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【材料】SBGはウリ気配スタート、自社株買いの発表なく需給懸念広がる

SBG <日足> 「株探」多機能チャートより
 ソフトバンクグループ<9984>はウリ気配スタート。前週末11日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表した。この前日の10日に、8月に決議した自社株買いの終了を発表していたが、今回追加の自社株買いの発表がなく、株式需給の悪化を懸念した売りが膨らんだ。

 8月に決議した自社株買いは、取得総数1億株、取得総額4000億円が上限。取得期間は8月9日から23年8月8日までとしていたが、11月10日時点で取得価額の総額が上限近辺となった。同月1日から10日までの間の取得総額は約2024億円に上った。

 経営破綻した仮想通貨交換業大手のFTXトレーディングを巡っては、SBGの出資額は1億ドル弱と報じられている。

 SBGの4~9月期の連結決算は、売上高が前年同期比6.7%増の3兆1824億7700万円、最終損益が1290億9800万円の赤字(前年同期は3635億6900万円の黒字)だった。ソフトバンク事業が増収となったほか、ドルベースで減収となったアーム事業も円ベースでは増収となったものの、ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)事業で投資損失を計上したほか、円安進行で為替差損が発生した。一方、アリババ株の売却に関連した利益を計上した。通期の業績予想は開示していない。

出所:MINKABU PRESS

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