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【市況】ダウ平均は小反落 午後のFOMC議事録待ち=米国株序盤

NY株式23日(NY時間11:54)
ダウ平均   34074.67(-23.43 -0.07%)
ナスダック   11221.94(+47.53 +0.43%)
CME日経平均先物 28380(大証終比:+260 +0.92%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は小反落。序盤は買いが先行し、ダウ平均も上昇して始まったものの伸び悩んでいる。市場は午後のFOMC議事録を待っている。

 パウエルFRB議長が利上げペース減速の可能性を示唆した会合だったが、FOMC後に発表された米消費者物価指数(CPI)がインフレのピークの兆候を示したこともあり、市場はFRBの動きを過度に織り込んでいた。ただ、その後に一部のFOMC委員からのけん制の発言も出て、先週以降、ドルは買戻しが出ていたが、FOMC議事録を前に再びドル売りを強めている模様。

 また、今回の利上げサイクルのターミナルレート(最終着地点)も過度に低い水準で織り込む動きも出ていた。FOMC委員からのけん制で現在は5.25%程度のコンセンサスで織り込んでいる状況。議事録を受けて、この辺に変化が出るか注目される。市場は現在、12月は0.50%ポイント、来年は0.25%ポイントずつの通常幅で利上げを続けると予測している。

 市場からは「楽観的な投資家心理が上昇を後押ししている。次のFOMCに向けて、FRBは恐らく少し言葉を和らげてくると思う。投資家は楽観的であり続けたいのだろうと思うし、多くの逆風を無視したいのだ」といった声も聞かれる。

 ただ、全体的には明日の感謝祭と金曜日のブラックフライデーを前に様子見の雰囲気も強い。

 農業機械のディア<DE>が決算を受け上昇。農産物の価格高騰がトラクター需要を刺激し続け、サプライチェーンの制約が緩和される中、来年は純利益が過去最高に急増すると予想している。

 英プロサッカークラブのマンチェスター・ユナイテッド(マンU)<MANU>が大幅高。オーナーの米グレイザー家が完全売却を含む戦略的代替策を探っていることが明らかとなった。

ディア<DE> 439.91(+23.35 +5.61%)
マンチェスター・ユナイテッド<MANU> 17.40(+2.46 +16.47%)

アップル<AAPL> 150.09(-0.09 -0.06%)
マイクロソフト<MSFT> 245.66(+0.63 +0.26%)
アマゾン<AMZN> 93.65(+0.45 +0.48%)
アルファベットC<GOOG> 97.84(+0.51 +0.52%)
テスラ<TSLA> 178.67(+8.76 +5.16%)
メタ・プラットフォームズ<META> 111.30(-0.14 -0.13%)
AMD<AMD> 75.73(+0.48 +0.63%)
エヌビディア<NVDA> 162.86(+2.48 +1.55%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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