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【注目】明日注目すべき【好決算】銘柄 M&A総研、アルプスアル、キーエンス (28日大引け後 発表分)

M&A総研 <日足> 「株探」多機能チャートより

 28日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 M&A総研 <9552> [東証G]  ★今期経常は51%増で3期連続最高益更新へ
 ◆22年9月期の経常利益(非連結)は前の期比3.7倍の20.8億円に伸びて着地。続く23年9月期も前期比51.2%増の31.4億円に拡大し、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期はM&A成約件数100件(前期は61件)を計画し、売上高は67億円と前期比71.3%増収を見込む。M&Aアドバイザー数を急拡大させるなか、成約単価、成約期間は現状を維持することで業績を伸ばす方針。

 ソネック <1768>   ★上期経常を一転18%増益に上方修正・最高益更新へ
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3.4億円→5.7億円に66.9%上方修正。従来の29.5%減益予想から一転して17.6%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。主力の建設事業で期首繰越工事、年度内受注工事ともに施工進捗が順調で、大型工事の進捗が寄与し、売上高が計画を18.8%も上回ることが利益を押し上げる。

 エレマテック <2715> [東証P]  ★今期経常を27%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も14円増額
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の86.5億円→109億円に26.6%上方修正。増益率が10.0%増→39.2%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。自動車やゲーム機向け各種関連部材の販売が好調に推移していることが要因。為替の円安進行もプラスに働く。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→74円(前期は53円)に増額修正した。配当利回りは5.50%に上昇。

 東エレデバ <2760> [東証P]  ★今期経常を29%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も70円増額
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の52億円に急拡大して着地。半導体の需給逼迫が継続するなか、産業機器や車載、通信機器向けを中心に半導体製品への需要が高水準で推移したうえ、円安効果も寄与し、35.0%の大幅増収を達成した。
  併せて、通期の同利益を従来予想の85億円→110億円に29.4%上方修正。増益率が16.2%増→50.3%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の240円→310円(前期は205円)に増額修正した。配当利回りは5.14%に上昇。

 バイタルKS <3151> [東証P]  ★上期経常を28%上方修正、通期も増額、配当も15円増額
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の25億円→32億円に28.0%上方修正。インフルエンザワクチンや新型コロナウイルス感染症関連の医療機器、臨床検査試薬などの販売が伸びたことが寄与。コロナワクチンの配送業務に係る収益が想定を上回ったことも上振れにつながった。
  併せて、通期の連結経常利益も従来予想の49億円→53億円に8.2%上方修正。減益率が16.0%減→9.2%減に縮小する見通しとなった。
  業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の24円→39円(前期は26円)に大幅増額修正した。配当利回りは6.02%に上昇。

 スタティアH <3393> [東証P]  ★今期経常を22%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の11.7億円→14.3億円に22.2%上方修正。増益率が2.1倍→2.6倍に拡大し、従来の8期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は9月に続き、2回目。ITインフラ関連事業でネットワーク機器や複合機を中心に販売が好調に推移するなか、コスト削減の強化で販管費が減少することが利益を押し上げる。

 イチカワ <3513> [東証S]  ★今期経常を一転32%増益に上方修正
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の5億円→10億円に2.0倍上方修正。従来の34.0%減益予想から一転して31.9%増益見通しとなった。販売力強化や生産性向上の効果に加え、円安による海外売上高の増加などが上振れの要因となる。

 田中化研 <4080> [東証S]  ★今期経常を一転黒字に上方修正
 ◆23年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.8倍の16.4億円に急拡大して着地。車載用のリチウムイオン電池向け材料やニッケル水素電池向け材料の販売は減少したものの、主原料であるニッケルとコバルトの相場高騰が反映される形で、売上高、利益ともに大きく伸びた。
  併せて、通期の同損益を従来予想の7億円の赤字→14億円の黒字(前期は7.6億円の黒字)に上方修正し、82.1%の増益見通しとなった。

