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【市況】21日の米国市場ダイジェスト:NYダウは526ドル高、好決算で投資家心理が改善

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウは526ドル高、好決算で投資家心理が改善

米国株式市場は続伸。ダウ平均は526.74ドル高の33376.48ドル、ナスダックは162.26ポイント高の10709.37で取引を終了した。ナイキとフェデックスの決算が好調だったことを背景に寄り付きから上昇。2社の好決算は、景気後退が懸念される中でも、企業業績が懸念されているより良い可能性があるとの期待につながった。12月消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことも投資家心理の改善を後押しし、相場をサポート。上昇の勢いは長くは続かなかったが、その後は高値圏での推移が続いた。セクター別では全セクターが上昇。耐久消費財・アパレルが最も上昇し、半導体・同製造装置、商業・専門サービスが続いた。

前日引け後に発表した四半期決算が予想を上回った運送会社のフェデックス(FDX)、スポーツ用品ブランドのナイキ(NKE)が上昇。同業のアンダーアーマー(UAA)、ヨガアパレルのルルレモン(LULU)などが連れ高した。クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)は四半期決算の赤字幅が予想ほど悪化せず、「予約の勢いが12月に入っても続いており、来年に向けてよい兆しだ」とのCEOのコメントが好感され買われた。ドラッグストアチェーンのライトエイド(RAD)は四半期決算が最終赤字となり、通期の見通しを引き下げたため下落。

半導体メーカーのマイクロンテクノロジー(MU)は引け後に四半期決算を発表。売上高が前年同期比で47%の減少となり、今期は人員削減の影響でさらに減少するとの見通しを示した。株価は時間外取引で1%ほど上下した後、再び下落に転じている。

HorikoCapitalManagementLLC


■NY為替:131円台半ば付近底堅く買い戻し後、米指標まちまちで売り買い交錯

21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、131円74銭から132円53銭で上下し、132円40銭で引けた。アジアや欧州市場での131円台半ばの底堅さを意識したとみられるドル買い、円売りが先行。その後発表された米国の12月消費者信頼感指数は予想を上回り8カ月ぶりの高水準も、11月中古住宅販売件数は予想を下回り10カ月連続で減少したことで、売り買いが交錯し、再び132円割れになり、また戻す展開になった。

ユーロ・ドルは1.0644ドルから1.0591ドルまで下落し、1.0606ドルで引けた。ユーロ・円は140円77銭まで上昇後、いったん140円01銭に下落した。

ポンド・ドルは1.2164ドルまで上昇後、1.2055ドルまで下落。英国の財政赤字の拡大が引き続きポンド売りにつながった。

ドル・スイスフランは0.9239フランまで下落後、0.9282フランまで上昇した。


■NY原油:大幅続伸で78.29ドル、ポジション調整的な買いが続く

NY原油先物2月限は大幅続伸(NYMEX原油2月限終値:78.29 ↑2.06)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比+2.06ドルの78.29ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは75.80ドル-78.61ドル。ロンドン市場の序盤に75.80ドルまで売られたが、需給ひっ迫の思惑で売りは縮小。ニューヨーク市場の序盤に78ドル台に到達した。その後、77ドル台半ばまで下げたものの、ポジション調整的な買いが入ったことで通常取引終了後の時間外取引で78.61ドルまで再上昇した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 32.68ドル +0.49ドル(+1.52%)
モルガン・スタンレー(MS) 86.87ドル +1.71ドル(+2.01%)
ゴールドマン・サックス(GS)350.16ドル +5.67ドル(+1.65%)
インテル(INTC) 26.83ドル +0.39ドル(+1.48%)
アップル(AAPL) 135.45ドル +3.15ドル(+2.38%)
アルファベット(GOOG) 90.25ドル +0.62ドル(+0.69%)
メタ(META) 119.76ドル +2.67ドル(+2.28%)
キャタピラー(CAT) 241.73ドル +6.59ドル(+2.80%)
アルコア(AA) 44.87ドル +0.78ドル(+1.77%)
ウォルマート(WMT) 145.18ドル +1.13ドル(+0.78%)
《ST》

 提供:フィスコ

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