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【市況】明日の株式相場に向けて=「直近IPO」人気は燃え広がるか

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 21日の東京株式市場で日経平均株価は、前週末比45円高と3日ぶりに反発した。とはいえ、一時2万8000円台に乗せた後、終値は2万7000円台にとどまるというパターンは3日連続だ。基本的には、12月13~14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちの状態で積極的な売買は手控えられている。

 特に、今週は23日が「勤労感謝の日」で東京市場は休場、24日が「感謝祭」で米国市場が休場ということもあり、様子見姿勢を強める環境は整っている。

 そんななか、市場で関心を集めているのが外部環境に左右されにくい直近IPO銘柄への物色だ。マイクロ波化学<9227>が連日の急騰に沸いているほか、イーディーピー<7794>などに続き、きょうはHOUSEI<5035>やWaqoo<4937>、坪田ラボ<4890>、Atlas Technologies<9563>、eWeLL<5038>などへ人気が燃え広がっている。来月からは12月のIPOラッシュが始まる。手垢のついていない新鮮味が魅力のIPO銘柄は、展開材料難のこんな時期こそ活躍の局面なのかもしれない。

 ちなみに明日は11月IPO銘柄のティムス<4891>が東証グロース市場に新規上場する。東京農工大学発のバイオベンチャーで脳梗塞治療薬の開発などを手掛ける。今期業績は赤字予想で時価総額も200億円と大きい。初値は期待しづらくセカンダリー市場での値動きが注目されそうだ。なお、15日に新規上場したベースフード<2936>は連日の安値更新となっており、個別銘柄の見極めが求められている。

 今晩は米国でデル・テクノロジーズ<DELL>やズーム・ビデオ・コミュニケーションズ<ZM>の決算発表が予定されている。

出所:MINKABU PRESS

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