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【経済】【クラウドファンディング】リアル×デジタル融合の“未来型カフェ空間”運営 コネクテッドコマース、12月1日募集開始

 リアルとデジタルが融合した"未来型カフェ空間"を運営するコネクテッドコマース株式会社(東京都渋谷区)が、株式投資型クラウドファンディング(新株予約権型)による出資を募集します。申し込みは12月1日19時30分開始を予定しています。

・ 新株予約権型
・ 目標募集額:1503万円、上限募集額:6012万円
・ 事業会社/CVC出資実績あり
・ 類似上場企業:博展、ジェネレーションパス、データセクション、ALBERT、アイリッジ、シルバーエッグ・テクノロジー

「リアル」と「デジタル」のコマースを融合

 コネクテッドコマースは「リアル空間コマース」と「デジタル空間コマース」を融合した未来型カフェ空間「AZLM CONNECTED CAFE(エイゼットエルエム・コネクテッドカフェ)」を運営しています。AZLMは「from A to Z,Live Marketing」の略で、「あらゆる商品をライブでマーケティングできる」という意味です。

 同社によると、昨今、消費者の意識は「体験」「自分らしさ」を求めるように変化。さらに、通信技術やAR・VRなどさまざまな技術革新の動向から、10年後には全く新しい消費スタイルが生まれる可能性があるといいます。

 その上で、同社はオンラインの購買データとオフラインの行動・体験・接客データを融合することで、「リアル空間やデジタル空間において、検索せずに一人一人に合ったモノ・コト・ヒトがデバイス上にリコメンドされる世界」の実現を目指しています。

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(出典:FUNDINNO)

 そのための第一歩として、リアル空間とデジタル空間を融合させて地方創生に貢献する「AZLM CONNECTED CAFE」を運営し、さまざまな地方の魅力ある商品を展示。来店者は、ドリンクやスイーツ(税込み99円)を楽しみつつ、展示スペースにある商品との偶発的な出会いを体験し、また、気に入った商品はAZLMアプリで購入できます。

 同社によると、「AZLM CONNECTED CAFE」の最大の特徴は、NTT東日本や自社株主であるトレードワークスなど、国内で最先端の技術を有する大手企業と提携して開発しているセンシングシステムによって、リアル空間から、来店者のさまざまなデータを取得できること。カフェとAZLMアプリを通じて取得した消費者のデータを元に、出展企業へのマーケティング支援をするとともに、リコメンドシステムの実装を目指します。

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(出典:FUNDINNO)

 同サービスの背景には、商業スペースの再定義の必要性という課題もあるといい、モノを販売することで収益を上げる「売り場」を前提とした商業施設のビジネスモデルは、コロナ禍だけでなく、今後の技術革新によって立ち行かなくなり得ると同社は考えています。同社は店舗スペースを「メディア」と捉え、広告費やマーケティングデータの活用などによって、新たなビジネスモデルや価値の創造が急務だとしています。

 同社代表は「店舗スペースのメディア化」による価値創造を手がけ、これまで、タニタ食堂「丸の内 タニタ食堂」やキッコーマンこころダイニング「発酵のある暮らし こころダイニング」などで、空間や顧客体験デザインなどをプロデュースしています。

 同社は2023年、リコメンドエンジンの開発に向けて実証実験を開始し、その後のOMO(Online Merges with Offline:オンラインとオフラインの融合)プラットフォームやリコメンド型店舗の展開を目指しています。将来的には、カフェで着席した瞬間に、自分の好みに合った商品やサービスがリコメンドされる、さらに、潜在的に自分が欲しているものを教えてくれるといった世界を目指しているそうです。



「自律的」「他律的」「偶発的」…3つの消費

 総務省の調査では、2人以上世帯の消費支出額は1990年を「100」とすると、2017年時点で「被服及び履物」は約49.5へと半減している一方で、「交通・通信」は約161.9と大幅に増加、近年はモノではなく、コトやサービスを買うようになったことが分かるといいます。

 さらに現在は、より、「自分らしさ」や「体験」を重視するようになっており、以下の3つの消費パターンがあると考えられるそうです。

(1)自律的消費
オーダーメイドやカスタマイズなどこだわりを追求し、自ら欲しいものを消費する行動。購買プロセス自体が喜びや心の充足につながると言われている。

(2)他律的消費
口コミやリコメンデーションを元に、効率的にモノを購入したいという欲求から生まれる消費行動。ネット社会における現代的な消費で、Eコマースなどで特に見られる。

(3)偶発的消費
コト消費やトキ消費のように、体験そのものに心の充足を求め、偶然の発見や気付きの共感を味わう形の消費行動。特に昨今の消費者が求めている傾向にある。

 同社によると、現代はモノや情報があふれ、消費者は自分に合ったモノを探すのが難しくなっているため、商品との偶発的な出会いや共感を元にした消費が重要になってくると考えられるといいます。

