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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:WSCOPE、レオパレス、ディスコ

WSCOPE <日足> 「株探」多機能チャートより
■ダブル・スコープ <6619>  1,778円  +167 円 (+10.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 ダブル・スコープ<6619>が続急騰、一時14.7%高の1847円まで値を飛ばす場面があった。同社は今年5月中旬を境に急速に人気化し、9月15日には3175円の高値をつけたが、その後は急反落。同社の韓国子会社の韓国新興市場への新規上場に際し、時価総額が従来予想を下回ったことを嫌気され、それをきっかけに株価はあっという間に半値以下に売り叩かれた経緯がある。当時は信用買い残が膨れ上がっていたことで投げを誘発した。ただその後は買い残の整理も進み、9月末に1100円台まで水準を切り下げた後は徐々に戻り足に転じていた。きょうの株価急騰について市場では「同社の韓国子会社の株価が大幅高していることで、これが同社株の含み益拡大につながるとの思惑が買い材料となっているようだ。一方、株式需給面では直近の変更報告で、複数の外資系証券が同社株の保有株比率を高めていることが判明したが、これは客注(顧客からの注文)による。おそらく急落局面で仕掛けた空売りの買い戻しなどに絡むものではないかと推察される」(中堅証券ストラテジスト)としている。

■NexTone <7094>  4,200円  +365 円 (+9.5%)  11:30現在
 NexTone<7094>が大幅高となっている。同社は20日取引終了後、23年3月期第2四半期末(9月30日)時点の著作権管理楽曲数(速報値)が33万2638曲になったと発表。第1四半期末時点の30万363曲から3万2275曲増加したことが好感されているようだ。テレビやラジオでの放送が見込めるBGM作品の新規管理が拡大し、新譜の楽曲数は5万4728曲となった。また、音楽配信プラットフォームに向けた音楽・映像コンテンツのディストリビューション業務の取り扱い原盤数も順調に増加しており、第2四半期末時点では97万840原盤(第1四半期末時点は93万4416原盤)となっている。

■レオパレス21 <8848>  298円  +24 円 (+8.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 レオパレス21<8848>は急反発。同社の入居率などを巡る一部週刊誌報道により、前日はストップ安まで売られたが、取引終了後に同社は「事実無根の内容であり、そうした事実はない」とするコメントを発表した。報道した出版社に対しては法的措置も視野に入れ、断固として対応する方針としている。会社側のコメントを受けた買いが集まった。

■ディスコ <6146>  33,000円  +2,000 円 (+6.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 ディスコ<6146>は反発している。20日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高1392億8100万円(前年同期比20.0%増)、営業利益548億7000万円(同37.3%増)、純利益406億7300万円(同42.3%増)と従来予想の営業利益507億円を上回って着地したことが好感されている。顧客の投資意欲には濃淡があるものの、パワー半導体向けを中心に高水準の装置出荷が続いていることに加えて、中国ロックダウンなどの影響で一部に遅れが生じていた装置検収が順次進捗したことで、売上高は半期ベースで過去最高となった。また、人件費を中心に販管費は増加したものの、増収効果や為替の影響、改善活動の継続などで収益性が改善した。同時に、未開示としていた第3四半期累計(4~12月)連結業績予想を発表しており、売上高2066億円(前年同期比14.6%増)、営業利益798億円(同26.2%増)、純利益584億円(同28.3%増)を見込むとした。なお、想定為替レートは1ドル=135円、1ユーロ=130円としている。

■レーザーテック <6920>  19,560円  +980 円 (+5.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 レーザーテック<6920>が4連騰、75日移動平均線を明確に上抜き1万9000円台半ばまで上昇、8月26日以来の2万円大台回復も視界に入ってきた。今週19日に発表されたオランダの半導体製造装置大手のASMLホールディング<ASML>の7~9月期決算で売上高が2ケタの増収を示したことが追い風となっている。ASMLはEUV露光技術を使ったリソグラフィーを製造販売しており、EUV対応の半導体マスクブランクス検査装置でシェアを独占するレーザーテックにも連想買いが波及した。また、きょうはエッチング装置などをはじめ半導体製造装置の国内トップメーカーである東京エレクトロン<8035>も大きく切り返しに転じている。市場では「足もとで半導体の在庫ピーク説が浮上している。そうしたなか、関連株を空売りしていたヘッジファンド世界最大手のブリッジウォーターが、前倒し的に買い戻しに動き出しているのではないか」(ネット証券アナリスト)という声も聞かれた。

■ソシオネクスト <6526>  4,910円  +165 円 (+3.5%)  11:30現在
 ソシオネクスト<6526>が続伸。株価は一時、初の5000円台に乗せた。同社は富士通<6702>とパナソニック ホールディングス<6752>の部門が統合した半導体企業で、12日に東証再編後、初めてプライム市場へ直接上場を果たした。公開価格3650円を5%上回る3835円で初値をつけ、その後も順調に上昇。この日で上場8日目だが、初値からの上昇率はすでに3割に達している。20日の米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が上昇したことなども追い風となった。同社は特定の顧客や製品にあわせたSoC(システム・オン・チップ)の設計・開発を行っており、電気自動車(EV)や自動運転向けなどへの成長期待が高い。直近IPO銘柄で需給面でのシコリがなく、値動きの良さに注目した買いも流入している様子だ。

