市場ニュース

戻る
 

【市況】株価指数先物【引け後コメント】 大規模金融緩和の修正への思惑からTOPIX型優位の展開


大阪3月限
日経225先物 27220 -250 (-0.91%)
TOPIX先物 1934.0 -10.0 (-0.51%)

 日経225先物(3月限)は前日比250円安の2万7220円で取引を終了。寄り付きは2万7190円と、シカゴ日経平均先物(2万7280円)を下回るギャップダウンで始まった。その後、2万7280円まで下げ幅を縮めた後は下へのバイアスが強まり、前場半ばには2万7080円まで下落幅を広げた。いったんは2万7250円まで買い戻す動きも見られたが、前場終盤にかけては2万7120円~2万7180円辺りでの推移となり、後場に入っても同水準でのボトムを探る動きが継続した。

 日経225先物はボリンジャーバンドの-3σまで下落した後は下げ渋ったが、バンドが拡大してきたため、52週移動平均線が位置する2万7000円水準まで下げてきた。-2σは2万7300円辺りに位置しているため、同水準を下回っている時点で売られ過ぎとはなるが、2万7000円を試してくる可能性には警戒しておく必要がありそうだ。

 グローベックスの主要な株価指数先物は小幅ながらプラス圏で推移しており、S&P500は先週の下落で支持線として意識される75日線までの調整を経て、短期的にはリバウンドが入りやすい水準だろう。リバウンドを見せてくれば、日経225先物はナイトセッションでの反発が期待される。ただし、75日線が上値抵抗線として機能する可能性があり、同線が位置するオプション権利行使価格の2万7375円辺りで頭を抑えられるようだと、2万7000円~2万7375円でのレンジ推移が継続することになろう。

 本日は「政府と日銀が結んだ共同声明を改定する方針を固めた」と報じられたことを手掛かりに、ショートが強まる場面が見られた。松野博一官房長官が「そのような事実はない」と否定したため、前場半ば以降は落ちついた値動きとなったが、今後はリバランスに伴うショートカバーが入ったとしても、積極的にロングに傾けてくるポジションは期待しづらくなった。

 本日のNT倍率は先物中心限月で一時14.02倍に低下した。松野官房長官が否定したことによって、その後は巻き戻しの動きで14.07倍に下げ幅を縮めている。11月28日に付けた13.97倍とのダブルボトム形成の見極めへと向かうなか、この水準を下回ってくるようだと、NTショートによるスプレッド狙いの動きが一段と強まる可能性はありそうだ。

 手口面では、日経225先物はソジェンが1080枚、ゴールドマンが990枚、バークレイズが980枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが3490枚、野村が1130枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はJPモルガンが2480枚、ソジェンが2070枚、BofAが1390枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが3910枚、モルガンSが1590枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均