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【市況】強い米雇用統計を受けてダウ平均は続落 FRBにとっては圧力=米国株序盤

NY株式2日(NY時間10:39)
ダウ平均   34201.13(-193.88 -0.56%)
ナスダック   11369.69(-112.76 -0.98%)
CME日経平均先物 27735(大証終比:-25 -0.09%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は続落。取引開始前に発表になった11月の米雇用統計は予想以上に強い内容となったことを嫌気している。非農業部門雇用者数(NFP)は26.3万人増と予想(20万人増)を上回ったほか、失業率も3.7%と前回と変わらず、歴史的な低水準が続いている。平均時給も前月比0.6%の上昇と予想(0.3%上昇)の2倍の上昇となった。

 インフレ抑制を目指すFRBにとっては圧力となっており、労働需要は依然としてタイトであることが示されている。この発表を受けて米国債利回りが急上昇し、IT・ハイテク株などの成長株が圧迫されているほか、銀行や産業など他のセクターも売りに押されている。

 しかし、短期金融市場では12月FOMCでの0.50%ポイント利上げの見方までは変えておらず、75%程度の確率で推移してる。ただ、ターミナルレート(最終到達点)は、前日の5.00%以下から5.00ー5.25%水準に上昇させている状況。

 市場からは「労働者の供給は依然として少なく、需要は高いまま。つまり、賃金インフレに粘着性がまだあり、FRBはタカ派的であり続ける可能性が高い。それは今後の株価にとって問題となる」との声も聞かれた。

アップル<AAPL> 146.44(-1.87 -1.26%)
マイクロソフト<MSFT> 251.83(-2.86 -1.12%)
アマゾン<AMZN> 94.20(-1.30 -1.36%)
アルファベットC<GOOG> 100.03(-1.25 -1.23%)
テスラ<TSLA> 194.40(-0.30 -0.15%)
メタ・プラットフォームズ<META> 121.87(+1.43 +1.19%)
AMD<AMD> 75.12(-2.36 -3.05%)
エヌビディア<NVDA> 165.67(-5.69 -3.32%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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