【市況】株価指数先物【昼のコメント】 SQ値は予想外に下で決まり、通過後は修正リバウンドの動きが強まる
日経225先物は11時30分時点、前日比390円高の2万7880円(+1.41%)前後で推移。寄り付きは2万7650円と、シカゴ日経平均先物(2万7685円)にサヤ寄せする格好から買い先行で始まった。SQに絡んだ売買の影響もあって、現物の寄り付き直後に2万7570円まで上げ幅を縮める場面も見られたものの、その後はリバウンド基調が強まった。2万7800円回復後は25日移動平均線を挟んでもみ合ったが、終盤にかけて同線を明確に上放れると、オプション権利行使価格の2万7875円を捉え、一時2万7890円まで上げ幅を広げた。
日経225先物はSQに絡んだ売買の影響を受ける格好となった。SQ値は概算で2万7576円37銭と、シカゴ先物が日中大阪比195円高だったなかで、予想外に下で決まった。SQに絡んだ売買では日経平均型は1銘柄当たり6万株弱の売り越し(TOPIX型は買い越し)だったと観測され、結果的に現物の割安感につながった。そのため、寄り付き後は修正リバウンドが強まったとみられる。さらにリバウンドの動きが継続したことにより日経225先物は25日線を上放れ、ショートカバーの動きも加わった格好だろう。前場終盤にかけてオプション権利行使価格の2万7875円を捉えたため、戻り一巡感は強まりそうだが、この水準を上回って推移すると、その上の権利行使価格2万8000円が意識されてくることで、一段とショートカバーの動きが強まりやすいといえそうだ。
なお、NT倍率は先物中心限月で一時14.17倍まで低下する場面が見られた。その後は14.21倍辺りで推移しているが、NTショート優位の需給状況となった。
株探ニュース