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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:サイボウズ、三菱UFJ、セガサミー

サイボウズ <日足> 「株探」多機能チャートより
■サイボウズ <4776>  2,461円  +135 円 (+5.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 サイボウズ<4776>が3日ぶりに反発している。20日の取引終了後、リコー<7752>と資本提携し、リコーを割当先とする第三者割り当てによる自社株の処分を行うと発表しており、好材料視されている。サイボウズ株式174万100株を割り当てる予定で、リコーの出資比率は3.65%となり第6位株主となる。割当価格は1株2586円で、サイボウズは44億9189万円を調達しサーバー機材の購入費用や米国における組織の維持、拡大に当てるという。リコーとサイボウズは4月に協業し、サイボウズのクラウド型業務アプリ開発プラットフォーム「kintone(キントーン)」とリコーの複合機との連携を深めた「RICOH kintone plus」の販売を開始しているが、資本提携を通じて両社の長期的かつ深いパートナーシップを構築するとしている。

■三菱UFJ <8306>  864.6円  +46.2 円 (+5.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が連日の大幅高となった。日銀が20日まで開いた金融政策決定会合で、イールドカーブ・コントロール(YCC)の運用方針を見直し、長期金利の変動許容幅の上限をこれまでの0.25%程度から0.5%程度に引き上げた。これを受けた前日の円債市場での金利上昇の流れが、欧米市場にも波及。メガバンク株に対しては、利ザヤ改善を期待した買いがきょうも続いている。三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>も急伸。メガバンクはそろって年初来高値を連日で更新した。

■セガサミー <6460>  1,979円  +95 円 (+5.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 セガサミーホールディングス<6460>が3日ぶりに反発している。午前10時ごろ、子会社サミーの新機種「スマスロ北斗の拳」が、パチスロ遊技機の型式試験機関である保安通信協会(保通協)から適合通知を受けたと発表しており、好材料視されている。なお、「スマスロ北斗の拳」はサミーのスマートパチスロ第1弾となる。

■ツルハホールディングス <3391>  9,490円  +350 円 (+3.8%)  11:30現在
 ツルハホールディングス<3391>が4日ぶりに反発している。20日の取引終了後に発表した第2四半期累計(5月16日~11月15日)連結決算が、売上高4841億600万円(前年同期比4.7%増)、営業利益247億円(同8.8%増)、純利益146億3100万円(同14.9%増)と増収増益となったことが好感されている。76店舗の新規出店と1店舗の事業譲受、48店舗の閉店を実施し、既存エリアの更なるドミナント強化を図るとともに、競争力強化のため不採算店舗の改廃を進めたことが業績を牽引した。PB商品の売り上げ構成比のアップなどに取り組んだことなども寄与した。なお、23年5月期通期業績予想は、売上高9688億円(前期比5.8%増)、営業利益427億円(同5.3%増)、純利益226億4000万円(同5.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■栃木銀行 <8550>  312円  +10 円 (+3.3%)  11:30現在
 栃木銀行<8550>が一時11%を超す上昇となった。日銀が20日まで開いた金融政策決定会合で、イールドカーブ・コントロール(YCC)政策を見直し、長期金利の変動許容幅の上限を0.25%程度から0.5%程度に引き上げた。金融政策の修正を受けた国内の金利上昇に伴う利ザヤ改善を期待した買いはメガバンクにとどまらず、地銀株全般にも広がっている。バリュー株のなかでは円高の影響を受けやすい海運株よりも、地銀株に投資妙味があると判断した投資家の資金も流入しているようだ。東証の業種別指数で銀行業は一時6%を超す上昇となり、全業種で上昇率トップとなっている。八十二銀行<8359>や武蔵野銀行<8336>のほか、千葉銀行<8331>、富山第一銀行<7184>、あいちフィナンシャルグループ<7389>、コンコルディア・フィナンシャルグループ<7186>、四国銀行<8387>などが年初来高値を更新。北國フィナンシャルホールディングス<7381>、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>が高い。

■日本オラクル <4716>  8,130円  +240 円 (+3.0%)  11:30現在
 日本オラクル<4716>が4日ぶりに反発した。20日取引終了後に発表した23年5月期第2四半期累計(6~11月)の決算は、営業利益が前年同期比1.8%増の347億700万円だった。第1四半期(6~8月)は営業減益だったが、第2四半期(9~11月)は営業増益を達成しており、これを好感した買いが集まったようだ。第2四半期累計の売上高は同5.6%増の1077億9600万円だった。クラウド&ライセンスやハードウェア・システムズ、サービスの各部門で増収となった。通期の業績予想は売上高を前期比1.0~4.0%増、1株当たり純利益を400~410円とする従来の見通しを据え置いた。

■ロードスターキャピタル <3482>  1,613円  +46 円 (+2.9%)  11:30現在
 ロードスターキャピタル<3482>は4日ぶりに反発。20日の取引終了後、配当性向の目安を15%から17%へ引き上げることに伴い、22年12月期の期末一括配当予想を従来の43円50銭から50円へ増額修正すると発表したことが好感されている。前期実績に対しては18円の増配となる予定だ。

