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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):パーク24、CYBOZU、ウェルプレイドRなど

東芝 <日足> 「株探」多機能チャートより

東芝<6502>:4740円(+88円)
続伸。三井住友銀行やみずほ銀行が日本産業パートナーズによる同社の買収提案に対し、総額1兆2000億円規模の融資をする方針であることがわかったと報じられている。買収価格として最大2兆2000億円を想定しており、これまで同買収提案に国内企業が1兆円規模の出資をすることを決めていたなか、銀行団の融資が実施されるかが焦点となっていた。非公開化へ向けた流れの前進と捉えられ、買収プレミアムを期待視する動きが優勢に。


神戸物産<3038>:3530円(+15円)
反発。前日に22年10月期の決算を発表、営業利益は278億円で前期比1.9%増益、会社計画の288億円を下回ったが、月次動向から想定線と捉えられている。一方、23年10月期は297億円で同6.8%増の見通しとしている。330億円程度のコンセンサス水準は下回っているが、例年保守的な見通しを示す傾向が強いことで、特にネガティブには捉えられていない。足元為替の反転などもあり、目先のあく抜け感にもつながっている印象。


アスクル<2678>:1636円(+104円)
大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は67.5億円で前年同期0.7%増、第1四半期の減益決算から増益に転じている。市場予想も小幅に上回る着地へ。単価の上昇効果などが寄与したとみられる。新アスクルWebサイトのオープン時期の延期と設備投資増額の詳細を公表しているが、通期計画の145億円、前期比1.3%増を据え置いており、安心感にもつながっているようだ。


パーク24<4666>:2211円(+182円)
大幅続伸。前日に22年10月期の決算を発表、営業利益は207億円となり、前期比287億円の損益改善に。市場予想も20億円程度上振れたとみられる。足元ではコロナの影響が想定より広がっていないようだ。23年10月期は270億円で同30.6%増益の見通し、市場予想を10億円超上振れ。モビリティや海外事業の収益改善を見込んでいるもよう。一部では保守的なガイダンスへの懸念もあっただけに、安心感へとつながっているようだ。


CYBOZU<4776>:2755円(+359円)
大幅反発。前日に22年12月期業績予想の上方修正、並びに、23年12月期の業績予想を発表している。22年12月期営業利益は従来予想の2.5億円から6.3億円に、純損益も1.7億円の赤字から2億円の黒字に引き上げ。また、23年12月期営業利益は23.8億円と大幅増益を計画、クラウド事業の堅調な売上増加、広告宣伝費の低減などが背景となるようだ。年間配当金も今期計画比1円増の14円を計画している。


FIXER<5129>:1750円(+229円)
大幅に反発。23年8月期の営業利益予想を従来の14.15億円から18.63億円(前期実績23.94億円)に上方修正している。複数の案件で足元の実績が想定を上回っていることに加え、新規大型プロジェクトのAWS移行案件を含め、主要顧客との商談や開発が順調に推移しているため。また、大手クライアントからの新規プロジェクト受注が確定したことも利益を押し上げる見込み。


ウェルプレイドR<9565>:5060円(+700円)
ストップ高。23年10月期の営業利益予想を前期比18.9%増の2.51億円と発表している。クライアントワークサービスでeスポーツイベントの設計のほか、演出技術や安定運営で品質向上を促進する。また、ビジネスデザインサービスでeスポーツと他領域を掛け合わせたサービスの創出などを目指す。22年10月期の営業利益は64.5%増の2.11億円で着地した。クライアントワークサービスが好調だったことから、会社計画(1.57億円)を上回った。


SOSEI<4565>:2213円(+163円)
年初来高値。バイオ医薬品大手のイーライリリーと新規創薬提携契約を締結したと発表している。糖尿病や代謝性疾患を対象にGタンパク質共役受容体に作用する低分子の研究や開発、商業化を目指す。そーせいグループは契約一時金0.37億ドル(約50.13億円)を受領し、さらに開発・販売に応じた最大6.94億ドル(約940億円)のマイルストンに加えて段階的ロイヤリティを受領する権利を持つ。契約一時金は22年第4四半期に一括で受領する。
《ST》

 提供:フィスコ

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