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【市況】米雇用統計は予想以上に強い内容、FRBへの圧力が続く

 日本時間の22時半に発表になった11月の米雇用統計は予想以上に強い内容となった。非農業部門雇用者数(NFP)は26.3万人増と予想(20万人増)を上回ったほか、失業率も3.7%と前回と変わらず、歴史的な低水準が続いている。平均時給も前月比0.6%の上昇と予想(0.3%上昇)の2倍の上昇となっている。インフレ抑制を目指すFRBにとって労働需要は依然としてタイトであることが示された。

 この発表を受けて米国債利回りは急上昇し、為替市場ではドルの買い戻しが強まっている。しかし、短期金融市場では12月FOMCでの0.50%ポイント利上げの確率まではさほど変化が見られていない。ただ、ターミナルレート(最終到達点)の予想については5.00ー5.25%付近に上昇させている。

非農業部門雇用者数(11月)22:30
結果 26.3万人
予想 20.2万人 前回 28.4万人(26.1万人から修正)

失業率
結果 3.7%
予想 3.7% 前回 3.7%

平均時給
結果 0.6%
予想 0.3% 前回 0.4%(0.4%から修正)(前月比)
結果 5.1%
予想 4.7% 前回 4.9%(4.7%から修正(前年比)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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