 同社は「弊社はその中でも、消費者が顕在的・潜在的に求めているものをリコメンドできれば、新たな消費体験を提供できると考えています」としています。

「モノ・コト・ヒトがリコメンドされる世界」

 企業が商品やサービスを世の中に届けていくためには、消費者の行動変化やさまざまな技術革新の動向を捉えながら、リアル空間とデジタル空間を融合させて、消費へと結び付けていく必要があると同社は考えています。そのような変化を捉えた上で、オンラインの購買データとオフラインの行動・体験・接客データをAIによって分析しながら、「リアル空間やデジタル空間において、検索せずに一人一人に合ったモノ・コト・ヒトがリコメンドされる世界」を作りたい考えです。

 そのような世界観を実現する第一歩として、同社は2021年7月、リアル空間とデジタル空間を融合した新たなマーケティングスペース「AZLM CONNECTED CAFE」1号店を渋谷駅の地下街にオープンしています。

 店内には約300商品の展示スペースを併設し、日本各地の魅力ある商品を気軽に試すことができます。ドリンクやスイーツなどのカフェメニューは、AZLMアプリの会員であれば、99円(税込み)から購入でき、店内では電源やWi-Fiも利用できるため、待ち合わせや休憩時に気軽に入店し、地方のさまざまな商品との偶然の出会いを楽しめるそうです。

 「AZLM CONNECTED CAFE」の最大の特徴は、AZLMアプリやカフェ内に設置したセンシングシステムによって、消費者のデータを取得できる点。ここで取得したデータを出展者のマーケティング支援やリコメンドシステムの実装に活用し、消費者に最適なモノ・コト・ヒトがリコメンドされる世界の実現を目指しています。

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(出典:FUNDINNO)

 AZLMシステム全般はNTT東日本やトレードワークスなど、国内で最先端の技術を有する大手企業と提携し、開発を進めています。

 AZLMでは「地方創生」をテーマに、日本各地の魅力ある商品を展示。出展者は月額3万3000円(税込み)で出展でき(渋谷店1スペースあたりの金額)、カフェをメディアとして活用しながら、商品の認知を拡大できるといいます。また、消費者とのリアルな接点も持てる上、テストマーケティングにも活用可能だそうです。

 さらに、カフェ空間で取得した来店者の属性や興味関心などのデータが出展者にフィードバックされるため、商品やサービスの改善につなげることもできるといいます。オープン約1年間で、企業だけでなく、地方創生に取り組む多くの自治体から2000点以上の出展があり、現在も多くの問い合わせがあるそうです。

 日本各地には魅力的な商品がたくさんあるものの、まだまだ消費者に認知されていないものが多いと同社は分析。「弊社のサービスを通じて、そのような日本の魅力あるモノ・コト・ヒトを多くの消費者に体験いただき、地方創生に貢献したい」といいます。

 AZLMアプリは2022年8月から提供を開始し、3カ月で約1万DLを達成。現在は無料で提供していますが、2023年にはサブスクリプションサービスに変更し、アプリでの収益化を予定しています。

FC展開により、スピーディーな規模拡大へ

 同社は、1店舗だけでは事業規模や取得できるデータに限界があるため、フランチャイズ展開により、スピーディーに事業規模拡大とデータ収集量増大を図る計画です。フランチャイズ展開のポイントとして、商業不動産オーナーの抱える課題の解決を挙げています。

 同社によると、従来の商業空間のビジネスモデルはコロナ禍で、「売り場」を前提としている部分に限界があることが露呈。同社代表は商業不動産のコンサルティングに約15年間従事し、空間のメディア化を手掛けていることから、AZLMは「旧来型の売り場」を「未来型のマーケティングスペース」に再定義し、商業空間のバリューアップに貢献できると考えています。

 現在、渋谷地下街にある直営の「AZLM CONNECTED CAFE 渋谷地下街店(1号店)」のほか、フランチャイズとして、仙台空港に「TOHOKU AZLM~おくのソラミチ~」、盛岡駅に「AZLM CONNECTED CAFE manorda(マノルダ)いわて店」を展開しています。

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(出典:FUNDINNO)

 フランチャイズ展開のスキームはトレードワークスやNTT東日本などと協業し、地域の商社や自治体と連携、デジタル空間とリアル空間のデータをマージして、新たなマーケティングの場を提供しています。

 ほかにも、電鉄グループ企業と連携した都内主要駅のフランチャイズ店も計画が進行。空港や銀行、商社、鉄道会社、百貨店、商業不動産デベロッパーなど商業空間を保有する企業へのフランチャイズ展開を進め、将来的には、家具や車などさまざまな商品を展示できる大型店舗での出店も計画しているそうです。

