市場ニュース

戻る
 

【市況】ダウ平均は3日続伸 IT・ハイテク株は売り強まる 本日は短縮取引=米国株概況

NY株式25日(NY時間14:07)
ダウ平均   34347.03(+152.97 +0.45%)
S&P500    4026.12(-1.14 -0.03%)
ナスダック   11226.36(-58.96 -0.52%)
CME日経平均先物 28340(大証終比:+10 +0.04%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は3日続伸。きょうは感謝祭明けの金曜日で市場参加者も少ない中、ダウ平均は上昇が続いている。きょうの上げで8月高値を上回ってきており、市場が本格的に再開する来週以降の動きが注目される。

 今週はFOMC議事録が公表されていたが、FRBは利上げペース縮小を支持していることが明らかとなった。ただ、ターミナルレート(最終着地点)については従来の予想よりも上振れを見込んでいた。FOMC委員の一部からはタカ派な発言も出ていたが、現段階では市場の想定通りといった印象だ。

 来週はパウエルFRB議長の講演のほか、米雇用統計の発表が予定されており、その動向を確認したい雰囲気も強い。議長の講演については、労働市場のひっ迫とサービスインフレの上昇が、FRBの利上げをより長く続けることを強調するとの見方も出ている。

 IT・ハイテク株や依然として上値の重い展開が続いているものの、エネルギーや銀行、産業などその他のセクターは堅調に推移している。

 アップル<AAPL>の下落がIT・ハイテク株の下げを助長。アイフォーンの生産を委託している台湾のフォックスコンの中国鄭州工場での生産が11月に少なくとも30%減少する可能性があると報じられた。

 ゲーム開発のアクティビジョン・ブリザード<ATVI>が下落。同社はマイクロソフト<MSFT>による買収で合意している。一部報道で米連邦取引委員会(FTC)が買収を阻止するために反トラスト訴訟を起こす公算が大きいと伝えられている。

 英プロサッカークラブのマンチェスター・ユナイテッド(マンU)<MANU>が大幅に3日続伸。サウジ・スポーツ相のアブドゥルアジズ王子が、マンUおよび同リーグのリバプールに対する民間企業の入札をサウジ政府が支援する意向を示唆したことで思惑が高まっている。

 電気自動車(EV)のカヌー<GOEV>が大幅高。同社のアクィラCEOが持ち株を増やしたことが明らかとなった。1株平均1.11ドルで計約900万株を購入。同CEOの現在も持ち株比率は19.08%となっている。

 アルベマール<ALB>やライベント<LTHM>といったリチウム関連銘柄の下げが目立っている。中国で電池材料の価格が2週連続で下落しており、中国の電気自動車(EV)の需要が当面弱まる可能性を示唆したとこが嫌気された模様。

 経営管理ソフトウエア開発のクーパ・ソフトウェア<COUP>が上昇。投資会社のビスタ・エクイティが同社の買収を検討していると報じられた。

 なお、本日は日本時間3時までの短縮取引。

アクティビジョン<ATVI> 73.47(-3.12 -4.07%)
クーパ<COUP> 62.69(+3.76 +6.38%)
マンチェスター・ユナイテッド<MANU> 21.21(+2.41 +12.82%)
カヌー<GOEV> 1.13(+0.05 +4.63%)
アルベマール<ALB> 272.82(-11.08 -3.90%)
ライベント<LTHM> 26.90(-2.60 -8.81%)

アップル<AAPL> 148.11(-2.96 -1.96%)
マイクロソフト<MSFT> 247.49(-0.09 -0.04%)
アマゾン<AMZN> 93.41(-0.72 -0.76%)
アルファベットC<GOOG> 97.60(-1.22 -1.23%)
テスラ<TSLA> 182.86(-0.34 -0.19%)
メタ・プラットフォームズ<META> 111.41(-0.83 -0.74%)
AMD<AMD> 75.14(-1.26 -1.65%)
エヌビディア<NVDA> 162.70(-2.49 -1.51%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探からのお知らせ

    日経平均