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【材料】AMDは冴えない決算も株価は上昇=米国株個別

 AMD<AMD>が上昇。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しを下方修正している。

 同社のスーCEOは声明で「第3四半期の業績はPC市場の軟化とサプライチェーン全体での大幅な在庫削減により、弊社の予想を下回る結果となった」と述べている。

 発表直後は時間外で売りが先行していたものの、同社は10月に既に第3四半期の暫定決算を公表していたこともあり、売り一巡後は買戻しが優勢となっている。

 サーバー・プロセッサー市場への進出がパソコン用チップの需要減を補い、第3四半期の利益が予想を上回ったことが好感されているといった見方や、アナリストからは、「大企業がデータセンターへの投資を増やしていることから、同社のデータセンター事業は引き続き成長し、市場シェアを拡大するはずだ」との指摘も聞かれた。

 ただ、今回の決算を受けてアナリストからの目標株価引き下げが相次いでいる。

(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.67ドル(予想:0.65ドル)
・売上高:55.7億ドル(予想:55.8億ドル)
・粗利益率(調整後):50.0%(予想:50.0%)
・営業利益率(調整後):23.0%(予想:23.3%)
・FCF:8.42億ドル(予想:12.3億ドル)

(10-12月・第3四半期見通し)
・売上高:52~58億ドル(予想:58.5億ドル)
・粗利益率(調整後):51.0%(予想:52.4%)

(通期見通し)
・売上高:232~238億ドル(従来:260~266億ドル)(予想:238.9億ドル)
・粗利益率(調整後):52.0%(従来:54.0%)(予想:52.4%)

(NY時間09:39)
AMD<AMD> 62.48(+2.82 +4.73%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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