 AZLMは現在、主に7つのキャッシュポイントでマネタイズを行っています。

(1)商品出展料
現在、渋谷店の展示スペースは1スペースあたり月額3万3000円(税込み)。あらゆる商品を展示できるため、現在も多くの問い合わせがあるといいます。

(2)サブスクリプション会費
現在は無料で登録可能ですが、2023年からサブスクリプションを導入予定で、1ユーザーあたり月額330円(税込み)を想定。展示している商品はアプリ内で購入可能で、アプリ会員になると、カフェメニューをいつでも99円(同)から楽しむことができます。

(3)AZLMシステム(フランチャイズ)利用料
センシングシステムや決済システムなどをパッケージで提供し、月額30万円(同)よりフランチャイズ展開が可能です。

(4)フランチャイズ向けの食材・資材の卸し売り上げ
フランチャイズ化した場合、店舗で使う食材や資材をフランチャイズ店舗に卸す予定。フランチャイズ店が増えることで、卸し売り上げも増える想定で、1店舗あたり平均47.5万円の売り上げを見込んでいます。

(5)ECサイトの手数料
アプリやブラウザからアクセスできるECサイトで売り上げが発生した場合、売上額の約10~15%を手数料として設定しています。

(6)カフェの売り上げ
ドリンクやスイーツ、フードメニューを99円(税込み)から提供していますが、ここで収益を上げているわけではなく、あくまで集客装置として設定しています。

(7)オプション
現在、実演販売やライブコマースの活用、アンケート調査などさまざまなオプションメニューを用意。将来的には、提携しているホリプロとその所属タレントを活用した広告やマーケティングも想定しています。

今後の成長に向けて

(1)2025年、リコメンド型「AZLM CONNECTED CAFE」オープンを目指す

 同社は2023年、リコメンドエンジンの開発に向けて実証実験を開始し、OMOプラットフォームやリコメンド型店舗の展開を目指しています。その後、2025年にリコメンド型の「AZLM CONNECTED CAFE」をオープン、2026年には本格的な全国展開を計画しています。

 最終的に目指す「リアル空間やデジタル空間において、検索せずに一人一人に合ったモノ・コト・ヒトがデバイス上にリコメンドされる世界」の実現に向けて、2029年には、蓄積された消費行動データを元に、AIアルゴリズムによるリコメンドエンジンの開発を開始する計画です。これを元に、2030年には百貨店型の「AZLM DEPARTMENT STORE」1号店のオープンを目指しています。

 リコメンドエンジンについては、2032年に開発が完了する見込みで、2033年には「モノ・コト・ヒトのリコメンドをOMOプラットフォーム上で可能にした世界」を作り上げたい考えです。

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(出典:FUNDINNO)

(2)将来的なEXITはIPOを想定

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(出典:FUNDINNO)

(3)2029年に150店舗の店舗数を計画

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(出典:FUNDINNO)

株主構成

 同社は、以下の事業会社などより出資を受けています。

・株式会社ヘッドウォータース
・株式会社トレードワークス

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・博展 <2173> [東証G]
・ジェネレーションパス <3195> [東証G]
・データセクション <3905> [東証G]
・ALBERT <3906> [東証G]
・アイリッジ <3917> [東証G]
・シルバーエッグ・テクノロジー <3961> [東証G]

発行者・募集情報

■募集新株予約権の発行者の商号及び住所、資本金等
コネクテッドコマース株式会社
東京都渋谷区道玄坂一丁目12番1号渋谷マークシティW22階
資本金:93,544,000円(2022年10月4日現在)
発行済株式総数:21,190株(同)
発行可能株式総数:40,000株
設立日:2020年12月4日
決算日:11月30日

■本新株予約権の発行者の代表者
代表取締役 中村武治

■本新株予約権の数(以下の個数を上限とする)
6,012個

■本新株予約権の払込金額
1個あたり 10,000円

■投資金額のコース及び個数
90,000円コース(9個)
180,000円コース(18個)
270,000円コース(27個)
360,000円コース(36個)
450,000円コース(45個)
900,000円コース(90個)
1,800,000円コース(180個)
2,700,000円コース(270個)
3,600,000円コース(360個)
4,500,000円コース(450個)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、450,000円コース(45個)までしか申し込みできない。なお、特定投資家口座からの申し込みの場合、4,500,000円コース(450個)を上限とする。

■申込期間
2022年12月1日~12月7日

■目標募集額
15,030,000円(上限募集額 60,120,000円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は48,060,000円とする。

■払込期日
2022年12月30日

■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額1,503万円を以下の目的に充てる予定
営業人件費 1,172万円
手数料 330万円

・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額4,509万円(目標募集額1,503万円と上限募集額6,012万円との差額)を以下の目的に充てる予定
人件費 1,500万円
開発費 2,017万円
手数料 991万円

■連絡先
コネクテッドコマース株式会社
電話番号:03-4360-5320
メールアドレス:infoctcm@azlm.jp

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。

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