■インフォマート <2492>  390円  +7 円 (+1.8%)  11:30現在
 インフォマート<2492>は朝安スタートも切り返し5日ぶりに反発している。午前11時ごろ、同社の「BtoBプラットフォーム 請求書」とミロク情報サービス<9928>の販売システム「Galileopt DX(ガリレオプト ディーエックス)販売大将」「MJSLINK(エムジェイエスリンク)DX 販売大将」「ACELINK(エースリンク)NX-CE 販売」が連携を開始したと発表しており、好材料視されている。これにより、受注伝票の入力から請求書発行までの一連の流れがシームレスに完結し、請求書関連業務にかかっていた工数が減ることで業務効率化を実現するとしている。

■フェローテク <6890>  2,996円  +45 円 (+1.5%)  11:30現在
 フェローテックホールディングス<6890>が4日ぶりに反発した。20日取引終了後、深証券取引所の創業板市場への上場手続きを進める中国の連結子会社について、新規発行株式数と公募価格が決定したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。フェローテックの子会社が66.98%出資する安徽富楽徳科技発展は上場に際し、新たに8460万株を発行する。公募価格は8.48元(約167円)。時価総額は約564億円となる見込み。同社は半導体向けの高純度プロセスツールパーツ洗浄サービスなどを手掛ける。

■イー・ギャランティ <8771>  2,243円  +31 円 (+1.4%)  11:30現在
 イー・ギャランティ<8771>がしっかり。21日付の日本経済新聞朝刊が、「売掛債権の保証を手掛けるイー・ギャランティは2023年3月期の年間配当を前期比4円増の30円にするもようだ」と報じた。同社はこれまで今期の年間配当は26円の予定としており、株主還元の動きを期待した買いが入ったようだ。報道によると、内需企業などの業績の悪化に伴い、債権保証の引き合いが強まっており、業績が想定を上回りそうだという。年明け以降も好調な業績が続いた場合は、一段の配当の上積みを検討するとしている。

■INPEX <1605>  1,420円  +12 円 (+0.9%)  11:30現在
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>といった石油関連株が堅調。20日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の1月限が前日比0.90ドル高の1バレル=76.09ドルに上昇した。日銀が金融政策の修正を行ったことを背景に急激なドル安・円高が進行。ドル建てで取引される原油には割安感が台頭した。原油価格の上昇でINPEXなどに見直し買いが流入している。

■トヨタ自動車 <7203>  1,810.5円  -34.5 円 (-1.9%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が4日続落で年初来安値を更新した。日銀が20日に金融政策の修正を発表したことを受け、急激な円高が進行していることを警戒する売りが膨らんだ。為替相場は、足もとで1ドル=131円70銭前後で推移。先週末の東京市場では137円台だったことから大幅な円高となっている。トヨタは23年3月期の想定為替レートを1ドル=135円としており、足もとの円高水準が続けば業績面への悪影響も見込まれている。日産自動車<7201>やホンダ<7267>、マツダ<7261>などの自動車株も値を下げている。

■トラースOP <6696>  330円  +80 円 (+32.0%) ストップ高   11:30現在
 トラース・オン・プロダクト<6696>は急反発している。20日の取引終了後、流通小売店舗を対象とした、DX(デジタルトランスフォーメーション)店舗活性プロダクトの新製品「店舗の星」を23年1月にリリースすると発表しており、新製品への期待から買われているようだ。新製品は、流通小売店舗を対象に、ECの世界で重要とされる商品及び店舗に関する消費者評価(ソーシャルプルーフ)をネット上からクラウドエンジンがスクレイピングし、リアル店舗に落とし込み表示するためのシステム。単に消費者評価を商品に表示するだけではなく、「店舗の星」を取り付ける前と取り付けた後の効果計測が可視化できるクラウドダッシュボードを有しており、店舗のPOSデータと連携することで店舗運営のBI(ビジネスインテリジェンス)ツールとしての役割を果たすとしている。23年1月期業績に与える影響は現在精査中だが、同社では新製品を主力製品として注力する予定で、24年1月期の売り上げ増に寄与すると見込んでいる。

■GEI <9212>  491円  +57 円 (+13.1%)  11:30現在
 Green Earth Institute<9212>が反発している。20日の取引終了後、Jパワー<9513>との間でオイルパーム廃木を活用したペレット生産に関する調査契約を締結し、調査を開始したと発表。今後の展開への期待が高まっているようだ。同調査は、タイ国のオイルパームプランテーションで発生する非可食バイオマスを原料とした、グリーン化学品とバイオ燃料生産を統合した複合事業の実現に向けたもの。これまで廃棄されてきたオイルパーム廃木の有効活用を通じ、パームオイル産業の健全な発展に寄与していく考え。

■イオレ <2334>  867円  +25 円 (+3.0%) 一時ストップ高   11:30現在
 イオレ<2334>が急騰。20日取引終了後、オンラインゲーム内における「ギルド運営事業」を開始することを決めたと発表。これが手掛かり視されたようだ。同社の吉田直人会長が代表を務めるシンガポールのDigital Entertainment Assetが運営するオンラインゲームでは、NFT(非代替性トークン)所有者がゲームプレーヤーにNFTを貸し付け、報酬を配分するスカラーシップ機能が存在する。ゲームスキルの高いプレイヤーでグループを形成し、効率よく報酬の獲得を目指す「ゲームギルド」は、報酬をNFTオーナーとギルド運営者、ギルドのメンバーの3者に分配するが、ギルド運営事業ではギルドの所属メンバーの募集や選定、報酬の管理・分配などを行うという。

●ストップ高銘柄
 光・彩 <7878>  4,950円  +700 円 (+16.5%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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