 TOTO <5332> [東証P]  ★今期経常を一転8%増益に上方修正・最高益更新へ
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.8%増の289億円となり、従来予想の161億円を大幅に上回って着地。日本・海外住設事業で部品調達や原材料価格の影響が想定より軽微だったことに加え、セラミック事業で半導体市場の需要が増加したことなども上振れにつながった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の550億円→615億円に11.8%上方修正。従来の3.3%減益予想から一転して8.1%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

 特殊陶 <5334> [東証P]  ★今期最終を21%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も14円増額
 ◆23年3月期の連結最終利益を従来予想の701億円→850億円に21.3%上方修正。増益率が16.4%増→41.2%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。車載用半導体供給不足の一部改善を受けて、新車組み付け用プラグの販売が回復基調にあることに加え、急速な円安進行も利益を押し上げる。下期の為替レートは1ドル=145円、1ユーロ=142円を前提とした。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の152円→166円(前期は102円)に増額修正した。配当利回りは6.12%に上昇。

 タカトリ <6338> [東証S]  ★前期経常を2.5倍上方修正・18期ぶり最高益更新へ
 ◆22年9月期の連結経常利益を従来予想の5.7億円→14.6億円に2.5倍上方修正。増益率が17.8%増→3.0倍に拡大し、18期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。パワーICの需要拡大を背景に、パワー半導体向けSiC材料切断加工装置の受注が大きく伸びたことが寄与。電子部品の供給不足などによる影響を限定的にとどめたことに加え、経費削減を進めたことも利益を押し上げた。

 アルプスアル <6770> [東証P]  ★今期経常を20%上方修正
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.8倍の268億円に急拡大し、従来予想の195億円を上回って着地。顧客メーカーのスマートフォンが販売好調でモバイル機器向け電子部品が大きく伸びたほか、自動車生産の回復を背景にモジュール・システム製品も増加した。また、円安で為替差損益が急改善したことも利益を押し上げた。
  併せて、通期の同利益を従来予想の475億円→570億円に20.0%上方修正。増益率が17.9%増→41.5%増に拡大する見通しとなった。

 キーエンス <6861> [東証P]  ★上期経常は28%増益、今期配当を100円増額修正
 ◆23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比27.5%増の2566億円に伸びて着地。国内や欧米で製造業を中心に設備投資需要が堅調に推移するなか、FA用センサーなどの販売が伸びた。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の200円→300円(前期は200円)に大幅増額修正した。

 協栄産 <6973> [東証S]  ★今期経常を一転16%増益に上方修正、配当も10円増額
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比45.4%増の10.9億円に拡大して着地。主力の半導体デバイス事業で車載・事務機器向けメモリーやスマートフォン向け部材などが好調だったことが寄与。為替の円安進行も追い風となった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の10.5億円→16億円に52.4%上方修正。従来の24.0%減益予想から一転して15.9%増益見通しとなった。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→70円(前期は60円)に増額修正した。配当利回りは4.74%に上昇。

 豊田通商 <8015> [東証P]  ★今期最終を一転21%増益・最高益に上方修正、配当も30円増額
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結最終利益は前年同期比18.6%増の1512億円に伸びて着地。併せて、通期の同利益を従来予想の2100億円→2700億円に28.6%上方修正。従来の5.5%減益予想から一転して21.5%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
  自動車生産関連、自動車販売、電力事業が好調に推移していることが上振れの要因。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の162円→192円(前期は160円)に増額修正した。配当利回りは4.15%に上昇。

 アルプス物流 <9055> [東証P]  ★今期経常を一転18%増益・最高益に上方修正、配当も7円増額
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比72.2%増の50.9億円に拡大して着地。主力の電子部品物流事業で緊急航空貨物など輸出入関連が高水準を継続したことが寄与。円安による収益押し上げ効果や為替差益の発生も利益を押し上げた。
  併せて、通期の同利益を従来予想の55.5億円→73億円に31.5%上方修正。従来の10.0%減益予想から一転して18.4%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の32円→39円(前期は30円)に増額修正した。

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