【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、米株高を受けリスク選好の買い継続 (10月26日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 27410.64
高値 27578.05(11:29)
安値 27404.90(09:00)
大引け 27431.84(前日比 +181.56 、 +0.67% )
売買高 10億4471万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆7070億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日続伸、前日の米株高受けリスク選好続く
2.米長期金利の低下を受け、ハイテク株などに追い風意識
3.香港株はじめアジア株の上昇も全体相場にプラスに働く
4.後場は上げ幅縮小、米株先物が軟調推移で戻り売り誘発
5.全体の3分の2の銘柄が上昇、半導体主力など利食われる
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比337ドル高と3日続伸した。米長期金利が低下し、ハイテク株などを中心に買いが優勢となった。
東京市場では、前日の米株高を受けリスクを取る動きが優勢となり、日経平均株価は上値追いを続けた。ただ、後場は戻り売りで上げ幅を縮小した。
26日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウやナスダック総合株価指数など主要株指数が揃って上昇したことを受け、引き続き主力株を中心にリスクを取る動きが優勢となった。本日は香港ハンセン指数をはじめアジア主要国の株価が総じて強い動きを見せたこともプラスに作用した。ただ、上値の重さも意識された。米国株市場では米10年債利回りの低下を受けて、半導体関連などをはじめハイテク株が高く、東京市場でもこの流れが同関連株に追い風として意識されたものの、買い一巡後は値を消す銘柄も多かった。米株価指数先物が軟調に推移するのを横目に、後半は目先筋の利益確定売りや戻り待ちの売りで上げ幅を縮小している。値上がり銘柄数は1200あまりで、プライム市場上場銘柄の66%、全体の3分の2が上昇した勘定となる。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、ソニーグループ<6758>もしっかり。キーエンス<6861>が値を上げ、エーザイ<4523>も高い。ファーストリテイリング<9983>、リクルートホールディングス<6098>なども上昇した。シマノ<7309>は大幅高となった。リョーサン<8140>、and factory<7035>が急騰したほか、マネーフォワード<3994>も値を飛ばした。Sansan<4443>、サイボウズ<4776>などの上げも目立った。
半面、売買代金トップのレーザーテック<6920>が利益確定売りに押され、東京エレクトロン<8035>も軟調。日本郵船<9101>、商船三井<9104>なども下値を探る展開。日本電産<6594>、キヤノン<7751>、東芝<6502>なども冴えない。SMC<6273>も安い。大末建設<1814>が急落したほか、KOA<6999>も大幅安。円谷フィールズホールディングス<2767>が大きく利食われたほか、山崎製パン<2212>の下げも目立った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、エムスリー <2413>、テルモ <4543>、第一三共 <4568>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約69円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、日電産 <6594>、京セラ <6971>、キヤノン <7751>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約21円。
東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)医薬品、(2)サービス業、(3)その他金融業、(4)精密機器、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)陸運業、(3)石油石炭製品、(4)鉄鋼、(5)ゴム製品。
■個別材料株
△カヤック <3904> [東証G]
eスポーツ事業手掛ける子会社の上場決定。
△デンカ <4061> [東証P]
セメント事業からの撤退評価の買いが流入。
△PI <4290> [東証P]
23年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△バンクオブイ <4393> [東証G]
新作大型PRG「メメントモリ」の課金高を発表。
△サイボウズ <4776> [東証P]
22年12月期業績予想を上方修正。
△タカラバイオ <4974> [東証P]
上期業績は計画上振れ。
△テセック <6337> [東証S]
今期経常を一転37%増益に上方修正、配当も30円増額。
△アンファク <7035> [東証P]
セプテニHD <4293> [東証S]と資本業務提携。
△NOK <7240> [東証P]
23年3月期業績予想を上方修正。
△リョーサン <8140> [東証P]
23年3月期業績及び配当予想を上方修正。
▼大末建 <1814> [東証P]
23年3月期業績予想と年間配当計画を下方修正。
▼GMO-FH <7177> [東証S]
1-9月期大幅減益予想と今期減配。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)リョーサン <8140>、(2)アンファク <7035>、(3)マネフォ <3994>、(4)Sansan <4443>、(5)サイボウズ <4776>、(6)PCA <9629>、(7)JMDC <4483>、(8)NOK <7240>、(9)インソース <6200>、(10)デンカ <4061>。
値下がり率上位10傑は(1)大末建 <1814>、(2)KOA <6999>、(3)円谷フィHD <2767>、(4)山パン <2212>、(5)gumi <3903>、(6)ジャムコ <7408>、(7)スタティアH <3393>、(8)キヤノンMJ <8060>、(9)ローツェ <6323>、(10)エニグモ <3665>。
【大引け】
日経平均は前日比181.56円(0.67%)高の2万7431.84円。TOPIXは前日比11.07(0.58%)高の1918.21。出来高は概算で10億4471万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1218、値下がり銘柄数は547となった。東証マザーズ指数は748.32ポイント(10.68ポイント高)。
[2022年10月26日]
株探ニュース