となったことなどが要因としている。なお、年間配当は185円(前期120円)を予定している。

■ODKソリューションズ <3839>  601円  +2 円 (+0.3%)  本日終値
 ODKソリューションズ<3839>は続伸。22日取引終了後、Web3.0サービスの社会実装に向け、電通グループ<4324>と共同研究を開始すると発表した。これを手掛かり視した買い注文が入ったようだ。ODKは大学入試のポータルサイト「UCARO」を軸に、データビジネスによる新たな価値の創造を目指す。電通グループが保有するWeb3.0やNFT(非代替性トークン)を相互に活用することで、新たなサービスの創造が見込めると判断した。

■オプトエレクトロニクス <6664>  337円  -44 円 (-11.6%)  本日終値
 オプトエレクトロニクス<6664>が大幅続落。同社は22日取引終了後、22年11月期通期の連結営業利益が前の期比76.2%減の2億8000万円になったようだと発表。従来予想の6億9900万円から下振れることが嫌気されたようだ。売上高は同13.3%減の72億1100万円(従来予想は73億1800万円)になる見通し。半導体部品をはじめとする原材料の入手難及び価格高騰の影響により、グループ各社で売上原価率が大幅に上昇したことなどが要因だとしている。なお、従来は22日に22年11月期決算を発表する予定だったが、海外子会社の期末監査に伴い数値の変動が見込まれることから開示予定日を調整し、近日中に公表するとしている。

●ストップ高銘柄
 日鉄物産 <9810>  6,660円  +1,000 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値
 タツタ電線 <5809>  574円  +80 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 グロームHD <8938>  954円  -300 円 (-23.9%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

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