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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):バンナムHD、レーザーテク、すかいらーく

バンナムHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■バンナムHD <7832>  8,814円  +84 円 (+1.0%)  本日終値
 バンダイナムコホールディングス<7832>がしっかり。この日午前中、23年にリリース予定の「新規トレーディングカードゲーム」を7日正午から配信する「バンダイTCG2022方針発表会」で発表すると明らかにしており、これに対する期待感から買われたようだ。なお、発表会では「バトルスピリッツ」「デジモンカードゲーム」「ONE PIECEカードゲーム」などの最新情報も配信するとしている。

■レーザーテック <6920>  26,965円  +250 円 (+0.9%)  本日終値
 レーザーテック<6920>は3日続伸、売買代金はきょうも全市場を通じて一頭地を抜く状況にある。前週末の米国株市場ではNYダウは小幅上昇したものの、半導体関連株が総じて弱い動きでフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は続落となっていた。東京市場では円高も進んでいることから、同社株を筆頭に半導体主力株への風向きは悪くなっているが、目先筋の売りを吸収してなお上値指向を維持。信用取組は直近公表データで1.02倍と売り買い拮抗、日証金では貸借倍率0.22倍で逆日歩がつく状況にあり、空売り筋の買い戻しによる株価浮揚力が働いている。

■すかいらーく <3197>  1,579円  +12 円 (+0.8%)  本日終値
 すかいらーくホールディングス<3197>は6日ぶりに反発。前週末2日に発表した11月度のIRレポート(速報値)で、既存店売上高が前年同月比7.6%増と8カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。新型コロナウイルス感染者数の増加と物価高騰の影響で客数が同1.1%減と落ち込んだものの、客単価が同8.8%増と伸長したことが寄与した。なお、全店売上高は同6.3%増だった。

■INPEX <1605>  1,505円  +8 円 (+0.5%)  本日終値
 INPEX<1605>は売り買い交錯も75日移動平均線を下回る水準で推移している。ここリバウンド局面にあった原油市況だが、前週末のWTI原油先物価格は1ドル以上の下げとなり、1バレル=80ドル台を再び割り込んだ。中期的な中国の景気減速や米リセッション懸念などを背景に需要の先細りが予想されるなか、原油市況も需給の緩みが想定され、前週末の米国株市場ではシェブロン<CVX>やエクソンモービル<XOM>などのエネルギー関連株が軟調な値動きとなった。ただ、きょうは時間外で買いが先行し、1バレル80ドル台を巡る攻防で思惑が交錯、INPEXも下値では押し目買いが流入し、底堅さを発揮している。

■BIPROGY <8056>  3,145円  +10 円 (+0.3%)  本日終値
 BIPROGY<8056>が堅調な動き。この日、事業開発プロジェクト「DiCE(ダイス)」が本格始動したと発表しており、好材料視された。「DiCE」は、信頼性のある自由なパーソナルデータ連携による、業種・業界を超えた新たなエコシステム創出に向けて、スマートな顧客体験を創造・提供する事業の創出に特化したプロジェクト。あいおいニッセイ同和損害保険(東京都渋谷区)、朝日生命保険(東京都新宿区)、日本航空<9201>の3社と協議・検討を重ね、新事業創出テーマが確定。パーソルイノベーション(東京都港区)の社内ベンチャーであるeiicon companyが提供するオープンイノベーション基盤「AUBA」を活用し、各テーマに沿って新事業創出に参画する企業の募集を開始したという。今後、参画企業からの連携案を募り、23年8月末までに事業化あるいは事業化を見据えた実証を目指すとしている。

■ANYCOLOR <5032>  8,680円  -1,840 円 (-17.5%)  本日終値
 ANYCOLOR<5032>が急落。大株主によるロックアップ(一定期間の売却禁止)期間が4日に終了した。大株主の一部が株式を売却すれば、需給が悪化するとのリスクが改めて意識され、売りが膨らんだようだ。同社は6月8日に東証グロース市場に新規上場した。ロックアップ期間は上場日から180日間で、12月4日までとなっていた。同社株は公開価格1530円のおよそ3.1倍となる初値4810円を形成後、10月27日には上場来高値1万3790円まで上昇した。

■アインホールディングス <9627>  6,120円  -410 円 (-6.3%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 アインホールディングス<9627>が7日続落。この日の下落率は一時6%を超えた。前週末2日取引終了後に発表した23年4月期第2四半期累計(5~10月)の連結決算は、最終利益が前年同期比14.0%増の38億400万円だった。増益での着地となったものの、通期計画に対する進捗率は34%台と低調だったことから、売りが膨らんだようだ。売上高は同11.9%増の1712億400万円だった。ファーマシー事業では店舗数の増加に加え、既存店における処方箋枚数の回復などが寄与し増収増益を確保した。リテール事業については商品構成や出店基準の見直し、コスト適正化などを進め、増収となり、セグメント損益は黒字に転じた。

■トヨタ自動車 <7203>  1,951円  -20 円 (-1.0%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が下値模索の動きを続けている。米10年債利回りが前週末に終値ベースで3.5%台を下回るなど低下傾向を鮮明とする一方、国内では黒田日銀総裁の後を引き継ぐ次期日銀総裁が大規模金融緩和策の方針転換を行うとの思惑もあり、日米金利差縮小の流れが改めて意識されている。これを背景に外国為替市場ではドル売りの動きが強まっており、足もとでは1ドル=134円台前半まで円高が進行している。自動車セクターは輸出株のなかでもとりわけ為替感応度が高く、収益面でネガティブ要因となりやすい。トヨタ、ホンダともに23年3月期の想定為替レートは1ドル=135円に設定されており、実勢はその水準をついに下回ってきた。

■サイバーエージェント <4751>  1,281円  -7 円 (-0.5%)  本日終値
 サイバーエージェント<4751>が3日ぶりに反落した。サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会の決勝トーナメントで、日本対クロアチア戦は日本時間6日午前0時にキックオフが予定されている。これを前に、今回のW杯で全試合を無料で配信する同社のインターネットテレビ「ABEMA」は4日、多くのアクセスが集中することが予想されるとして、快適な視聴環境を維持するうえで必要と判断した場合、ABEMAへの入場を制限する可能性があると発表した。直近で上昇基調にあったサイバー株に対しては、利益確定売りを促す材料となったようだ。入場制限をする際には公式ツイッターで告知するという。一度ABEMAから離れた場合でも入場制限がかかり、アクセスできなくなる可能性があるとしている。

■ユナイテッドアローズ <7606>  1,837円  -10 円 (-0.5%)  本日終値
 ユナイテッドアローズ<7606>は冴えない動き。前週末2日の取引終了後に発表した11月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高は前年同月比2.0%増と9カ月連続で前年実績を上回ったものの、9月の同12.9%増、10月の同19.9%増から伸び率が縮小したことが嫌気された。ニット、カーディガン、ジャケットなどに加え、冬物アウターの動きが目立った。買い上げ客数は前年を下回ったものの、客単価が同7.6%増となったことが寄与した。なお、全社売上高は同1.0%増だった。

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