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【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、ナスダック安やハンセン下落で売り優勢 (10月28日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  27097.38
高値  27265.46(10:57)
安値  26981.08(09:17)
大引け 27105.20(前日比 -240.04 、 -0.88% )

売買高  24億1034万株 (東証プライム概算)
売買代金  5兆7689億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は240円安と続落、午後に入り売り直される
 2.前日の米国はNYダウ上昇もハイテク株安でナスダック下落
 3.日経平均株価の2万7000円割れの水準には買いが流入
 4.今期業績予想を減額修正したファナックは大幅安に売られる
 5.OLCやイビデン、邦チタなど増額修正銘柄は値を上げる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比194ドル高と5日続伸した。好決算を発表したキャタピラー<CAT>やハネウェルインターナショナル<HON>が買われ指数を押し上げた。

 東京市場では、日経平均株価は続落。米ナスダック指数の下落などを受け、ハイテク株中心に軟調な値動きとなった。

 前日の米国市場では、NYダウが上昇する一方、ナスダック指数が下落した。米大手ハイテク株が下落した流れが、東京市場にも波及し日経平均は値を下げた。寄り付きは前日比200円を超す下落でスタートし、その後、一時下げ幅は300円を超えた。ただ、2万7000円ラインを割り込んだ場面では値頃感からの買いが流入。前場は97円安で取引を終え下げ渋った。好業績銘柄などが堅調に推移した。しかし、全体相場は後場に入り再び売り直された。香港株式市場でハンセン指数が下落していることも警戒された。結局、日経平均は240円安で取引を終えた。

 個別銘柄では、東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、ディスコ<6146>が値を下げ、ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>が安い。今期業績予想の下方修正を発表したファナック<6954>が売られた。キーエンス<6861>や信越化学工業<4063>、デンソー<6902>が値を下げ、日本郵船<9101>や商船三井<9104>も軟調だった。
 半面、トヨタ自動車<7203>や富士通<6702>、コマツ<6301>が高い。業績予想の増額修正を明らかにしたオリエンタルランド<4661>やイビデン<4062>、東邦チタニウム<5727>などが値を上げた。武田薬品工業<4502>やアサヒグループホールディングス<2502>、豊田自動織機<6201>がしっかり。バンク・オブ・イノベーション<4393>が売買代金上位に買われた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、KDDI <9433>、トヨタ <7203>、第一三共 <4568>、富士通 <6702>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約28円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ファナック <6954>、東エレク <8035>、SBG <9984>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約141円。

 東証33業種のうち上昇は10業種。上昇率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)サービス業、(3)陸運業、(4)ゴム製品、(5)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)精密機器、(3)鉱業、(4)非鉄金属、(5)電気機器。

■個別材料株

△三晃金 <1972> [東証S]
 今3月期の業績・配当予想の上方修正で。
△OLC <4661> [東証P]
 23年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△C&R <4763> [東証P]
 25万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△CIJ <4826> [東証P]
 20万株を上限とする自社株買いと第1四半期39%営業増益を好感。
△大同特鋼 <5471> [東証P]
 23年3月期営業利益及び配当予想を上方修正。
△豊田織 <6201> [東証P]
 7-9月期大幅増益で進捗は順調。
△山洋電 <6516> [東証P]
 今期営業3割増益予想に大幅増額し配当も上乗せ。
△日野自 <7205> [東証P]
 市場の営業赤字予想に反し今期黒字へ。
△ウェッズ <7551> [東証S]
 上期営業利益は79%増で従来計画を大幅に上回る。
△岡三 <8609> [東証P]
 700万株を上限とする自社株買いを実施へ。

▼三井松島HD <1518> [東証P]
 「グレンコアと共同運営の豪炭鉱は拡張却下」との報道。
▼田岡化 <4113> [東証S]
 今期下方修正と減配を嫌気。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)シンプレクス <4373>、(2)フタバ <7241>、(3)イビデン <4062>、(4)トランザク <7818>、(5)大同特鋼 <5471>、(6)システムサポ <4396>、(7)宮越HD <6620>、(8)エフオン <9514>、(9)ベース <4481>、(10)アグロカネシ <4955>。
 値下がり率上位10傑は(1)三井松島HD <1518>、(2)日本ハウス <1873>、(3)メニコン <7780>、(4)日精線 <5659>、(5)野村総研 <4307>、(6)KHネオケム <4189>、(7)ODK <3839>、(8)ファナック <6954>、(9)リンクユー <4446>、(10)アンファク <7035>。

【大引け】

 日経平均は前日比240.04円(0.88%)安の2万7105.20円。TOPIXは前日比6.51(0.34%)安の1899.05。出来高は概算で24億1034万株。東証プライムの値上がり銘柄数は598、値下がり銘柄数は1170となった。東証マザーズ指数は745.73ポイント(2.09ポイント安)。

[2022年10月28日]


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