■コシダカHD <2157>  1,086円  +29 円 (+2.7%)  11:30現在
 コシダカホールディングス<2157>が5日ぶり反発、一時プライム市場の値上がり率トップとなった。今月13日に好決算発表を受けマドを開けて買われた後も上値追いを一段と加速し17日に1222円の年初来高値を形成したが、その後は利益確定売りで調整を入れていた。しかし、前日終値がマドを開けて買われた13日の始値とほぼ合致する水準まで下押したことで、目先は下値限界とみた買い戻しが優勢となっている。日本国内は政府の水際対策の大幅緩和に伴いインバウンド消費が再び期待される状況にあるが、カラオケは日本固有の娯楽コンテンツとして外国人観光客にもコト消費の人気上位にあり、「カラオケまねきねこ」を直営で展開する同社に追い風が意識されている。

■コスモHD <5021>  3,890円  +70 円 (+1.8%)  11:30現在
 コスモエネルギーホールディングス<5021>が堅調。東証業種別株価指数の石油・石炭製品において、構成銘柄の上昇率でトップとなっている。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが提出した変更報告書で、同社がコスモHDの株式を買い増したことが、20日取引終了後に明らかになった。これを受け需給面の思惑が広がったようだ。保有比率は共同保有者とあわせて16.34%から17.41%に上昇した。報告義務発生日は10月13日。

■ソフトクリエ <3371>  3,265円  +55 円 (+1.7%)  11:30現在
 ソフトクリエイトホールディングス<3371>は反発。この日の寄り前、23年3月期の配当予想について中間・期末20円の年40円から各25円の年50円(前期40円)に増額修正すると発表しており、これが好材料視されている。

■カナデン <8081>  1,098円  +13 円 (+1.2%)  11:30現在
 カナデン<8081>は反発し年初来高値を好感。20日の取引終了後、集計中の23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績について、営業利益が10億円から13億円(前年同期比55.1%増)へ、純利益が6億円から10億5000万円(同2.0倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。半導体・デバイス分野において、産業機器関連顧客向け産業用パワーデバイスやOA機器顧客向け電子デバイス品が好調に推移し想定以上の円安の影響により伸長した。なお、売上高は従来予想の455億円(同1.1%増)で着地する見通し。

■サンバイオ <4592>  1,005円  -213 円 (-17.5%)  11:30現在
 サンバイオ<4592>は急落。20日取引終了後、外傷性脳損傷に対する治療薬として承認審査を受けている同社製品「SB623」について、今期中の承認取得の見込みがなくなったと発表。これを受け、失望感が広がったようだ。今般、生産関連の審査に対する同社の対応が具体化し、時間を要することが判明したという。23年1月期の連結業績予想については、影響を織り込み済みだとしている。

■アイザワ証券グループ <8708>  663円  -19 円 (-2.8%)  11:30現在
 アイザワ証券グループ<8708>が続落している。20日の取引終了後、非開示としていた第2四半期累計(4~9月)連結業績について、最終損益が14億5500万円の赤字(前年同期22億8300万円の黒字)となり、赤字転落したことが嫌気されている。株式委託手数料の低迷やトレーディング損益の大幅な落ち込みが響いた。

■トヨタ自動車 <7203>  1,995円  -9 円 (-0.5%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株は全般軟調地合いのなかも頑強な値動き。米10年債利回りが14年ぶりとなる4.2%台まで上昇、日米金利差拡大を背景にドル買い・円売りの動きが一段と強まっており、足もとで1ドル=150円台に突入している。輸出株セクターのなかでも為替感応度が特に高い自動車株には収益上乗せメリットが期待される状況だ。トヨタの今3月期通期想定為替レートは1ドル=130円で実勢はそこから20円の円安。同社は1円のドル高・円安で営業利益が400億円以上上乗せされると試算されている。一方、世界経済のリセッション懸念は拭えず、自動車販売需要減速への警戒感から、時価は強弱観が対立している。

■スポーツフィールド <7080>  2,250円  +400 円 (+21.6%) ストップ高   11:30現在
 スポーツフィールド<7080>が急反騰している。20日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を26億5000万円から28億800万円へ、営業利益を4億円から5億7800万円へ、純利益を2億5400万円から3億7200万円へ上方修正したことが好感されている。会計基準の変更に伴い対前年増減率はないものの、新卒者向けイベント売り上げや新卒者向け人財紹介売り上げの見通しを引き上げた。また、第3四半期までに中途採用ペースを抑制したことなどにより人件費などが想定を下回る見通しという。

■アースインフィニティ <7692>  4,580円  +700 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在
 アースインフィニティ<7692>が4連騰している。東京証券取引所が21日売買分から、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を解除すると発表しており、取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買われているようだ。また、日本証券金融も21日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表している。

●ストップ高銘柄
 バンクオブイ <4393>  5,140円  +705 円 (+15.9%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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