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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):アシックス、ソフトバンクG、ホットリンクなど

三井松島HD <日足> 「株探」多機能チャートより

三井松島HD<1518>:2846円(+137円)
大幅続伸。先週末に上半期決算を発表、営業利益は119億円で前年同期比4.5倍となり、通期予想は従来の232億円から310億円、前期比3.7倍の水準にまで上方修正している。第1四半期決算時に続く大幅な上方修正となる形に。石炭生産分野における石炭価格の上昇が背景となる。また、年間配当金も従来計画の230円から270円に引き上げ、先週末終値ベースでの配当利回りは約10%の水準となる。


帝国電機<6333>:2565円 カ -
ストップ高買い気配。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は22.9億円で前年同期比2.2倍となり、通期予想は従来の29.4億円から44.8億円、前期比79.6%増にまで上方修正している。中国、米国を中心にポンプ事業が堅調に推移しているほか、為替もプラスに寄与するもよう。年間配当金も従来計画の58円から116円と2倍の水準にまで引き上げ。さらに、発行済み株式数の4.3%に当たる80万株、12億円を上限とする自社株買いも発表。


アシックス<7936>:2878円(+376円)
大幅続伸。先週末に第3四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は169億円で前年同期比43.2%増益となり、市場予想を50億円程度上振れての着地になっている。上半期の2割減益から大幅増益に転換へ。通期予想は従来の270億円から340億円、前期比54.9%増に上方修正。280億円程度のコンセンサス水準も大きく上回っている。東南・南アジアを中心に各国で販売が好調のもよう。10月の月次も好調持続となっているようだ。


オリンパス<7733>:2810.5円(-282.5円)
大幅反落。先週末に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は528億円で前年同期比22.7%増となった。科学事業の譲渡に伴い、通期営業利益は2310億円から2120億円に下方修正だが、事業譲渡の影響を除外しても、15億円程度の下振れとなる形に。円安効果による上振れ期待もあったが、原材料価格上昇の影響が響く形のようだ。2100万株、500億円を上限とする自社株買いを発表しているが、下支えにはつながらず。


ソフトバンクG<9984>:6099円(-854円)
大幅反落。先週末に上半期の決算を発表、税引前損益は2926億円の黒字となった。アリババ株式先渡し契約決済益の計上などで7-9月期税引き前利益は3兆5851億円となり、第1四半期の大幅損失を吸収している。ただ、決算数値にサプライズはなく、ビジョンファンドでの大幅な損失の計上、追加の自己株式取得発表がなかったこと、1億ドル弱出資のFTXトレーディングの経営破綻などが売り材料視される形に。


ホットリンク<3680>:444円(+48円)
大幅に6日続伸。22年12月期の営業利益予想を従来の1.61億円から約7.7倍の12.37億円(前期実績3.55億円)に上方修正している。連結子会社だったトレンドExpress(東京都千代田区)の株式譲渡益7.24億円と一部継続保有するトレンドExpress株式の再評価に伴う評価益3.18億円を計上したことに加え、SNSデータアクセス権販売などDaaS事業での大手顧客に対する値上げと円安効果で想定を上回る見込みとなった。


メドレー<4480>:3770円(+120円)
年初来高値。22年12月期の営業利益予想を従来の9.00億円から11.80億円(前期実績7.33億円)に上方修正している。人材プラットフォーム事業や医療プラットフォーム事業が好調に推移したため。販管費が下振れる見込みとなったことも利益を押し上げる。第3四半期累計(22年1-9月)の営業利益は12.46億円(収益認識に関する会計基準適用前の前年同期は6.70億円)。人材プラットフォーム事業の顧客事業所数が増加し、増益に寄与した。


アクリート<4395>:2650円(+103円)
大幅に続伸。22年12月期の営業利益予想を従来の9.17億円から12.20億円(前期実績4.65億円)に上方修正している。円安の影響で海外子会社の売上が前回予想を上回る見込みとなったため。第3四半期累計(22年1-9月)の営業利益は前年同期比200.9%増の10.07億円で着地した。自治体など行政サービスでの利用が増加し、配信数が順調に推移したことから利益が倍増した。
《ST》

 提供:フィスコ

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