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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ニトリHD、マイクロ波、gumi

ニトリHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ニトリホールディングス <9843>  16,440円  +45 円 (+0.3%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>が反発。22日の取引終了後に発表した12月度(11月21日~12月20日)の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比2.7%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。テレビCM効果や生活応援キャンペーンの実施などにより、リビングルーム家具やキッチン用品の売り上げが伸長したほか、気温の低下などにより季節寝具寝装品も好調に推移した。なお、全店売上高は同6.3%増だった。

■マイクロ波化学 <9227>  1,990円  -500 円 (-20.1%) ストップ安   本日終値
 マイクロ波化学<9227>がストップ安。同社は6月24日に東証グロース市場に新規上場した。初値こそ公開価格605円を下回ったが、その後騰勢を強め、11月21日に上場来高値3105円をつけた。大株主の株式売却を制限する「ロックアップ」の期間は、上場時の大株主の一部に対しては12月20日までとなっていた。株価が上場後の高値圏で推移するなか、大株主が保有株の売却に動き、株式の需給バランスが崩れるとの警戒感が続いており、売りが膨らんだようだ。

■東京エレクトロン <8035>  39,200円  -1,500 円 (-3.7%)  本日終値
 半導体関連株が軒並み安。東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>が下落し、イビデン<4062>やディスコ<6146>も値を下げている。米半導体大手のマイクロン・テクノロジー<MU>が21日に発表した決算内容が市場予想を下回ったことを受け22日の米株式市場で、エヌビディア<NVDA>やアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>など半導体株が急落。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4%強の下落と大幅安となった。これを受け、日本の半導体関連株にも売りが膨らんでいる。

■エーザイ <4523>  8,674円  -326 円 (-3.6%)  本日終値
 エーザイ<4523>が後場一段安。同社は米バイオジェン<BIIB>と共同開発するアルツハイマー病の治療薬候補「レカネマブ」について23日、中国の国家薬品監督管理局に対し、生物製剤ライセンス申請(BLA)のデータ提出を開始したと発表した。これを手掛かりとした買い戻しが入ったが、戻りは鈍く、売り直しの展開となった。レカネマブを巡っては、一部で3人目の死亡事例に関する報道があり、株価の重荷となっているようだ。レカネマブの申請分類は、中国国内や海外で承認されていない革新的な生物製剤である「カテゴリー1」として認められた。このため、優先審査を受ける可能性が高くなり、審査期間の短縮が期待できる。今後は中国当局の指示に基づき、フルデータなどを追加で提出するという。一方、米SCIENCEINSIDERは21日、レカネマブに関し、3人目の死亡事例が報告され、安全性への懸念が強まる可能性があると報じた。11月にレカネマブの治験者での2例目の死亡事例を報じたメディアだが、エーザイは当時の報道に対し、レカネマブに起因する死亡ではないとの見解を示していた。

■ホンダ <7267>  3,045円  -42 円 (-1.4%)  本日終値
 ホンダ<7267>が反落。同社は22日、埼玉製作所寄居完成車工場(埼玉県寄居町)の12月から1月上旬の生産稼働率について、約8割にとどまる見通しと発表したことが嫌気された。新型コロナウイルスの感染拡大の影響や慢性的な半導体不足、不安定な海外情勢などの複合的な要因により、部品入荷や物流に遅延が生じていることが要因。SUVの「ヴェゼル」や中型車の「シビック」、ミニバンの「ステップワゴン」などの生産に影響が出るとしている。

■藤田観光 <9722>  2,715円  -22 円 (-0.8%)  本日終値
 藤田観光<9722>は冴えない。22日取引終了後、同社の会員制リゾートクラブ事業と子会社の藤田グリーン・サービスの全株式を、投資ファンド事業を手掛けるアドミラルキャピタル(東京都千代田区)傘下の国内法人に譲渡すると発表した。譲渡に伴い、22年12月期に減損損失などで約19億円の特別損失を計上する見込みという。これを嫌気した売りが株価の重荷となったようだ。藤田観は会員制リゾートクラブ「ウィスタリアンライフクラブ」を運営してきたが、事業の選択と集中の一環として譲渡する。株式譲渡実行日は2023年3月1日を予定する。

■サイフューズ <4892>  1,548円  +300 円 (+24.0%) ストップ高   本日終値
 サイフューズ<4892>が急反発。日本精工<6471>がこの日、サイフューズと再生・細胞医療製品分野における新技術開発で協創すると発表。日精工によると、再生医療領域におけるサイフューズの「3D細胞製品」の開発に、メカトロ技術及び精密位置決め技術などを生かして貢献するという。また、両社のシナジーにより、再生医療の実用化及び高度化の推進を加速するとしている。

■gumi <3903>  881円  +150 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 gumi<3903>は急騰。22日の取引終了後、SBIホールディングス<8473>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>との間でそれぞれ資本・業務提携すると発表。これを好感した買いが膨らんだ。gumiは、SBIとスクエニHDの両社それぞれとブロックチェーンゲームの開発などで協力していく。資本面では両社を引受先とする第三者割当増資を実施し、実施後のgumi株の議決権比率はSBIが22.46%、スクエニHDが3.01%となる見通し。

■助川電気工業 <7711>  1,547円  +137 円 (+9.7%)  本日終値
 助川電気工業<7711>が大幅高。政府は22日、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを検討する「GX(グリーントランスフォーメーション)実行会議」を開き、原発の運転期間延長を認めることや次世代原発の開発を目指す方針などを決定した。2011年に発生した東京電力福島第一原発事故以降の原発政策が大きく転換することになったことから、これを受けて株式市場では原発関連に位置づけられる銘柄群を物色する動きが強まっている。助川電気のほか、木村化工機<6378>、日本ギア工業<6356>、東京エネシス<1945>などが上昇している。

■フリークHD <6094>  1,410円  +76 円 (+5.7%)  本日終値
 フリークアウト・ホールディングス<6094>が大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が22日付で、投資判断「オーバーウエート」、目標株価2400円を継続したことが好材料視されたようだ。同証券では、成長ドライバーとして注目する米国連結子会社のプレイワイヤー社が厳しいマクロ環境のなかでも健闘が続いている点を評価。マクロ環境が悪いなか、メディア獲得によってインプレッション数を増やせたことをポジティブとしている。また、24年9月期の期初には新中計が発表されるとみており、現時点で開示している中では、コンテクスチュアルターゲティング広告のGP(ジーピー)が新中計の柱の一つになるとみている。

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