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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ラクスル、アクシージア、そーせい

ラクスル <日足> 「株探」多機能チャートより
■ラクスル <4384>  3,755円  +700 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 ラクスル<4384>は急騰。12日の取引終了後、23年1月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表。あわせて上限を11万株(発行済み株数の0.38%)、または3億円とする自社株買いを22年12月19日~23年1月31日に実施すると発表しており、これらが好感された。また、同時に発表した23年7月期第1四半期(22年8~10月)の連結決算は、売上高93億3800万円、営業利益3億9100万円、純利益9億9800万円だった。なお、22年7月期第3四半期から連結決算に移行したため、前年同期との比較はないとしている。

■アクシージア <4936>  1,571円  +182 円 (+13.1%)  本日終値
 アクシージア<4936>が急反発し、年初来高値を更新した。同社は12日取引終了後、23年7月期第1四半期(8~10月)の連結決算を発表。営業利益が前年同期比21.8%増の3億9100万円となったことが好感されたようだ。売上高は同46.4%増の26億1900万円で着地。越境ECを含め中国国内での売り上げが好調だったことなどが寄与した。なお、通期業績予想については売上高103億5100万円(前期比26.0%増)、営業利益18億1800万円(同11.3%増)とする従来見通しを据え置いている。

■そーせいグループ <4565>  2,024円  +73 円 (+3.7%)  本日終値
 そーせいグループ<4565>が大幅反発。この日の寄り前、アッヴィ<ABBV>との炎症性疾患及び自己免疫疾患を対象とした創薬提携において、研究段階における重要なマイルストンを達成したと発表しており、好材料視された。同社とアッヴィ社は、アッヴィ社が選定したGPCR(Gタンパク質共役受容体)ターゲットに作用する新規低分子医薬品の創薬、開発及び商品化を目指して、20年に創薬提携ライセンスのオプション契約を締結している。今回の成果により、そーせいはマイルストンとして1000万ドルを受領することになり、22年12月期第4四半期の売り上げとして計上される見込みという。なお同契約では、契約一時金と初期マイルストン合計で最大3200万ドルを受領する権利を有しており、更にオプション、開発・販売の達成に応じた最大3億7700万ドルのマイルストンに加え、グローバルでの販売高に応じた段階的ロイヤルティーを受け取る権利を有している。

■円谷フィHD <2767>  2,595円  +85 円 (+3.4%)  本日終値
 円谷フィールズホールディングス<2767>が大幅高で7連騰。11月25日につけた2603円の年初来高値を約3週間ぶりに更新した。時価は2007年2月以来、15年10カ月ぶりの高値水準に浮上している。スマートパチスロが11月下旬から導入されている。出足好調で一部観測では既に国内で7万台程度が稼働しているとの見方も出ている。来年3月にはスマートパチンコも本格導入される見通しにあるが、パチンコは台数ベースで240万台弱と、パチスロの150万台弱と比べても市場が大きく、パチンコ関連業界には強力な追い風が吹いている。円谷フィHDは遊技機の企画・販売を手掛ける商社としてこの恩恵を受ける。また、同社では「ウルトラマンのトレーディングカードが中国で極めて好調に売り上げを伸ばし収益に貢献している」(会社側)としている。

■ツツミ <7937>  1,953円  +32 円 (+1.7%)  本日終値
 ツツミ<7937>は反発。12日の取引終了後、445万480株(発行済み株数の22.16%)の自社株を12月30日付で消却すると発表したことが材料視された。なお、消却後の発行済み株数は1563万株となる予定だ。

■塩野義製薬 <4507>  6,973円  +110 円 (+1.6%)  本日終値
 塩野義製薬<4507>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、新型コロナウイルス感染症治療薬「ゾコーバ錠」について、日本政府と追加購入に関する契約を締結したと発表しており、好材料視された。今回の契約は、日本政府が100万人分のゾコーバを追加購入するもの。なお、23年3月期業績予想には織り込み済みとしている。

■レーザーテック <6920>  26,315円  +405 円 (+1.6%)  本日終値
 レーザーテック<6920>が反発。ここ大商いのなかも方向感が定まらず上下に不安定な動きを続けていたが、足もとでは買い優勢に傾いている。前日の米国株市場ではエヌビディア<NVDA>やASMLホールディング<ASML>など半導体関連が強い動きを示し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も2%を超える上昇を示した。半導体関連は見方の分かれるところだが、市況軟化でも株価的には織り込みが進みエヌビディアやASMLは底入れ反騰態勢を示している。東京市場でもレーザーテックは既に底値圏離脱を鮮明としているが、2万円台後半は強弱観が対立し、直近約1カ月にわたり2万5000~2万7500円のゾーンでもみ合う展開にある。

■鴻池運輸 <9025>  1,603円  +22 円 (+1.4%)  本日終値
 鴻池運輸<9025>が5日続伸し年初来高値を更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は12日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続するとともに、目標株価は2000円から2200円に引き上げた。同証券では構造改革及びリオープニング(経済再開)銘柄として推奨している。23年3月期は空港関連業務の営業損益は赤字見通しだが、構造改革効果により、全社営業利益は128億3600万円(会社予想127億円)とコロナ禍前の19年3月期の水準(110億円)を超えると予想。24年3月期以降はエアラインの就航率の回復も視野に入れており、同利益は141億3600万円に拡大するとみている。また、配当性向30%を目安としていることから23年3月期の年間配当は会社計画の36円から50円に引き上げられる、と予想している。

■不二家 <2211>  2,609円  +29 円 (+1.1%)  本日終値
 不二家<2211>が4日ぶりに反発。12日の取引終了後、菓子商品の一部を23年3月1日出荷分から順次値上げすると発表しており、好材料視された。カントリーマアムやホームパイなどを約6~15%値上げする。また、ミルキーなどの4商品については内容量を減らす。世界的な原材料価格の高騰や物流費の上昇などに加えて、原油価格高騰による包装資材価格の上昇が続いており、長期化が予測されることから、今回の価格改定及び内容量の変更に至ったとしている。

■ユニバーサル <6425>  2,686円  +21 円 (+0.8%)  本日終値
 ユニバーサルエンターテインメント<6425>が11連騰。4月につけた年初来高値に向け戻り歩調を続けている。11月からメダルを使わずに遊技ができるスマートパチスロ(スマスロ)が導入され、株式市場では関連銘柄を物色する動きがみられている。パチスロ機大手の同社に対しても、スマスロの人気化による業績拡大の思惑から、買いが継続している。中国での「ゼロコロナ政策」の緩和に伴って、アジア地域での中国人観光客数の増加の流れが、同社のフィリピンにおけるカジノ事業の収益回復に寄与するとの期待感もあるようだ。なお、同社は11月14日、22年12月期第3四半期報告書の提出期限の延長申請に関し、承認を受けたと発表。延長後の提出期限は12月14日となっており、同日までに第3四半期決算短信を公表する予定としている。

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