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【市況】一部では来年のFRBの利下げの見立てが強まる

 前日の米消費者物価指数(CPI)を受けて、米国債利回りは急低下、ドル急落、一時的だったが米株式市場も買いが強まっていた。そのような中で市場の一部では、FRBが来年にも利下げに踏み切るとの見立てが強まっている。

 「パウエル議長は前回の講演で金融緩和を強くけん制することはなかった。市場には来年末までに利下げを行うとの確信がまだ残っている」との指摘も出ている。

 議長は先月ブルッキングス研究所での講演で、金融情勢について全般的に触れ、来年後半の利下げ開始という一部の市場の見方に背は向けなかった。これがハト派的と映り、株式と債券の上昇(利回り低下)に拍車をかけていた。

 「市場は門番をやらされている馬のようだ。議長がもう一回頷けば、行きたがっている市場は飛び立つだろう。株式は上昇し、利回りは低下する、純粋なリスクオンとなる」との声も聞かれる。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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